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【市況】米中懸念和らぐも結果見極めたいところ/後場の投資戦略

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均 : 21545.72 (+143.59)
TOPIX  : 1563.02 (+12.31)

[後場の投資戦略]

 習氏がトランプ氏に書簡を送ったことが明らかになり、トランプ氏も習氏と電話で協議する可能性を示唆したため、米中摩擦激化への過度な懸念が和らいでいる。中国・上海総合指数が朝方に一時2%を超える上昇となったことが追い風となり、日経平均も3ケタの上昇で前場を折り返した。日経平均はゴールデンウィークの連休明け3日間で計856円下落しており、空売り比率(東証)も前日時点で47%まで上昇していたため、売り方の買い戻しも出やすいところだろう。

 とはいえ、トランプ氏が連休中、唐突に対中関税引き上げを表明したことを踏まえると、本日まで行われる米中閣僚級協議の結果を見極めたいとの思惑が強まりそうだ。日本時間の本日13時01分(米東部時間10日0時01分)には2000億ドル(約22兆円)分の中国製品への制裁関税発動が予定されており、後場の相場のかく乱要因となる可能性がある。上海総合指数も朝方の買いが一巡すると伸び悩んでおり、後場の日経平均は目先の利益を確定する売りが出て上値の重い展開となることを想定しておきたい。(小林大純)

(12時15分作成)
《AK》

 提供:フィスコ

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