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【市況】<マ-ケット日報> 2019年3月26日

 26日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比451円高の2万1428円だった。前日の米国株が下げ止まったことや、本日が3月決算銘柄の配当権利取り最終日だったこともあって、配当取りの再投資に絡んだ思惑的な買いが広がった。日経平均の上げ幅は今年3番目の規模。トピックスは昨日の下げを全て埋め切る上昇となっており、思いの外需給は締まっているようである。

 昨日の米国市場は前週末の株安の反動で押し目買いが入りダウ平均は小反発した。世界景気の減速懸念から日中は100ドルを超える下げ幅を示現していたが、トランプ大統領を巡るロシア疑惑で大統領の罪が認められなかったことを契機に、政治リスク後退感から押し目買いムードが広がっていった。ただ、欧州、中国市場の株安や長短金利の逆転が重荷となって、S&P500種やナスダック指数は続落となっている。

 さて、東京市場は昨日に急落した影響をあまり引きずらず、日経平均が予想外の急反発を演じる1日となった。先物の売り方が買い戻しを急いだことや、配当権利取りと再投資に関する思惑買いが活発化しほぼ全面高商状に。機関投資家の配当金再投資額は市場推定で6000~7000億円規模とされており、額の大きさが追随買いを呼ぶ好循環を生んだものと思われる。本日の東証1部の出来高は17億株と本年最高を記録。短期的なものとはいえ意外な形で相場の腰折れを救うこととなった。日経平均は再び75日移動平均線(2万1023円)から反発し元のボックス圏へと回帰している。(ストック・データバンク 編集部)

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