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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:信号、ZOZO、ヤマハ発

信号 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本信号 <6741>  1,179円  +138 円 (+13.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 日本信号 <6741> が急騰。7日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比2.7倍の79億円に急拡大し、従来予想の70億円を上回って着地。続く20年3月期も前期比7.6%増の85億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期上振れはホーム安全システム関連や信号保安装置、海外向け信号システムの販売が伸びたことが背景。今期は20年に向けて導入が加速するホームドアに引き続き注力し、ICTソリューション事業の収益拡大を見込む。併せて、今期の年間配当は前期比1円増の26円に増配する方針とした。さらに、発行済み株式数の4.6%に相当する300万株(金額で35億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■ZOZO <3092>  2,222円  +118 円 (+5.6%)  11:30現在
 ZOZO<3092>が続急伸。全体相場とは真逆の動きで上値指向を強め、5日・25日・75日移動平均線を3本まとめて上抜く戻り足をみせている。同社が4月25日に発表した19年3月期決算は営業利益段階で前の期比22%減の256億5400万円と初の減益を強いられた。20年3月期の営業利益については前期比25%増の320億円と前期の落ち込みからV字回復を果たす見通しを示したが、大型連休前の26日は目先筋の売り圧力が強まり大陰線引く形となった。しかし、株価は2017年春先以来の底値もみ合い圏にあるうえ、信用取組は信用倍率0.5倍と売り残が買い残のほぼ倍に膨らんだ状態にある。更に日証金では株不足で逆日歩が付いている状況で、足もとは買い戻しによる浮揚力が働いている。

■リケンテクノス <4220>  534円  +20 円 (+3.9%)  11:30現在
 リケンテクノス <4220> が大幅反発。7日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比8.5%増の58.6億円で着地。続く20年3月期も前期比10.8%増の65億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は自動車分野の機能部品の販売強化などを通じ、2ケタ増益を目指す。業績好調に伴い、前期の年間配当を13円→14円に増額し、今期も前期比2円増の16円に増配する方針とした。前日終値ベースの予想PERが11.5倍→9.0倍に低下する一方、配当利回りが3.11%に上昇し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■ニチアス <5393>  1,826円  -243 円 (-11.7%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 ニチアス<5393>は大幅続落となっている。同社は7日取引終了後、20年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は2080億円(前期比3.5%減)、営業利益は208億円(同8.1%減)、最終利益は145億円(同8.6%減)を見込んでいる。20年3月期の見通しは、工業製品部門で堅調な推移が見込まれる。一方、高機能製品部門は上期の半導体市場に不透明感があり、プラント向け工事・販売部門では船舶工事の大型建設案件の反動減が予想される。19年3月期連結決算は、売上高2154億9500万円(前の期比9.1%増)、営業利益226億2900万円(同6.0%増)、最終利益158億6100万円(同6.0%増)だった。

■スミダコーポレーション <6817>  1,351円  -179 円 (-11.7%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 7日に決算を発表。「1-3月期(1Q)税引き前は40%減益で着地」が嫌気された。
 スミダコーポレーション <6817> が5月7日大引け後(17:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比39.9%減の2.6億円に落ち込み、通期計画の50.7億円に対する進捗率は5.2%にとどまり、3年平均の17.8%も下回った。
  ⇒⇒スミダコーポレーションの詳しい業績推移表を見る

■ミルボン <4919>  5,160円  -680 円 (-11.6%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 7日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は4%減益で着地」が嫌気された。
 ミルボン <4919> が5月7日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比3.8%減の11.6億円に減り、通期計画の61.9億円に対する進捗率は18.8%となり、5年平均の18.9%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒ミルボンの詳しい業績推移表を見る

■ヤマハ発動機 <7272>  2,001円  -250 円 (-11.1%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 ヤマハ発動機<7272>は急落。同社は7日取引終了後、19年12月期の第1四半期(1~3月)連結決算を発表。売上高は4293億4900万円(前年同期比5.9%増)と増収を確保したものの、営業利益は359億2000万円(同12.8%減)と大幅減益だった。為替相場が対ユーロで円高に振れたことで増収効果が帳消しとなったほか、新製品の投入による販管費用負担が重かった。この決算発表を受けて売りが集中するかたちとなっている。

■コマツ <6301>  2,465円  -100 円 (-3.9%)  11:30現在
 コマツ<6301>は大幅続落で2500円を割り込んだ。前日に続きマドを開けての急落で13週・26週移動平均線を下放れたが、2500円割れは今年1月9日ザラ場以来約4カ月ぶりとなる。前日の米国株市場ではNYダウが急落するなか、キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率の高い銘柄が大きく下げて全体指数の下落を助長した。対中制裁関税の引き上げで貿易摩擦再燃への警戒感が一気に強まったことが背景にあり、東京市場でも同社株はそれに連動する動きを余儀なくされている。

■日本航空 <9201>  3,682円  -140 円 (-3.7%)  11:30現在
 JAL<9201>は反落し年初来安値を更新した。この日朝の複数のメディアで、全国の空港で自動チェックインや搭乗手続きをする旅客システムに不具合が発生したことが報じられており、売り材料視されている。全国の空港で搭乗手続きを自動で行えない状況になっているという。空港のカウンターでのみ搭乗手続きを受け付けていることから、運航に遅れが発生しているようだ。

■エービーシー・マート <2670>  6,750円  -230 円 (-3.3%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>は反落している。7日の取引終了後に発表した4月度概況で、既存店売上高が前年同月比3.3%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。4月は、キッズシューズとアパレルの販売は好調だったものの、気温が上がらなかったことで春物需要が伸び悩んだ。なお、全店売上高は同1.9%減だった。

■日経レバ <1570>  18,570円  -580 円 (-3.0%)  11:30現在
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は大幅安で3日続落。売買代金は全上場銘柄を通じて断トツとなっている。日経平均株価に連動させたETFで変動率は2倍に設定されており、全体相場の値動きが荒くなると個人投資家を中心とした短期資金の流入が加速する傾向がある。きょうは前日の米国株急落の余波を受けて東京市場でも主力株をはじめ全面安商状となっており、日経レバもフシ目の1万9000円ラインを大きく割り込むとともに、25日移動平均線をマドを開けて下に抜ける格好となっている。

■東京エレクトロン <8035>  16,875円  -320 円 (-1.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体セクターに売りが目立つ状況となっている。前日の米国株市場では対中制裁関税の引き上げ表明を背景とした貿易摩擦懸念を背景にNYダウが470ドルを超える下げに見舞われたが、そのなか、マイクロンテクノロジーやエヌビディアなどをはじめ半導体関連株が大きく売り込まれ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.4%強の下落で25日移動平均線を下回った。東京市場でも同関連銘柄はこれに追随する動きを余儀なくされている。足もと外国為替市場で1ドル=110円20銭前後まで円高が進んでいることも向かい風となっている。

■石油資源開発 <1662>  2,254円  -41 円 (-1.8%)  11:30現在
 石油資源開発<1662>や国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>など石油関連株が安い。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物は前日比0.85ドル安の1バレル61.40ドルに下落。米中貿易摩擦による原油需要の減少を懸念する売りが膨らんだ。市場では、原油価格の下落が石油関連企業の業績悪化要因に働くことが警戒されている。なお、石油資源は10日、国際帝石とJXTGは13日に決算発表を予定している。

■高島屋 <8233>  1,203円  -20 円 (-1.6%)  11:30現在
 高島屋<8233>が3日続落し年初来安値を更新している。7日の取引終了後に発表した4月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高が前年同月比1.1%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。ラグジュアリーブランドを中心とした高額品売り上げと免税売り上げが引き続き伸長したものの、初夏ものをはじめとした衣料品が苦戦した。また、同じく7日取引終了後に月次売上高を発表し、既存店売上高が同3.0%減と2カ月ぶりに前年実績を下回った三越伊勢丹ホールディングス<3099>も3日続落し安値を更新。一方、全店合計売上高が同1.0%増と3カ月連続で前年実績を上回ったものの、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>も全般安に連れ安値を更新した。

■ヤマザキ <6147>  485円  +80 円 (+19.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 自動車向け工作機械と二輪車部品を主体とするヤマザキ <6147> [JQ]がストップ高買い気配。7日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の8200万円→2億8400万円に3.5倍上方修正。増益率が12.3%増→3.9倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。期末にかけて大型案件が集中したことが利益を大きく押し上げた。

■日東エフシー <4033>  1,022円  +150 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日東エフシー<4033>がストップ高カイ気配。投資会社インテグラル(東京都千代田区)傘下のファンドであるイースト投資事業有限責任組合が7日の取引終了後、同社の全株取得を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1200円にサヤ寄せする格好となっている。非公開化により、中長期的な視点に立って事業の拡大や経営基盤の強化を推進するのが狙い。買付予定数は2513万1206株(下限1675万4200株、上限設定なし)で、買付期間は5月8日から6月18日まで。TOB成立後、日東エフシーは所定の手続きを経て上場廃止となる予定だ。なお、これを受けて東京証券取引所は、日東エフシー株式を5月7日付で監理銘柄(確認中)に指定した。

●ストップ高銘柄
 セキド <9878>  696円  +100 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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