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【注目】前週末19日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより

■はてな <3930>  4,375円 (+700円、+19.1%) ストップ高

 はてな <3930> [東証M]がストップ高。同社は18日、任天堂 <7974> とニンテンドースイッチ向けソフト「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」に連動したゲーム専用のスマートフォンサービス「スマプラス」を共同開発し、同日に任天堂が提供を開始したことを発表、これを材料視する形で短期資金が集中した。「ニンテンドースイッチ」についてはロイター通信が、総合ネットサービス企業のテンセントに対し中国広東省がソフトの販売を認可したと同日に報じており、これも間接的に同社株の物色人気を増幅させているようだ。

■ビーマップ <4316>  942円 (+150円、+18.9%) ストップ高

 ビーマップ <4316> [JQG]がストップ高。18日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の3000万円→6000万円に2.0倍上方修正。増益率が20.0%増→2.4倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。無線LANスポットの構築などを展開するワイヤレス・イノベーション事業分野を中心に伸長し、売上高が計画を13.8%も上回ったことが寄与。販管費が増加したものの、外注費の縮小などで吸収し、採算が改善したことも上振れに貢献した。

■Jストリーム <4308>  535円 (+80円、+17.6%) ストップ高

 Jストリーム <4308> [東証M]がストップ高。同社は動画のストリーミング配信を手掛け、ライブ配信やオンデマンド配信で幅広いニーズを取り込んでいる。18日取引終了後、ストリーミング再生で利用されるプレイヤーでマルチCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を行う技術を開発し、国内特許を取得したことを発表、これを材料視する形で投資資金を呼び込んだ。株価はここ調整を余儀なくされていたが、19日は急速人気化で490円近辺を横に走る75日移動平均線を気配値のまま上回り、フシ目の500円も突破した。

■モバファク <3912>  1,569円 (+212円、+15.6%)

 東証1部の上昇率トップ。モバイルファクトリー <3912> が急反騰。19日午後0時15分ごろに発表した第1四半期(1-3月)連結決算が、売上高7億6100万円(前年同期比32.1%増)、営業利益2億3800万円(同75.4%増)、純利益1億6500万円(同77.6%増)と大幅増益だったことが好感された。「ステーションメモリーズ!」(駅メモ!)で他社IPとのコラボイベントの実施や兵庫県の城崎温泉キャンペーンの実施などを行い、DAU(1日当たり利用者数)が第1四半期として過去最高更新となったことが牽引役となった。また、プロモーション効果の精査を行い、広告費が減少したことも寄与した。なお、同社は19年12月期の業績予想について上期予想のみ発表しており、売上高15億5800万円(前年同期比13.8%増)、営業利益4億500万円(同8.9%増)、純利益2億8000万円(同9.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■任天堂 <7974>  39,200円 (+4,850円、+14.1%)

 東証1部の上昇率3位。任天堂 <7974> が急騰。ロイター通信が18日、中国広東省が、総合ネットサービス企業でオンラインゲームも展開するテンセントに対し、任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」と同機用のソフトの販売を認可したと報じたことが、手掛かり材料となり投資資金の流入が加速した。任天堂のドル箱商品である「ニンテンドースイッチ」が中国で販売されることにより同社収益を大きく押し上げるとの思惑が株価を強く刺激した。

■バーチャレク <6193>  791円 (+74円、+10.3%)

 バーチャレクス・ホールディングス <6193> [東証M]が急反騰。18日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の5000万円→7000万円に40.0%上方修正。増益率が19.0%増→66.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。IT&コンサルティング事業で計画を上回る案件を獲得したほか、コールセンター運営業務も順調に拡大し、売上高が計画を上回ったことが利益を押し上げた。

■ツガミ <6101>  1,115円 (+97円、+9.5%)

 東証1部の上昇率6位。ツガミ <6101> が急反発、連日の年初来高値を更新。前引け後に、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が631億円から674億円(前の期比17.1%増)へ、営業利益が89億円から100億5000万円(同44.8%増)へ、純利益が49億円から60億3000万円(同44.6%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。想定よりも売り上げが順調に推移したことが要因という。また、業績予想の修正に伴い、従来9円を予定していた期末配当を12円に引き上げるとあわせて発表した。年間配当は21円となり、前の期の18円に対して3円の増配になる。

■Genky <9267>  2,772円 (+226円、+8.9%)

 東証1部の上昇率8位。Genky DrugStores <9267> が急反発。19日午前9時ごろ、上限を30万株(発行済み株数の1.94%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は4月22日から6月20日までで、株主還元と資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図るのが目的としている。同時に発表した第3四半期累計(18年6月21日-19年3月20日)連結決算は、売上高763億9200万円(前年同期比10.2%増)、営業利益28億8800万円(同1.9%増)、純利益21億4700万円(同7.9%増)と同期間として過去最高の売上高・利益を更新した。300坪タイプの店舗を27店出店(閉店は1店舗)したことなどが寄与した。なお、19年6月期通期業績予想は、売上高1050億円(前期比10.7%増)、営業利益43億円(同4.1%増)、純利益31億5000万円(同1.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■愛光電気 <9909>  2,445円 (+200円、+8.9%) 一時ストップ高

 愛光電気 <9909> [JQ]が急反発、一時ストップ高。18日大引け後、19年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の2.5億円→2.9億円に19.6%上方修正。従来の8.4%減益予想から一転して9.5%増益を見込み、一気に28期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。売上総利益が堅調に推移するなか、販管費が想定を下回ったことが上振れの要因となった。併せて、業績上振れと創業65周年を踏まえ、期末一括配当を従来計画の35円→50円(前の期は45円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

■シルバエッグ <3961>  1,437円 (+99円、+7.4%)

 シルバーエッグ・テクノロジー <3961> [東証M]が急反発。18日の取引終了後、見込み顧客可視化ツール「プロスペクター」にLINE配信機能などを追加した新バージョンをリリースしたと発表しており、これが好感された。「プロスペクター」は、顧客の購買履歴などの行動データを人工知能(AI)が分析し、特定の製品に対して「親和性の高い顧客(プロスペクト)」を抽出、リスト化するツール。今回のバージョンアップでLINE配信機能が実装されたことにより、ECサイトなどの事業者は特定のアイテム(商品)に興味を持ちそうな顧客だけを一定数抽出し、自社のLINE公式アカウントを通じて広告を配信することが可能になるとしている。

■弁護士COM <6027>  4,195円 (+280円、+7.2%)

 弁護士ドットコム <6027> [東証M]が続急伸。同社は18日、サイバートラスト(東京都港区)と電子契約サービスで業務提携すると発表。この業務提携は、サイバートラストの「iTrust 電子署名用証明書」と「iTrust リモート署名サービス」を採用することにより、弁護士コムが提供しているWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」利用者の更なる安心と利便性を向上させることが主な目的。今後は共催セミナーや講演会、共同プロモーションの実施なども視野に入れ、安心して電子的な契約締結・管理できる社会の実現に向けて共同支援・推進を図るとしている。

■シード <7743>  1,273円 (+80円、+6.7%)

 シード <7743> が急反発。同社は19日、東レ <3402> 及びオルソケラトロジーレンズ「ブレスオーコレクト」を製造販売するユニバーサルビュー(東京都千代田区)と共同事業化契約を締結したと発表。この契約は、「ブレスオーコレクト」のより一層の普及と体制を構築するための協力を強化することが主な目的。将来的には「ブレスオーコレクト」の総販売元をシードに移管し、国内の販売体制を強化していくとともに、アジア各国への輸出体制を整えるとしている。

■デンソー <6902>  5,182円 (+156円、+3.1%)

 デンソー <6902> が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は19日、トヨタ自動車 <7203> 及びソフトバンクグループ <9984> のソフトバンク・ビジョン・ファンドと共同で、米ライドシェア大手のウーバーテクノロジーズに合計10億ドル(約1100億円)を追加出資すると発表した。今回の出資は、自動運転ライドシェア車両の開発を継続するとともに、次世代自動運転キットの設計と開発を共同で行い、本格的な自動運転ライドシェアサービス車両の量産化とサービス実用化にメドをつけることが主な目的。トヨタとデンソーは計6億6700万ドル、ソフトバンク・ビジョン・ファンドは3億3300万ドルをウーバーが基となる新会社に出資するとしている。

■ペプドリ <4587>  5,950円 (+160円、+2.8%)

 ペプチドリーム <4587> が反発。18日の取引終了後、独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」の塩野義製薬 <4507> への技術移転の第2ステップが終了し、3回目の技術ライセンス料を受領することになったと発表しており、これを好感した買いが入った。契約によるとペプドリは複数の段階に分けて設定していた技術ライセンス料、マイルストーンフィー及び上市に至った際の医薬品の総売上高に応じたロイヤルティーを受け取ることになっている。今回の技術ライセンス料の金額については非開示。なお、19年6月期業績予想には織り込み済みとしている。

■ルネサンス <2378>  2,048円 (+50円、+2.5%)

 ルネサンス <2378> が3日ぶりに反発。19日付の日本経済新聞朝刊で「2019年3月期は、連結営業利益が前の期に比べて6%減の38億円程度になったもようだ」と報じられ、会社側の従来予想43億円を下回ると報じられたものの、同じ記事で「20年3月期は前期の災害影響がなくなるほか、新業態のオープンを計画しており、増収増益となる公算が大きい」とされたことが好材料された。前期の減益は、24時間営業のジムなどの台頭で既存店の売り上げが伸びなかったことに加えて、新業態の開発のための先行投資がかさんだことが要因という。なお、決算発表は5月8日を予定しており、ここでの今期見通しに関心が高まっている。

■スクエニHD <9684>  3,775円 (+80円、+2.2%)

 スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が3日ぶりに反発。同社は18日、スマートフォン向け新作トレジャーハンティングRPG「ラストイデア」の正式サービスを開始したと発表。期待感が高まるかたちとなったようだ。

■参天製薬 <4536>  1,654円 (+28円、+1.7%)

 参天製薬 <4536> が反発。18日の取引終了後、低加入度数分節型の眼内レンズ「レンティス コンフォート」を発売したと発表しており、業績への貢献が期待された。同製品は、オランダのオキュレンティス社から導入した白内障手術に用いられる眼内レンズで、保険診療の範囲で使用可能な、遠方だけでなく中間距離までの連続的な見え方が期待できる製品。2つの単焦点機構を独自の扇形デザインとして組み合わせる設計としたことなどで、「良好な遠方・中間視力」「不快な自覚症状の抑制」「焦点深度の拡張」を実現したという。

■パーソルHD <2181>  2,020円 (+34円、+1.7%)

 パーソルホールディングス <2181> が3日ぶりに反発。同社は18日、富士ゼロックス(東京都港区)子会社の富士ゼロックス総合教育研究所の全株式を譲り受けると発表。株式譲渡実行日は7月1日を予定し、取引価額は非公表。同社では、富士ゼロックス総合教育研究所が創業以来培ってきた人材教育ノウハウと、自社が持つ人材・組織に関する幅広いソリューションや豊富なリソースとの間でシナジーを発揮し、更に高い価値のサービス提供を目指すとしている。

■日東電工 <6988>  6,085円 (+92円、+1.5%)

 日東電工 <6988> が4日ぶりに反発。同社は18日、大阪国際がんセンターの研究所内に新規核酸医薬品の開発を目的とした共同研究部を設立したと発表。難治がん・希少がんの新規分子標的治療法や、がん免疫療法を担う核酸医薬品の創薬研究に着手したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。

■高砂熱 <1969>  1,795円 (+27円、+1.5%)

 高砂熱学工業 <1969> が3日ぶりに反発。18日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が3000億円から3190億円(前の期比10.0%増)へ、営業利益が165億円から172億円(同5.1%増)へ、純利益が118億円から125億円(同5.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。首都圏の大型再開発工事が順調に進捗したことに加え、工場やデータセンターなどの産業設備工事が増加したことが売上高・利益を押し上げたとしている。

■小森 <6349>  1,350円 (+20円、+1.5%)

 小森コーポレーション <6349> が堅調。18日の取引終了後、海外4ヵ国から複数台の銀行券印刷設備を受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。発注したのは、フランスの国営ユーロ紙幣プリンターであるフランス銀行や、インドネシア国有の銀行券及び諸証券印刷企業であるペルンペルリなど。受注金額は約110億円で、売り上げ計上は20年3月期以降になるとしている。

■キーエンス <6861>  73,370円 (+800円、+1.1%)

 キーエンス <6861> が3連騰と上値追い加速、連日の上場来高値更新となった。中国経済統計がここにきて改善色を強めており、中国景気減速に対する警戒感が足もとかなり緩和されてきた。中国政府の景気刺激策の効果が確認されるなか、企業の設備投資需要回復への期待も高まってきた。そのなか同社はFA用センサーのトップメーカーで、工場向けでは中国向けの比率も高く、収益先行きに対するポジティブな思惑につながっている。株式需給面では信用買い残が少なく、12日申し込み現在の東証信用倍率は0.49倍と売り長、買い戻しによる株高効果も引き続き意識されている。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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