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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

くら <日足> 「株探」多機能チャートより

■くら <2695>  5,280円 (-540円、-9.3%)

 東証1部の下落率トップ。くらコーポレーション <2695> が3日続急落。5日の取引終了後に発表した第1四半期(18年11月-19年1月)連結決算が、売上高335億400万円(前年同期比2.0%増)、営業利益12億1000万円(同30.7%減)、純利益8億3000万円(同29.0%減)と大幅減益となったことが嫌気された。国内5店舗、米国1店舗、台湾2店舗の計8店舗を出店したことで売上高は増収を確保したが、既存店売上高が前年同期を下回ったことに加えて、販管費率が悪化したことが響いた。なお、19年10月期通期業績予想は、売上高1378億1300万円(前期比4.0%増)、営業利益71億3300万円(同3.8%増)、純利益51億9000万円(同1.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■セブン&アイ <3382>  4,574円 (-142円、-3.0%)

 セブン&アイ・ホールディングス <3382> が3日続落と下値模索の動きをみせたほか、イオン <8267> 、サンドラッグ <9989> など小売関連株に安いものが目立った。市場では「小売セクターは人件費の上昇が収益の重荷となっている構図が浮き彫りとなっている。また、それを相殺するために春から商品値上げに動く企業が増えそうだが、これが消費者の購買意欲に影響を与え悪循環に陥る可能性もある。個別株ベースでは商品値上げは株価にポジティブ材料として作用しやすいが、全体観として相次ぐ値上げは小売セクターの株価を重くする要因として注意が必要だ」(準大手証券ストラテジスト)としている。

■住友理工 <5191>  977円 (-21円、-2.1%)

 住友理工 <5191> が7日続落。SMBC日興証券が5日、投資評価「3」を継続し、目標株価を1100円から1000円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では19年3月期の営業利益予想を145億円から100億円へ、20年3月期を同165億円から130億円へ業績見通しを下方修正しており、これに伴い目標株価を引き下げた。会社側が19年3月期業績予想を下方修正したことを反映したもので、中国・欧州の自動車用品減速、南米立ち上げ費用増、国内・中国の一般産業用品苦戦(プリンタ部品、鉄道部品、高圧ホース)などが背景としている。

■LIXILビバ <3564>  1,438円 (-24円、-1.6%)

 LIXILビバ <3564> が続落。5日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高速報で、ホームセンター事業の既存店売上高が前年同月比2.6%減と2ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同2.6%増と上昇したものの、客数が同5.0%減と落ち込んだことが響いた。なお、全店売上高は同1.4%増だった。

■ハイデイ日高 <7611>  2,064円 (-28円、-1.3%)

 ハイデイ日高 <7611> が3日続落。5日の取引終了後に発表した2月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比3.7%減となり、4ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同2.5%増となったものの、客数が同6.0%減と大きく落ち込んだことが響いた。なお、19年2月期通期の既存店売上高は前期比0.7%増だった。

※6日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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