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【市況】16日の株式相場見通し=自動車株に買い先行も全般は手控え姿勢

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場は、現地15日に複数の米メディアが、トランプ米政権が輸入自動車への追加関税発動に関する判断を先送りする方向で検討中と報じたのを受けて、自動車関連株に買いが先行することが予想されるものの、米中貿易摩擦に伴う日本企業全般への先行き業績不透明感は継続することから、買い手控え姿勢が強まりそうだ。16日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=109円50銭台での推移となっている。

 15日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比115.97ドル高の2万5648.02ドルと続伸した。中国の経済指標が予想を下回ったほか、この日発表された米4月小売売上高もさえない内容だったことから、NYダウはマイナス圏で取引を開始した。ただ、「トランプ米大統領は輸入自動車に対する関税を最大6カ月延期する見通し」と報じられると貿易摩擦への警戒感が後退し、NYダウはプラス圏に浮上。一時、前日比で190ドル超上昇した。アップルやアマゾン・ドット・コム、フェイスブックなど主力IT関連株が高く、決算内容が好感されアリババ・グループも値を上げた。インテルやアプライド・マテリアルズなど半導体関連株もしっかり。半面、スリーエムやウォルマート、キャタピラーが安い。ナスダック総合株価指数は、同87.653ポイント高の7822.147と続伸した。

 日程面では、青森県知事選告示(6月2日投開票)、4月の企業物価指数に注目。海外では、米4月の住宅着工件数、米5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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