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【通貨】ユーロ週間見通し:もみ合いか、ユーロ圏の経済指標などが手掛かり材料に

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■やや強含み、米インフレ率鈍化などを意識したユーロ買いも

先週のユーロ・ドルはやや強含み。英国議会は合意なき欧州連合(EU)離脱の回避を支持し、離脱期限の延長を決定したことを好感したユーロ買いが観測された。米国のインフレ率はやや鈍化していることや2月の米鉱工業生産は市場予想を下回ったことも、ユーロ相場に対する支援材料となった。取引レンジ:1.1222ドル-1.1344ドル。

■もみ合いか、米利上げ休止の思惑残る

今週のユーロ・ドルはもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)の政策金利は年内据え置きが予想されており、ドイツやユーロ圏の経済指標悪化を手がかりにしたユーロ売りが先行しそうだ。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)が19-20日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)ではハト派寄りの姿勢が見込まれ、利上げ休止への思惑からユーロ売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。

予想レンジ:1.1200ドル-1.1400ドル

■堅調推移、英国は合意なきEU離脱を回避

先週のユーロ・円は堅調推移。英国議会が合意なき欧州連合(EU)離脱の回避を支持し、離脱期限の延長を決定したことで安心感が広がり、週後半はユーロ買い・米ドル売りがやや優勢となった。この影響でユーロ・円の取引でも一部でリスク選好的なユーロ買いが観測された。取引レンジ:124円48銭-126円57銭。

■もみ合いか、ユーロ圏の経済指標などが手掛かり材料に

今週のユーロ・円はもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)の主要政策金利は年内据え置きとなる可能性が高いとみられており、ユーロ圏やドイツの経済指標が市場予想を下回った場合、リスク選好的なユーロ買いは縮小し、対円レートは伸び悩む可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・18日:1月貿易収支(12月:+170億ユーロ)
・22日:3月マークイット製造業PMI(予想:49.5)
・22日:3月マークイットサービス業PMI(予想:52.5)

予想レンジ:124円00銭-128円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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