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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:三井ハイテク、スパークス、ヤーマン

スパークス <日足> 「株探」多機能チャートより
■三井ハイテック <6966>  1,074円  +150 円 (+16.2%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 三井ハイテック <6966> がストップ高。14日大引け後に発表した19年1月期の連結経常利益は前の期比56.0%減の8.1億円に落ち込んだが、従来予想の6億円を上回って着地。続く20年1月期は前期比10.2%増の9億円に回復する見通しとなったことが買い材料視された。前期は全社を挙げて原価低減を進めたことが上振れの主因。今期は自動車電動化ニーズの高まりを背景に、車載用モーター部材などの受注拡大を見込む。併せて、発行済み株式数の1.06%にあたる40万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■スパークス・グループ <8739>  235円  +31 円 (+15.2%)  11:30現在
 14日、東証がスパークス・グループ <8739> [JQ]を22日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ダイダン <1980>  2,565円  +122 円 (+5.0%)  11:30現在
 ダイダン<1980>が3日ぶりに反発している。14日の取引終了後、従来28円を予定していた19年3月期の期末配当について、特別配当20円を加えて48円にすると発表しており、これが好感されている。なお、年間配当は76円となり、前期実績に対しては実質増配となる予定だ。

■キッツ <6498>  784円  +30 円 (+4.0%)  11:30現在
 14日、キッツ <6498> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.62%にあたる250万株(金額で22億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月19日から9月18日まで。

■ナブテスコ <6268>  3,030円  +103 円 (+3.5%)  11:30現在
 ナブテスコ<6268>は続伸。岩井コスモ証券は14日付で、同社の投資判断「A」、目標株価3700円をそれぞれ据え置いた。同社の航空機を含む輸送機器向けビジネスの需要は裾野が広く、総じて中期的な収益拡大を予想している。20年12月期を最終年度とする中期計画では、主力事業で収益拡大を目指すシナリオは、現時点で変更なしとしている。19年12月期業績について営業利益が会社側計画並みの310億円(前期比42%)を予想。建設機械、航空機、食品包装機械の売り上げ拡大が精密減速機の鈍化をカバーし、売上高の増加による利益の拡大や前期発生したドイツ企業の買収に伴う一時的な費用の解消を見込んでいる。墜落事故を起こした米ボーイング社の新型機「737MAX」の影響に関しては、事故原因の発表待ちの姿勢が妥当としている。

■ハピネット <7552>  1,483円  +38 円 (+2.6%)  11:30現在
 ハピネット<7552>が続伸している。この日、資本・業務提携先であるブロッコリー<2706>が集英社(東京都千代田区)との共同開発プロジェクトとして企画・開発を進めていた新作コンテンツのタイトルとキービジュアルを公開しており、同プロジェクトに参画する同社にも関心が強まっているようだ。新作コンテンツ「JACK JEANNE(ジャックジャンヌ)」は、「東京喰種トーキョーグール」を手掛ける石田スイ氏とブロッコリーによる完全新規IPプロジェクト。今後、さまざな事業展開を視野に入れて企画・開発をしており、これにハピネットも事業参画することで、それぞれの持つ各事業のプラットフォームやノウハウを相互に活用し、シナジーを発揮できる新たな事業展開を図っているとしている。

■オプトラン <6235>  2,003円  +48 円 (+2.5%)  11:30現在
 オプトラン<6235>が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は14日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は3000円としている。同社は光学薄膜装置の大手企業で米アップル向けをメインとしたスマートフォン向けのほか、車載センサー向け装置などを供給。今後は、第5世代移動通信(5G)の始動で車載センサーや生体認証、仮想現実(VR)および拡張現実(AR)などへの成膜ニーズはさらに高まるとみている。研究開発の重点のひとつとしているのが、5G向けでバンドパスフィルター(BPF)用成膜装置やスマホの筐体加飾用装置の開発。なかでも、特定の周波数のみを通し、他の周波数は減衰させるBPFの需要は、5Gが普及することで需要が爆発的に伸びると予想している。

■トヨタ自動車 <7203>  6,635円  +92 円 (+1.4%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が3日ぶり買い優勢。同社が2017年からの5年間の対米投資について従来計画を上乗せし130億ドルに引き上げることを発表、これに対しトランプ米大統領もツイッターに同社を称えるコメントを投稿するなどしており、株価にはポジティブに働いている。また、足もと外国為替市場で1ドル=111円80銭近辺までドル高・円安が進んでおり、これによる輸出採算の改善期待も追い風材料となっている。

■ヤーマン <6630>  1,199円  -180 円 (-13.1%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 ヤーマン <6630> が続急落し、昨年来安値を更新した。14日大引け後に発表した19年4月期第3四半期累計(18年5月-19年1月)の連結経常利益は前年同期比9.4%増の49.5億円で着地。ただ、直近3ヵ月の11-1月期(3Q)の同利益は前年同期比43.2%減の6.9億円に落ち込み、足もとの大幅減益を嫌気する売りが向かった。自社開発の美顔器をはじめとする美容健康機器の販売は中国向けなどで好調だったが、初めての試みである企業ブランディングCMのほか、交通広告やインターネット広告などを中心とした広告宣伝投資を実施したことが利益を圧迫した。また、売上高は第1四半期、第2四半期ともに20%を超える増収だったが、第3四半期の伸び率は9.8%と減速感がみられたことも懸念材料となったようだ。

■正栄食品工業 <8079>  2,867円  -288 円 (-9.1%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 14日に決算を発表。「11-1月期(1Q)経常は23%減益で着地」が嫌気された。
 正栄食品工業 <8079> が3月14日大引け後(15:00)に決算を発表。19年10月期第1四半期(18年11月-19年1月)の連結経常利益は前年同期比23.0%減の12.9億円に減り、11-4月期(上期)計画の30.5億円に対する進捗率は42.4%にとどまり、5年平均の48.1%も下回った。
  ⇒⇒正栄食品工業の詳しい業績推移表を見る

■アンジェス <4563>  1,119円  -79 円 (-6.6%)  11:30現在
 14日、東証と日証金がアンジェス <4563> [東証M]について15日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料視された。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■アカツキ <3932>  5,980円  -380 円 (-6.0%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 アカツキ<3932>は大幅続落。14日の取引終了後、未定としていた19年3月期の連結業績予想について、売上高275億円(前期比25.4%増)、営業利益130億円(同23.4%増)、純利益70億円(同15.1%増)になりそうだと発表。大幅営業増益を見込んでいるものの、株価は2月中旬から今月初旬にかけて上昇しており、材料出尽くし感から利益確定売りに押されているようだ。モバイルゲーム事業で、既存タイトルの堅実な運用と期中リリースした新規タイトルが好調に推移したことが売上高を押し上げた。新規ゲーム開発の更なる強化やライブエクスペリエンス事業の成長に向けた積極的な投資などの影響はあったものの、これらを吸収して大幅増益となった。

■ストリーム <3071>  120円  +30 円 (+33.3%) ストップ高   11:30現在
 ストリーム<3071>がストップ高。同社は「ECカレント」のサイト名でネットを経由したパソコンや家電の低価格販売を手掛ける。14日取引終了後に発表した20年1月期の連結業績予想は、売上高が253億2000万円(前期比11.9%増)と2ケタ増収を予想し、営業利益は2億500万円(同11.8倍)、最終損益は9400万円の黒字(前期1億2000万円の赤字)を見込んでいる。前期は売上高こそ微増だったものの、営業利益は大幅に減少したが、今期の急回復見通しを評価した買いを呼び込む形となっている。

■ケイブ <3760>  934円  +150 円 (+19.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ケイブ<3760>はストップ高買い気配。同社はオンラインゲームを運営し業務用機の開発も手掛ける。14日取引終了後、吉成夏子・AKS代表取締役と岡本吉起・オカキチ代表取締役を引受先とする合計140万株の第三者割当増資を実施することを発表、これが材料視された。発行価格は734円。調達する10億2760万円はゲーム開発に充てる計画で株価を強く刺激している。

■バリューゴルフ <3931>  1,140円  +150 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 バリューゴルフ <3931> [東証M] がストップ高買い気配。14日大引け後に発表した19年1月期の連結経常利益は前の期比20.1%減の1億2300万円になったが、続く20年1月期は前期比65.0%増の2億0300万円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はゴルフ場を1人で予約できるオンラインサービス「1人予約ランド」の成長拡大を目指すほか、メディカル事業におけるサプリメントの販売開始、前期に買収した産経旅行の通期フル寄与などを通じ、41.1%の大幅増収を見込む。

■ソルクシーズ <4284>  794円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   11:30現在
 14日、ソルクシーズ <4284> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.4%にあたる80万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から12月31日まで。

●ストップ高銘柄
 松尾電機 <6969>  536円  +80 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 エムティジェネックス <9820>  5,970円  -1,000 円 (-14.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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