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【市況】<マ-ケット日報> 2019年3月22日

 22日の市場は日経平均が小幅続伸。終値は前営業日比18円高の2万1627円だった。前日の米株高の流れを受けて買いが先行したが、外国為替市場で円高が進行したことが響き中頃にかけてマイナス圏へと落ちてしまった。その後は3月決算銘柄の配当権利取りの買いでじわりと持ち直し、日経平均は大引けにわずかながらもプラス圏へと浮上し引けている。

 昨日の米国市場はFRBの年内利上げ見送り措置を受けてダウ平均が3日ぶりに大幅反発した。FOMCで米国は年内の利上げ見送りと保有資産の縮小を9月で止めることも決定。この措置に市場は年内の利下げまで想定し始めるなど前向きな評価を下している。また、アップルの投資判断引き上げや半導体企業の好決算を受けてナスダック指数が大幅に5日続伸。昨年10月上旬以来の高値となって取引を終えている。

 さて、東京市場は米国の金融情勢の改善(緩和)というプラス材料がありながらも、それに伴う円高という副作用に足を引っ張られて伸び悩む展開となってしまった。早くも金融緩和まで意識する流れとなっている状況から相場が腰折れする危険性は一段と遠のいたが、一方で円高になりがちなため、日本株にはリスクマネーが入りにくい状況にもなっている。下げはしないが上値の重い相場が今しばらくは続きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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