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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サンバイオ、ユーザベース、コマツ

コマツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンバイオ <4592>  2,960円  +222 円 (+8.1%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が続伸。開発中の再生細胞薬「SB623」の慢性脳梗塞を対象とした米国フェーズ2bの治験結果が不調に終わったことが嫌気され、株価は1月末から2月初旬にかけ暴落したが、2月5日の2401円を底値に足もとでは戻りを試す動きとなっている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は1日、同社株の目標株価を6100円(従来1万2500円)に引き下げたものの、レーティングの「オーバーウエート」は継続した。同証券では再生細胞薬「SB623」による中長期の利益成長は可能とみている。特に株価は慢性期脳梗塞(stroke)での上市の可能性を織り込んでいない水準まで下落していると分析しており、strokeの開発継続が確定すれば、株価は上昇すると予想している。strokeフェーズ2b試験の主要評価項目未達の原因は、単にSB623の有効性の問題ではなく、(1)対象患者層の問題(2)投与箇所の問題(3)細胞の活性の問題などがあったのではないか、と指摘。これらが原因だった場合、それぞれ対策は必要だが、試験継続の可能性があるとみている。

■伊藤園 <2593>  5,230円  +220 円 (+4.4%)  11:30現在
 伊藤園 <2593> が大幅反発。1日大引け後に発表した19年4月期第3四半期累計(18年5月-19年1月)の連結最終利益が前年同期比14.6%増の102億円に伸びて着地したことが買い材料視された。飲料部門で主力の日本茶・健康茶の販売が増加したほか、「タリーズコーヒー」を展開する飲食関連事業の収益が伸びたことが寄与。為替差損が減少したことに加え、税金負担が軽くなったことも増益に貢献した。上期(5-10月)時点の同利益は5.4%減益だっただけに増益に転じたことが好感されたようだ。

■ユーザベース <3966>  2,663円  +90 円 (+3.5%)  11:30現在
 ユーザベース<3966>が大幅反発している。午前9時ごろ、ソーシャル経済メディア「NewsPicks」において、女性をはじめとする多様な人々の幸せな働き方を応援するプロジェクト「カラフルワーク」をスタートさせたと発表しており、特集記事などによる利用層の拡大を期待した買いが入っている。同プロジェクトの第1弾として、国際女性デーに向けて3月10日までの7日間、NewsPicks内に「カラフルワーク」タブを新設し、多様な働き方、豊かな人生にするためのワークライフバランスの実現をテーマとする記事を紹介。また、オリジナル特集記事として、片付けコンサルタントとして米国でも人気の近藤麻理恵氏や、アフリカをはじめとする世界中の少数民族を撮影しているフォトグラファーのヨシダナギ氏、働き方や食品ロス改善に取り組む国産牛ステーキ専門店「佰食屋(ひゃくしょうや)」のオーナー中村朱美氏など、自由かつ柔軟に自分らしい生き方を追求している人々にフォーカスした記事を掲載するとしている。

■コマツ <6301>  2,804.5円  +78.5 円 (+2.9%)  11:30現在
 コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>など中国関連株が高い。市場では米国と中国の両国での通商合意が近いとの期待が強まっている。米ウォールストリート・ジャーナルは3日、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は貿易摩擦を巡って3月27日ごろに会談し、合意する可能性があると伝えた。また、一部からは、米国が昨年から課している対中関税の全てか大半が撤回される可能性があることも報道されている。これを受け、中国関連株に見直し買いが入っている。

■東芝テック <6588>  3,155円  +85 円 (+2.8%)  11:30現在
 東芝テック<6588>が反発している。日本経済新聞電子版がこの日、「商品を自動スキャンするセルフレジを開発した」と報じており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、品物をベルトコンベヤーに流して、読み取り機がひとつひとつを認識して会計まで進めるという。スーパーマーケットなどで導入が進むセルフレジだが、来店客が操作するため時間がかかり、レジ待ちが増えるなどの課題があった。自動スキャンにより処理能力がアップすれば混雑の解消になるとの期待から、注目されているようだ。

■ワークマン <7564>  9,100円  +220 円 (+2.5%)  11:30現在
 ワークマン<7564>が8日続伸し連日の昨年来高値更新となっている。前週末1日の取引終了後に発表した2月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比11.9%増と17カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。作業ジャンパー、セーフティシューズ、レインウェア、作業手袋など通年商品が良く動いたほか、三寒四温の気候が出始めたことで、長袖コンプレッションウェアやメッシュ靴下などの春夏商品も動き始めた。なお、全店売上高は同14.0%増だった。

■東京エレクトロン <8035>  15,725円  +340 円 (+2.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体製造装置や半導体材料を手掛ける銘柄に買いが優勢となっている。前週末の米国株市場ではマイクロンテクノロジー、アプライドマテリアルズ、インテルなど半導体関連株が広範囲に買われ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸となった。東京市場でもこの流れを引き継いでいる。米中貿易摩擦の問題は解決に向け期待感が高まっており、足もと進むドル高・円安も支援材料に半導体関連株は水準訂正高を狙った買いが流入している。

■Jフロント <3086>  1,248円  +26 円 (+2.1%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>が3日ぶりに反発している。前週末1日の取引終了後に発表した2月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比1.9%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。訪日外国人客による免税売り上げを含め、ラグジュアリーブランドや化粧品が好調に推移したほか、バレンタイン商戦も活況だった。なお、大丸松坂屋百貨店の免税売上高は春節後も好調を持続し同17%増(客数同14%増、客単価同3%増)だった。

■アドヴァン <7463>  1,041円  +19 円 (+1.9%)  11:30現在
 アドヴァン<7463>は反発している。前週末1日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回発表の自社株買いでは、上限を10万株(発行済み株数の0.22%)、または1億円を上限としており、取得期間は3月4日から3月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするために実施するとしている。

■高島屋 <8233>  1,483円  +26 円 (+1.8%)  11:30現在
 高島屋<8233>が反発している。前週末1日の取引終了後に発表した2月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高が前年同月比1.7%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。ラグジュアリーブランドを中心とした高額品売上と免税売上が伸長したことなどが寄与した。商品別では、紳士服、紳士雑貨、婦人服などは前年に届かなかったものの、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、リビング、食料品などはプラスとなった。なお、免税売り上げは同8.6%増となり、春節期間では同5.6%増だった。

■サカイ引越センター <9039>  6,960円  +120 円 (+1.8%)  11:30現在
 サカイ引越センター<9039>が反発している。午前11時ごろに発表した2月度の月次売上高(速報)が前年同月比13.3%増の64億7600万円と2カ月連続で2ケタ増となり、また7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。関東地区や近畿地区、北海道・東北地区、中国・四国地区、九州・沖縄地区で2ケタ増となるなど、全国的に好調に推移した。

■H2Oリテイ <8242>  1,551円  +26 円 (+1.7%)  11:30現在
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が続伸している。前週末1日の取引終了後に発表した2月度の売上速報で、全店合計売上高が前年同月比1.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。春物衣料の動きは鈍かったものの、バッグやコスメなど雑貨の動きが良く、ファッションは全体的に上向き傾向にあることが寄与した。一方、博多阪急の休業日新設や、阪急メンズ東京の改装工事に伴う売り場面積半減のマイナス影響があるものの、春節とバレンタインの期間が重なり、買い物を楽しむ傾向が年々強まっているインバウンドにおいても集客力が高まったことも貢献した。なお、阪神梅田本店の建て替え工事に伴い売場面積が前年比で約2割減となっており、それを除くと売上高は同2.0%増となった。

■NECネッツエスアイ <1973>  2,702円  +32 円 (+1.2%)  11:30現在
 NECネッツエスアイ<1973>が反発、上値指向を強めている。1月末から2月初旬にかけて株価を大幅に切り上げ、その後調整を入れたものの、2月中旬を境に再騰局面に入っている。時価は、昨年来の上値抵抗帯であった2600円台を突破し2700円台に歩を進めたことで、一段の上昇期待がある。同社は通信建設工事及びシステム開発を手掛けるNEC系列の企業。移動体基地局のインフラでは、置局設計の技術力の高さに定評があり、スモールセル(小規模基地局)が多数必要となる次世代通信規格「5G」ではビジネスチャンスを広げる可能性が高いとみられている。

■三菱UFJ <8306>  580.3円  +1.9 円 (+0.3%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保が買い先行の展開となっている。ここ米長期金利の上昇が顕著となっており、前週末の米国株市場ではゴールドマン・サックスやシティーグループ、バンク・オブ・アメリカなど大手金融株が上昇し全体相場を後押しした。米10年債利回りは前週末時点で2.75%台まで上昇、これは終値ベースで1月25日以来、約1カ月半ぶりの水準で、米国事業を展開する日本のメガバンクや大手生保にとって運用環境の改善期待が株価に追い風となっている。

■ピーエイ <4766>  280円  +80 円 (+40.0%) ストップ高   11:30現在
 ピーエイ<4766>に買い人気集中。求人情報サイトの運営や無料求人誌発行を行い、人材派遣事業や保育関連事業にも展開する。4月からの「改正出入国管理法」施行に伴う外国人就労拡大では、早い段階からベトナムでの展開を強化している同社に恩恵が大きい。同社はベトナムに100%出資の現地法人を2社設け、日本でもアルバイト中心にベトナム人の紹介及び斡旋ビジネスで実績が高い。株価は今年1月31日につけた高値215円を大幅に上抜き、新局面入りを明示している。

■双信電機 <6938>  504円  +80 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 双信電機<6938>は急騰。フィルターやコンデンサーなどを手掛ける電子デバイスメーカーで、半導体製造装置や工作機械など産業機器向けのほか情報通信機器向けで強さを発揮する。米中貿易協議への進展期待が高まるなか、中国経済が復調すれば工作機械向け部品需要への影響は大きく、同社にとっても追い風要因として意識される。また、5G関連分野では、5Gのマクロセル(屋外基地局)やスモールセル(小規模基地局)向けに積層誘電体フィルターを手掛けており、今後の収益成長に貢献する可能性が高い。

●ストップ高銘柄
 ヤガミ <7488>  2,250円  +400 円 (+21.6%) ストップ高   11:30現在
 ETFSエナ <1685>  504円  +4 円 (+0.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 すららネット <3998>  4,390円  -1,000 円 (-18.6%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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