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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日金銭、ソニー、日揮

日金銭 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本金銭機械 <6418>  1,275円  +143 円 (+12.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 日本金銭機械<6418>、グローリー<6457>、高見沢サイバネティックス<6424>、ムサシ<7521>などが水準を切り上げているほか、OKI<6703>、東芝テック<6588>なども買い優勢となっている。政府・日銀が2004年以来となる紙幣刷新を行う方針が伝わっており、これを材料視する形で、紙幣識別機大手の日金銭や払い戻し機メーカーのグローリー、ATMで断トツのシェアを誇るOKIなどをはじめ、関連銘柄に人気が集中した。

■技研製作所 <6289>  3,730円  +295 円 (+8.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 技研製作所<6289>は大幅に6日続伸し、年初来高値を更新した。同社は8日取引終了後に、19年8月期第2四半期累計(18年9月~19年2月)の連結営業利益が32億900万円(前年同期比1.3%増)になったと発表。18年12月~19年2月に限れば連結営業利益が18億9800万円(前年同期比17.7%増)となっており、これが好感されているようだ。第2四半期累計の売上高は141億7300万円(同1.6%増)で着地した。防炎・減災需要の高まりを追い風に、インプラント工法の市場が拡大し、主力の建設機械事業が堅調だったことなどが寄与した。なお、通期業績予想は売上高321億円(前期比10.2%増)、営業利益64億2000万円(同7.4%増)とする従来計画を据え置いている。

■ソニー <6758>  5,110円  +305 円 (+6.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 ソニー<6758>が急反発している。ロイター通信が8日付で「ヘッジファンドの米サード・ポイントが、ソニー株を買い増して、同社に改革を求めようとしていることが関係筋の話で8日分かった」と報じており、思惑的な買いが入っている。記事によると、サード・ポイントはソニーに対して、一部事業部門を巡り選択肢の模索を求める意向としている。なお、同ファンドは13年にもソニー株を保有し、エンターテインメント事業の分離などを提案していた。

■日揮 <1963>  1,658円  +94 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 日揮 <1963> が急反発。8日大引け後、19年3月期の連結最終利益を従来予想の100億円→210億円に2.1倍上方修正。従来の39.7%減益予想から一転して26.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。一部海外案件の早期完工などに伴い、法人税等計算上の課税所得が計画を大幅に上回る見通しとなった。これを受けて、外国税額控除の適用による二重課税の排除により実効税率が低下することが上振れの要因。業績上振れを踏まえ、期末一括配当を従来計画の12円→25円(前の期は25円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■アンリツ <6754>  2,204円  +42 円 (+1.9%)  11:30現在
 アンリツ<6754>が3日続伸。3月28日の2002円で目先の底値を確認した後はジリ高展開となり、テクニカル的にも目先5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現、上値慕いの動きを強めている。5G関連では同社が製造する通信計測器が海外で高水準の需要を捉えている。国内でも今後、国策の追い風を背景に基地局インフラが加速する見通し。5Gの電波については総務省が割り当てる形となるが、全国でスマートフォンなどに使う電波は通信メガキャリア3社と楽天モバイルに10日に割り当てられる見通し。官民を挙げて5G普及に向けた取り組みが進むなか、アンリツはその象徴株として改めて注目される流れにある。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,081円  +12 円 (+1.1%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、出光興産<5019>など原油関連株が続伸。8日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前週末比1.32ドル高の1バレル64.40ドルと続伸した。WIT価格は昨年11月以来、5カ月ぶりの高値水準にある。産油国のリビアでの内戦が激化しており原油供給が減少するとの観測が出ている。サウジアラビアを中心に石油輸出国機構(OPEC)が減産を継続していることも需給引き締まりの要因となっている。

■楽天 <4755>  1,102円  +12 円 (+1.1%)  11:30現在
 楽天<4755>が全般軟調地合いのなか利食い売りをこなし5日続伸。2017年12月以来の高値圏で強調展開を継続している。米国株市場では今年3月末に配車サービスを展開するリフトが鳴り物入りで新規上場したが、上場後は乱高下を続けている。このリフト株に出資する楽天もその値動きに連動しやすくなっている。ただ、目先は総務省があす10日に全国でスマートフォンなどに使う5G関連の電波で通信メガキャリア3社とともに楽天モバイルにも割り当てられることで、5G関連としての切り口で買いが先行しているようだ。

■すかいらーく <3197>  1,818円  +17 円 (+0.9%)  11:30現在
 すかいらーくホールディングス<3197>は4日続伸している。8日の取引終了後に発表した3月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比3.1%増と8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年と比べて日曜日が1日多かったことに加えて、ガストで3月7日にグランドメニューを改定し、サラダやグリーンスムージーなど健康を意識したメニューを強化したことなどが寄与した。

■東京エレクトロン <8035>  17,515円  +110 円 (+0.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置メーカーが揃って上値指向。前日の米国株市場ではインテルやエヌビディアなどが買われ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら7日続伸し最高値更新基調を続けている。半導体エッチング装置を筆頭に製造装置最大手である東エレクや半導体検査装置のアドバンテ、切断装置で世界シェア80%を誇るディスコなども半導体市況底入れを先取りする形で買いを呼び込んでいる。

■三菱UFJ <8306>  561.8円  -5 円 (-0.9%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>などは小幅ながら続落。前週はリスクオン相場のなか戻り足をみせたが、今週は目先筋の利食いが優勢となっている。米国10年債利回りは前日終値ベースで2.53%近辺まで上昇、これを背景に米国株市場ではゴールドマン・サックス、JPモルガンなど大手金融機関が買われたが、寄り付きはその流れに追随できなかった。全体指数が戻り一服となったことでインデックス的な買いが入らず、上値が重くなっている。

■フジ <8278>  1,852円  -8 円 (-0.4%)  11:30現在
 フジ<8278>は続落。同社は8日取引終了後、20年2月期の連結業績予想を発表。営業収益は3155億円(前期比1.0%増)、営業利益は84億円(同17.2%増)を見込んでいる。最終利益について、収益性が低下している店舗の減損損失計上をしたため、60億円(同17.3%減)を計画している。19年2月期の営業収益は3123億8900万円(前の期比1.3%減)、営業利益は71億6700万円(同1.0%減)、最終利益は72億5500万円(同29.5%増)だった。

■オンコリス <4588>  2,565円  +500 円 (+24.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 オンコリスバイオファーマ<4588>がストップ高カイ気配。8日の取引終了後、中外製薬<4519>との資本・業務提携を締結し、中外薬を割当先とする第三者割当増資を実施すると発表しており、これが好感されている。4月24日を払込期日として45万6600株(発行価額1752円)を発行し、約7億9500万円を調達する。調達資金は、オンコリスが開発中のがんに対するウイルス療法である「テロメライシン(OBP-301)」の製造や、それに関する各種管理体制の構築にあてる方針だ。オンコリスは同時に、テロメライシンの日本・台湾における開発・製造・販売に関する再許諾権付き独占的ライセンスを中外薬に付与すると共に、日本・台湾・中国・香港・マカオを除く全世界における開発・製造・販売に関する独占的オプション権を中外薬に付与するライセンス契約を締結したと発表しており、これも好材料視されている。これにより中外薬は契約一時金としてオンコリスに5億5000万円を支払うほか、臨床試験において一定の効果が確認され、中外薬が上記の独占的オプション権を行使した場合には、中外薬が支払うライセンス契約総額は500億円以上になるとしている。さらに、テロメライシンの上市後は、中外製薬におけるテロメライシンの売上額に応じた販売ロイヤルティーを、ライセンス契約総額とは別に、中外薬がオンコリスに支払うとしている。さらにオンコリスは、テロメライシンが、厚生労働省の定める「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されたと発表した。「先駆け審査指定制度」は、世界に先駆けて日本で開発され、早期の治験段階で著明な有効性が見込まれる革新的な医薬品について、優先審査をする制度。今回の指定により、医薬品医療機器総合機構(PMDA)から薬事承認にかかる相談・審査の優先的な取り扱いを受けることが可能となるため、同社ではこの利点を生かして早期の実用化を期待するとしている。

■ユビテック <6662>  383円  +57 円 (+17.5%) 一時ストップ高   11:30現在
 ユビテック<6662>が上昇加速。オリックス自動車のカーリース事業を支えるカーシェア車載機と、オリックス自動車が販売している自動車に搭載するテレマティクス車載機を主力にIoT・AI分野で高い技術力を有している。また、ATM紙幣鑑別センサーの製造受託も行っており、2004年以来となる紙幣刷新に絡み、その有力関連株として買いが集中している。

■多摩川ホールディングス <6838>  922円  +121 円 (+15.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 多摩川ホールディングス<6838>が急騰。同社は8日、子会社の多摩川電子がミリ波製品の受託開発・製造を開始すると発表。これが材料視されているようだ。5G(次世代移動体システム)では、従来の100倍の伝送速度を実現するため、新たにSHF帯、準ミリ波~ミリ波帯の周波数利用が予定されている。準ミリ波・ミリ波用高周波製品は今後の情報通信分野において高速・大容量化には欠かせない製品で、同社では以前から開発を進めてきた経緯がある。

●ストップ高銘柄
 サイジニア <6031>  1,359円  +300 円 (+28.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 高見サイ <6424>  1,377円  +300 円 (+27.9%) ストップ高   11:30現在
 キャンバス <4575>  724円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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