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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ディップ <日足> 「株探」多機能チャートより

■Gunosy <6047>  1,860円 (-500円、-21.2%) ストップ安

 東証1部の下落率トップ。Gunosy <6047> がストップ安。前週末12日の取引終了後、19年5月期の連結業績予想について、営業利益を27億2200万円から21億100万円(前期比8.4%増)へ、純利益を21億5900万円から18億7000万円(同3.7倍)へ下方修正したことが嫌気された。継続して行ってきたアプリケーションに搭載される主要アルゴリズムの改善や、クーポン掲載などの施策が奏功し、売上高は144億6200万円から147億7000万円(同31.9%増)へ上方修正したものの、さらなるユーザー数の獲得と中長期的な売上拡大を図るため、広告宣伝費を戦略的に追加投入したことが一時的に利益を押し下げるとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年6月-19年2月)決算は、売上高111億8200万円(前年同期比41.9%増)、営業利益18億5600万円(同35.5%増)、純利益17億1700万円(同94.9%増)だった。

■ディップ <2379>  1,621円 (-351円、-17.8%)

 東証1部の下落率2位。ディップ <2379> が急反落し年初来安値を更新した。12日の取引終了後に発表した20年2月期の連結業績予想が、売上高430億円(前期比2.0%増)、営業利益108億円(同15.3%減)、純利益70億円(同21.4%減)と2ケタ減益を見込んでいることが嫌気された。単純労働を代替する自動化技術としてAIRPAが成長していることから、AIRPA事業への営業人員シフト及び事業投資・プロモーション投資を行うことを想定し、保守的に見積もったとしている。なお、19年2月期決算は、売上高421億7600万円(前の期比10.8%増)、営業利益127億4500万円(同18.0%増)、純利益89億1000万円(同18.3%増)だった。

■UUUM <3990>  5,270円 (-440円、-7.7%)

 UUUM <3990> が急反落。前週末12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年6月-19年2月)連結決算は、売上高134億9300万円(前年同期比69.4%増)、営業利益9億9700万円(同2.2倍)、純利益6億1800万円(同2.4倍)と大幅増益だったが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。動画広告市場の拡大を受けて、YouTubeからの収益であるアドセンス収益や広告収益が増加したほか、所属クリエイターのグッズ販売が好調だったことなどが寄与した。

■スズキ <7269>  4,834円 (-115円、-2.3%)

 スズキ <7269> が続落。同社は12日取引終了後、燃費や排ガスのデータ改竄(かいざん)問題の報告書を国土交通省に提出した。新車製造最終工程の「完成検査」を無資格者が行っていた問題を工場レベルで組織的に隠蔽(いんぺい)していたことも判明した。同社の鈴木俊宏社長は同日、都内で記者会見し約200万台を対象にリコール(回収・無償修理)を実施すると表明した。これに必要な費用約800億円を19年3月期決算に特別損失として計上するとしている。ブランドイメージへのマイナス影響懸念も売り材料となったようだ。

※15日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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