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【経済】NYの視点:市場のリスクは「meltup急騰」とフィンク氏、リスクオン強まる可能性も


世界最大の資産管理会社ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は市場のリスクが大半が懸念している「melt down崩壊」ではなくむしろ「melt up急騰」にあると、楽観的な見方を示した。フィンク氏はその理由のひとつとして、多くの投資家が投資資金を現金で保有していることを挙げた。世界経済の成長鈍化懸念や英国の欧州連合(EU)離脱、貿易、米朝問題、ベネズエラなどの地政学的リスクといったリスクが存続し、不透明感も強く、投資家の現金保有率は過去最高に達している。

「meltup」とは、資産クラスの価格が急騰あるいは予想外に上昇することを意味する。「meltup」は市場が急落したあとに発生する傾向にある。米国の株式市場は10-12月期に急落したのち、2019年に入り、反発しつつある。本年のS&P500種指数は+15.9%。リッパーの調べで、10日までに米国株式ファンドに流入した投資資金は43憶ドル。昨年の同じ時期の197億ドルをはるかに下回る。

フィンク氏はまた、各国中央銀行のハト派姿勢が割安感を生むと指摘。米連邦準備制度理事会(FRB)は昨年4回の利上げを実施後、今年に入り、昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)から方針を180度転換。1月のFOMCでは追加利上げを見送り当面様子見する方針を表明した。欧州中央銀行(ECB)も域内の景気低迷長期化を受けて、ガイダンスで利上げ時期を先送りした。

ブラックロックは16日に発表した1-3月期決算が価格競争の激化が影響し減益となったものの、運用資産は6兆ドル以上に回復した。

市場の懸念に反して市場が急騰した場合、外為市場でもリスク選好の動きが加速する可能性がある。

《CS》

 提供:フィスコ

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