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【市況】14日の米国市場ダイジェスト:NYダウ7ドル高、米中交渉やEU離脱への様子見ムード強まる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ7ドル高、米中交渉やEU離脱への様子見ムード強まる

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は7.05ドル高の25709.94、ナスダックは12.50ポイント安の7630.91で取引を終了した中国の2月鉱工業生産が予想を下振れ、世界経済減速への懸念から、前日終値を挟んで揉み合う展開となった。貿易摩擦を巡る米中首脳会談の開催が4月以降に延期されたほか、英議会でEU離脱期限延長案が可決されたことで、今後の展開を見極めたいとの思惑もあり、小動きに終始した。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や銀行が上昇する一方で自動車・自動車部品や半導体・半導体製造装置が下落した。

ディスカウントストアのダラー・ゼネラル(DG)は、決算内容が嫌気され、下落。SNSのフェイスブック(FB)は、同社が複数の大手企業とデータを共有していた問題について、米連邦検察が刑事事件としての捜査に乗り出したと報じられ軟調推移。一方で、複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、ラリー・カルプCEOが2020年及び2021年の業績改善を予想し上昇。ストリーミング端末のロク(ROKU)は、一部アナリストによる目標株価引き上げを受け買われた。

配車サービス大手ウーバーが新規株式公開(IPO)の手続きを4月に開始する。必要な情報開示や投資家向け説明会を行う予定。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は一時111円83銭、米国債利回りの上昇を意識したドル買い

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円51銭から111円83銭まで上昇し、111円67銭で引けた。予想を上回った米輸入物価指数で米債利回りが上昇、ドル買いが優勢となったほか、日銀が金融政策決定会合でハト派方針を強めるとの思惑に円売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1311ドルから1.1294ドルまで下落し、1.1305ドルで引けた。ユーロ・円は、126円02銭から126円37銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.3289ドルから1.3212ドルまで下落した。英議会下院が採決で、2回目の国民投票を求める修正案を否決、離脱期限を延長する動議は予想通り可決されたが、不透明感がくすぶりポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは、1.0052フランまで上昇後、1.0036フランまで下落した。


■NY原油:小幅高で58.61ドル、原油在庫の減少が引き続き材料視される

NY原油先物4月限は小幅高(NYMEX原油4月限終値:58.61 ↑0.35)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比+0.35ドルの58.61ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは58.00ドル-58.74ドル。原油在庫の減少や米長期金利が上げ渋っていることが買い材料となった。ただ、1バレル=60ドルを超えると米国内の原油生産が増えると予想されており、足元の需給関係は緩む可能性があるとの声が聞かれている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.46ドル +0.17ドル(+0.58%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.69ドル +0.28ドル(+0.66%)
ゴールドマン・サックス(GS)197.47ドル +0.22ドル(+0.11%)
インテル(INTC) 53.44ドル -0.93ドル(-1.71%)
アップル(AAPL) 183.73ドル +2.02ドル(+1.11%)
アルファベット(GOOG) 1185.55ドル -7.77ドル(-0.65%)
フェイスブック(FB) 170.17ドル -3.20ドル(-1.85%)
キャタピラー(CAT) 133.69ドル +0.19ドル(+0.14%)
アルコア(AA) 27.89ドル -1.09ドル(-3.76%)
ウォルマート(WMT) 98.22ドル -0.28ドル(-0.28%)
スプリント(S) 6.26ドル -0.04ドル(-0.63%)

《SF》

 提供:フィスコ

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