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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:RSテクノ、Vコマース、ルネサス

Vコマース <日足> 「株探」多機能チャートより
■RSテクノ <3445>  3,490円  +340 円 (+10.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 RS Technologies <3445> が急騰。6日大引け後に発表した18年12月期の連結経常利益は前の期比94.4%増の61.4億円に拡大して着地。続く19年12月期は前期比0.2%増の61.5億円と4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は再生ウエハーのフル生産に加え、昨年1月に買収した中国プライムウエハー製造メーカーの業績上積みが収益を大きく押し上げた。今期はウエハー単価が軟調傾向にあるものの、プライムウエハーの歩留り改善などで増収増益を継続する。

■バリューコマース <2491>  2,206円  +108 円 (+5.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 バリューコマース<2491>が大幅高。SMBC日興証券は6日、同社株の目標株価を2600円から2800円に引き上げた。投資評価は「1」を継続した。引き続き、EC(電子商取引)ソリューションが業績ドライバーとなるとみており、ヤフーショッピングストア向けCRM(顧客関係管理)ツール「STORE’s R∞(Rエイト)」の高成長を見込んでいる。また、昨年11月下旬からマーケティングソリューション(アフィリエイト広告)事業の顧客(広告主)向けに提供している新機能「iPush」の貢献にも注目している。

■すかいらーく <3197>  1,764円  +46 円 (+2.7%)  11:30現在
 すかいらーくホールディングス<3197>が続伸している。6日の取引終了後に発表した2月度のIRレポートで、既存店売上高は前年同月比3.3%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年2月上旬は降雪によるマイナス影響を受けたが、今年は天候が平年並みであったことが貢献した。また、「ガスト」で1月17日に開始した「麺屋ガスト」フェアが引き続き好調に推移したことや、「ロッテ ガーナチョコ」とコラボレ-ションしたバレンタイン限定企画商品が好評だったことも寄与した。

■タカラバイオ <4974>  2,741円  +65 円 (+2.4%)  11:30現在
 タカラバイオ<4974>が続伸。前日の米国株市場でバイオセクターが売り込まれたこともあって、きょうは新興市場を中心にバイオベンチャー関連の株価が総じて下落しているが、そのなかで同社株は異彩の強さをみせている。アンジェス<4563>の「コラテジェン」が近く上市される見通しとなったことを契機に遺伝子治療分野への関心が高まっている。同社は遺伝子工学を活用した治療分野の展開に厚く、免疫細胞のT細胞にキメラ抗原受容体を加えて遺伝子改変を加え、患者の体内に戻すCAR-T療法への展開でも国内随一の実力を有する。腫瘍溶解性ウイルスではメラノーマを対象とした「TBI-1401」の今後の動向に注目が集まっており、国内フェーズ2の終了が秒読みで申請準備段階へと移行する。同薬は今年中にも承認される可能性があり、これを株式市場は織り込み始めている。

■日本水産 <1332>  786円  +11 円 (+1.4%)  11:30現在
 日本水産<1332>、マルハニチロ<1333>など水産株が全般下げ相場のなか頑強な値動きで業種別値上がり率首位を争う展開。東京株式市場は米株安や円高などリスクオフの流れのなか売り優勢に傾いているが、下げを助長しているのは半導体関連などの電機セクターで、内需のディフェンシブセクターである水産株は相対的な強さを発揮している。特に直近は、売れ筋商品である「サバ缶詰」を各社相次いで値上げする動きをみせており、これが買いの手掛かり材料となっている。

■ルネサス <6723>  584円  -100 円 (-14.6%) ストップ安   11:30現在  東証1部 下落率トップ
 ルネサスエレクトロニクス<6723>はストップ安の584円に売られている。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「国内外13工場で生産停止に踏み切る」と報じられており、業績への影響を懸念した売りが出ているようだ。記事によると、中国で自動車や工作機械向けの需要が想定外に減っているためで、減産により在庫水準を適正化するのが狙いという。国内の主要6工場では最大2カ月と長期間生産停止とするほか、海外4工場でも数週間にわたって操業を止める方針と伝えている。

■東京エレクトロン <8035>  14,850円  -560 円 (-3.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>、SUMCO<3436>など半導体関連株が軒並みウリ気配で始まるなど下げが目立つ展開となっている。前日の米国株市場でマイクロンテクノロジーが5%を超える急落をみせたほか、インテル、エヌビディアなど半導体セクターの下げがきつく、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅続落となった。半導体メモリー価格の下落基調が続くなか、関連企業の業績に慎重な見方が広がっている。これを受けて東京市場でも半導体製造装置や半導体材料を手掛ける銘柄に売りがかさんでいる。

■コマツ <6301>  2,658円  -70.5 円 (-2.6%)  11:30現在
 コマツ<6301>、日立建機<6305>など建機株が軟調。米中貿易協議の進展に対する期待感が高まっていたが、目先は楽観的な見方が後退している。昨年の米国の貿易赤字が10年ぶりの高水準で、対中貿易赤字も過去最高となったことが分かり、トランプ米大統領の強硬姿勢が強まることへの警戒ムードが再燃している。米中が今月中に合意する可能性が低くなったとの見方が出るなか、東京市場でも米中貿易摩擦の影響を受けやすい中国関連株は売りが先行している。

■みずほFG <8411>  172.3円  -2.9 円 (-1.7%)  11:30現在
 みずほフィナンシャルグループ<8411>が安い。同社は6日の取引終了後、固定資産の減損処理などで約6800億円の損失を計上することで、19年3月期の純利益を従来予想の5700億円から800億円(前期比86%減)に下方修正することを発表した。収益基盤の弱まった店舗の閉鎖やシステムの処理により約5000億円の固定資産の減損損失と、有価証券ポートフォリオ再構築などに伴い約1800億円の損失を計上する。なお、年7.5円の配当予想は継続する。きょうは今期純利益の大幅下方修正を嫌気する売りが膨らんでいる。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>も下落している。

■日産自動車 <7201>  923.3円  -14.9 円 (-1.6%)  11:30現在
 日産自動車<7201>が4日続落。カルロス・ゴーン元会長が東京拘置所から保釈されたことが話題となっているが、前日のNYダウが下落し東京市場全般が軟調地合いとなるなか、同社株には売りが先行している。SMBC日興証券は6日、同社株の投資評価を「2」から「3」へ引き下げた。目標株価は1050円から850円に見直した。モデルサイクルの状況や米国事業でのインセンティブ抑制策の影響などで、19年3月期以降の業績予想を下方修正している。また1株当たり配当金は今期の57円が来期は40円に減配されると予想している。

■日経レバ <1570>  18,120円  -290 円 (-1.6%)  11:30現在
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は3日続落となり1万8000円トビ台まで値を下げ大台攻防の様相となっている。売買代金は9時40現在、全上場企業のなかでトップの任天堂<7974>の2倍以上の金額をこなすなど人気が集中している。ここにきて東京株式市場は米国株に追随する形でリスクオフの色を強めており、これに連動してNF日経レバも下値模索の展開を強いられている。日経平均株価にリンクしたETFでボラティリティが2倍の値動きに設定されていることから、全体相場の振れ幅が大きくなると個人投資家を中心とした短期資金の商いが活発化する傾向がある。

■日本郵船 <9101>  1,715円  -21 円 (-1.2%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株への売りが目立っている。2018年の米国の対中貿易赤字が過去最高を記録したことなどを受け、トランプ米大統領が中国との通商交渉で強硬姿勢に転じるのではないかとの思惑が再燃している。対中国に限らず、トランプ政権の保護主義的な通商政策にも関わらず米国の貿易赤字総額は08年のリーマンショック以降10年ぶりの最高水準となっており、これが貿易摩擦問題を再び先鋭化させる材料になるのではないかという懸念が足もとのリスクオフ相場の背景にある。グローバルな物流ニーズの減退にもつながり、海運株にはネガティブ要因として意識されている。また、ここにきて世界景気の減速に対する警戒感が改めて高まっていることも嫌気されている。

■マクドナルド <2702>  5,080円  -20 円 (-0.4%)  11:30現在
 日本マクドナルドホールディングス<2702>は冴えない。6日の取引終了後に発表した2月度の月次動向で、既存店売上高は前年同月比3.3%増と39カ月連続で前年実績を上回ったが、サプライズはないとして市場の反応は限定的のようだ。2月は、前年に初めてのリニューアルを行った「チキンタツタ」に加えて、初登場となるうま辛チーズの「チキンタレタ」の2種類を販売し好評だったほか、サイドメニューで、人気のチキンマックナゲットの発売35周年を記念し、15ピースを特別価格の390円で提供したことも寄与した。

■トップカルチャー <7640>  328円  +23 円 (+7.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 トップカルチャー<7640>は大幅に4日続伸。ノーベル文学賞受賞者の発表が再開され、今年は2年分が同時に発表されることになったことから、例年のように日本人の受賞が期待されている。これを受け、書籍、CD、DVDの販売・レンタルなどを手掛ける「蔦屋書店」を展開する同社に連想買いが流入している。文教堂グループホールディングス<9978>も連日大幅続伸となっている。

●ストップ高銘柄
 ジーニー <6562>  701円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 など、1銘柄

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