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【市況】<マ-ケット日報> 2019年3月19日

 19日の市場は日経平均が3日ぶりに小反落。終値は前日比17円安の2万1566円だった。前日の米国株は小じっかりで推移したが、東京市場は連騰を受けた小口売りが勝り日経平均はマイナス圏での動きに。中国上海株が下げたことも響き冴えない1日となった。ただ、下値では3月決算銘柄の配当取りの買いが入り、一時割り込んだ2万1500円台をすぐに回復している。

 昨日の米国市場は原油相場の上昇と金利の安定を受けてダウ平均が4日続伸した。OPEC加盟国とロシアが原油の協調減産延期を協議しため原油先物(WTI)が4カ月ぶり高値を示現。エネルギー関連株に買いが広がった。また、欧州で金融再編の動きが出ていることや米FOMCの金融安定化観測も買い材料となったようだ。ナスダック指数は昨年10月以来5カ月ぶりの高値をつけている。

 さて、東京市場は目立った材料の見当たらないなか、小口の利食い売りと配当取りの押し目買いで膠着商状と化してしまった。日経ボラティリティー指数は昨年9月以来の低水準で、不安も楽観も乏しいある意味居心地の良い株価水準にあることを示唆している。一方、この日は円高がじわりと進行しており一時ほど円安の勢いはない。米国、欧州、中国の金融調節がハト派的であり、円だけが売られる地合いではなくなりつつある。個別では業績上ブレと増配発表の東亜建[1885]が大幅高。一方、子会社減産報道でスズキ[7269]が年初来安値更新となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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