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【市況】<マ-ケット日報> 2019年4月1日

 名実ともに新年度入りとなる本日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前週末比303円高の2万1509円で、およそ1週間ぶりに2万1500円台を回復した。前週末の米株高や中国経済指標の大幅改善を受けて寄り付きから300円近い上昇となり、その後、中国の株高や円安の後押しもあって500円近い上げ幅まで示現した。終盤は新元号発表のご祝儀買いが一巡して伸び悩んだが、25日移動平均線(2万1429円)上を回復したことで下値不安は一段と後退している。

 前週末の米国市場は米中閣僚級協議が順調だったとの見方が広がりダウ平均は大幅続伸した。米財務長官が北京での交渉を良好に終えたとツイッターで報告すると、キャタピラーなど中国関連株が軒並み高となり全体をけん引。さらに原油相場(WTI)が一段高を演じたことでエネルギー関連株にも大口買いが流入した。米国でリスク許容度が増したことからドルも上昇(円は下落)傾向となっている。

 さて、東京市場は米国、中国の株高や円安という外部環境の改善に助けられて日経平均が2万1500円超えへ。直近のレンジの中心を上回ったことで投資家心理も改善しつつある。本日は新元号が発表されるご祝儀相場的な側面もあったが、新年度入りと同時に機関投資家も動きやすくなっており、押し目には買いが入りやすい環境となっている。当面の日経平均は下値をじわりと切り上げるような動きとなりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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