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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):リクルート、日本ペHD、ユニプレス

リクルート <日足> 「株探」多機能チャートより
■リクルート <6098>  3,413円  +144 円 (+4.4%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>が続伸。全体相場が下値模索を続けるなか、しぶとく買いを集め年初来高値を更新した。4月から「働き方改革関連法」や「改正出入国管理法」が施行されているが、そのなか同社は総合人材サービストップの実力をいかんなく発揮、HRテック(テクノロジーを活用した人材サービス)を駆使して受注を伸ばし、M&A戦略による事業基盤の拡大も進め、人材サービス市場における需要を囲い込んでいる。19年3月期は営業利益段階で前の期比16%増の2230億9000万円と2ケタの伸びを確保、20年3月期業績予想について会社側は開示していないが、市場では「営業利益2500億円を上回り連続の2ケタ利益成長が濃厚」(国内中堅証券)という見方が示されている。

■日本ペHD <4612>  4,160円  +175 円 (+4.4%)  本日終値
 日本ペイントホールディングス<4612>が大幅に3日続伸。15日大引け後に発表された1~3月期の業績では、売上高は前年同期比で1.2%減の1473億5900万円と小幅減収にとどまったものの、日本・米州・欧州の原材料価格上昇で営業利益は同8.2%減の201億2900万円となった。ただ、営業利益は190億円前後の市場コンセンサスを上回った。中国事業において汎用(建築・重防食)塗料が拡販及び原料安により堅調で業績に寄与している。市場からは「中国市場において環境規制強化を契機に競合ローカルメーカーの淘汰が進み、価格支配力を握ることができれば、もう一段の収益と営業キャッシュフロー創出力の拡大が視野に入ろう」(国内大手証券)とポジティブに受け止めているようだ。

■ユニプレス <5949>  1,731円  +58 円 (+3.5%)  本日終値
 ユニプレス<5949>が後場一段高。同社はきょう、トルクコンバータの主要部品であるダンパーの高強度・低歪を実現した「ガス軟窒化鋼板を用いたダンパープレート」を開発したことを明らかにした。このほど、ジヤトコ(静岡県富士市)の軽自動車用の新型CVT「Jatco CVT―S」に搭載されるトルクコンバータとして国内で供給を開始したとしており、これが買い手掛かりとなったようだ。

■ノーリツ鋼機 <7744>  1,630円  -381 円 (-19.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 15日に決算を発表。「今期税引き前は1%減益へ」が嫌気された。
 ノーリツ鋼機 <7744> が5月15日大引け後(17:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年3月期の連結税引き前利益は前の期比10.7%減の54.3億円になり、20年3月期は前期比0.7%減の54億円とほぼ横ばい見通しとなった。3期連続減益になる。
  ⇒⇒ノーリツ鋼機の詳しい業績推移表を見る

■チェンジ <3962>  3,095円  -700 円 (-18.5%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率4位
 15日、チェンジ <3962> が国内外で160万株の公募増資とオーバーアロットメントによる上限30万7500株の売り出しを実施するほか、既存株主による45万株の株式売り出しを発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約10%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は5月22日から24日までのいずれかの日に決定する。最大で約56億6300万円の調達資金については、新規事業やM&A、借入金返済などに充てる。同時に決算を発表。19年9月期上期(18年10月-19年3月)の連結経常利益は前年同期非連結比2.2倍の4.4億円に急拡大したが、こちらへの反応は限定的となった。

■住友精化 <4008>  3,460円  -700 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率5位
 15日に決算を発表。「今期経常は31%減益へ」が嫌気された。
 住友精化 <4008> が5月15日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比13.1%減の86.3億円になり、20年3月期も前期比30.5%減の60億円に落ち込む見通しとなった。3期連続減益になる。
  ⇒⇒住友精化の詳しい業績推移表を見る

■旭ダイヤモンド工業 <6140>  624円  -108 円 (-14.8%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 15日に決算を発表。「今期経常は37%減益、前期配当増額も今期減配」が嫌気された。
 旭ダイヤモンド工業 <6140> が5月15日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比38.7%減の31億円になり、20年3月期も前期比37.3%減の19.5億円に落ち込む見通しとなった。同時に、前期の年間配当を13円→14円(前の期は13円)に増額し、今期は前期比4円減の10円に減配する方針とした。
  ⇒⇒旭ダイヤモンド工業の詳しい業績推移表を見る

■ヤマシンフィルタ <6240>  549円  -66 円 (-10.7%)  本日終値
 15日に決算を発表。「前期経常が下振れ着地・今期は16%減益へ」が嫌気された。
 ヤマシンフィルタ <6240> が5月15日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比5.0%増の19.1億円に伸びたが、従来予想の23.7億円を下回って着地。20年3月期は前期比16.4%減の16億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒ヤマシンフィルタの詳しい業績推移表を見る

■Ubicom <3937>  1,554円  +300 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値
 Ubicomホールディングス <3937> がストップ高。15日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比66.5%増の5.9億円に拡大して着地。続く20年3月期も前期比20.1%増の7.1億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期はグローバル事業で自動化やモバイル&クラウドなどのコア技術を活用した高収益案件が拡大した。今期もIT技術者の不足が続くなか、フィリピンを拠点とするソリューション開発の受注が伸びる見込みだ。

■マーケットE <3135>  1,606円  +300 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値
 マーケットエンタープライズ <3135> [東証M]がストップ高。15日大引け後、19年6月期の連結経常利益を従来予想の2億4700万円→3億8700万円に56.7%上方修正。増益率が2.6倍→4.1倍に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績の上方修正は2月に続き、2回目。オウンドメディア運営、中古スマホ・格安SIM販売、農機具の買取販売といった好採算事業の収益が伸びることが寄与。主力のネット特化型の中古品買取販売で販管費が想定を下回ることも上振れに貢献する。

■レアジョブ <6096>  3,215円  +503 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 レアジョブ <6096> [東証M]がストップ高。15日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比87.8%増の1億6900万円で着地。続く20年3月期も前期比47.9%増の2億5000万円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も英会話学習ニーズが高まるなか、法人向け成果保証型サービスなどが拡大し、20.9%の大幅増収を見込む。

●ストップ高銘柄
 倉元製作所 <5216>  102円  +30 円 (+41.7%) ストップ高   本日終値
 JMC <5704>  1,680円  +300 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 カオナビ <4435>  8,570円  +1,500 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 など、14銘柄

●ストップ安銘柄
 すてきナイスグループ <8089>  796円  -300 円 (-27.4%) ストップ安   本日終値
 マツオカ <3611>  3,040円  -700 円 (-18.7%) ストップ安   本日終値
 CRGホールディングス <7041>  745円  -150 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値
 FRONTEO <2158>  400円  -80 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値
 エスユーエス <6554>  796円  -150 円 (-15.9%) ストップ安   本日終値
 など、7銘柄

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