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【通貨】今日の為替市場ポイント:リスク選好的なドル買いは引き続き抑制も

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

10日のドル・円相場は、東京市場では110円05銭から109円62銭まで下落。欧米市場でドルは109円48銭まで下げた後に110円04銭まで反発し、109円98銭で取引を終えた。

本日13日のドル・円は主に109円台後半で推移か。貿易・通商問題に関する米中協議が早い時期に再開される可能性は低いとみられており、リスク選好的なドル買いは引き続き抑制される可能性がある。

中国国営の中国中央テレビ局(CCTV)は12日、中国・人民日報の論説内容を引用し、「米国が対中関税を引き上げたことを理由に、米中貿易協議が不調に終わった責任は米国が全て負うべきだ」と伝えた。中国・新華社は先週、中国の劉鶴副首相の見解(関税引き上げが問題への解決策でなく、中国と米国、世界全体に打撃を与える)を伝えていた。

米国は2000億ドル相当の中国製品に対する関税を米東部時間10日に10%から25%に引き上げており、トランプ米大統領は「米国、残り3000億ドルに対する関税引き上げも準備している」との見方を伝えていることから、中国側が反発している。市場関係者の間では、「米中協議再開の日時などについて具体的な話が出てくるまでは、米中貿易摩擦の長期化に対する警戒感は低下しない」との見方が広がっており、リスク回避的な取引は継続するとみられる。

《CS》

 提供:フィスコ

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