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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アンジェス、ベネ・ワン、テルモ

アンジェス <日足> 「株探」多機能チャートより
■アンジェス <4563>  1,280円  +245 円 (+23.7%)  11:30現在
 アンジェス<4563>は続急騰、前日まで3日連続のストップ高と異彩の上昇を演じ、前日は株式分割考慮で2013年8月以来5年半ぶりの4ケタ大台回復となった。重症虚血肢治療薬「コラテジェン」が20日、厚生労働省の専門家会議で承認されたことが伝わり、一気に人気化したが、その後も投資資金の流入が続いている。19年12月期の業績予想については既に同治療薬の上市を見込んでおり従来予想からの変更はないが、買いの勢いは衰えていない。直近は米系ファンド筋などの空売り残高も急増している状況で、今後の値動きに注目が集まる。

■ベネフィット・ワン <2412>  2,205円  +45 円 (+2.1%)  11:30現在
 ベネフィット・ワン<2412>が7日続伸。子会社ベネフィットワン・ヘルスケアがこの日、健康増進・疾病予防のサービスメニュー強化を目的に日立製作所<6501>と連携し、日立の健康リスク予測サービス「マイリスク」を4月1日から提供開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同サービスは、健康診断の結果や体重など日々の測定値から、疾病・入院・死亡リスクなどを予測し、数値やグラフで提示するサービス。また、生活習慣や検査項目の改善目標を設定し、目標達成時の健康リスクの改善についてもシミュレーションすることができるとしている。

■UTグループ <2146>  2,581円  +52 円 (+2.1%)  11:30現在
 UTグループ<2146>は買いを集め2500円近辺のもみ合いを上に放れようとしている。半導体業界を中心に製造業向け人材派遣を展開するが、ここにきて自動車業界向けにも注力、これが功を奏している。自動車業界向けは大ロット(大人数)案件を確保しやすく、単価も上昇傾向にあることで収益への貢献度が大きい。外国人のサポートビジネスとしては外国人実習生の労務管理業務を手掛けており、4月から施行される入管法改正に絡み商機拡大が期待される。業績は11年3月期以降、今期予想を含めると9期連続の大幅増収増益を続けている。

■テルモ <4543>  6,817円  +133 円 (+2.0%)  11:30現在
 テルモ<4543>が続伸している。同社は25日、長さ3ミリ、外径0.18ミリと世界で最も短く細いペン型注入器用ディスポーザブル注射針「ナノパスJr.」を発売したことを明らかにした。「ナノパスJr.」は、2012年に発売した同シリーズの「ナノパス34」と比べ、針を1ミリ短くすることで、やせ型の人や小児など皮膚の薄い患者にも使いやすいように改良されている。同社は従来のナノパス34も引き続き販売し、ナノパスシリーズとして、2021年度に年間3億本の販売を目指すとしている。

■横河ブHD <5911>  2,029円  +27 円 (+1.4%)  11:30現在
 横河ブリッジホールディングス<5911>が5日続伸している。25日の取引終了後に発表した中期経営計画で、最終年度である22年3月期に売上高1600億円(19年3月期予想1450億円)、営業利益140億円(同110億円)を目標としていることが好感されている。橋梁事業の新設から保全への事業展開を具体的に推し進め、エンジニアリング関連事業の強化を図り、成長を目指すとしている。

■アインホールディングス <9627>  7,390円  +90 円 (+1.2%)  11:30現在
 アインホールディングス<9627>は5日ぶりに反発している。25日の取引終了後、長野県に調剤薬局36店舗を展開する土屋薬品(長野県長野市)の全株式を3月28日付で取得し、子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の買収は店舗網の拡充を図るのが狙いで、取得価額は非開示という。なお、19年4月期業績への影響は軽微としている。

■デジタルアーツ <2326>  8,750円  +70 円 (+0.8%)  11:30現在
 デジタルアーツ<2326>は5日続伸と上値指向が続いている。今月18日ザラ場に上場来高値8920円をつけた後、利益確定売りに水準を切り下げたが、前週後半を境に再び買いが優勢となり、きょうは8850円まで上値を伸ばし最高値街道復帰を視野に捉えている。閲覧制限ソフトなどセキュリティー関連を手掛けるが、主力製品のバージョンアップにより標的型攻撃への対応が可能となり、商品競争力が高まっている。企業向けや公共機関向けで需要開拓が進んでおり、19年3月期営業利益は前期比37%増益と急拡大、20年3月期も増収増益基調は継続するとみられている。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,295円  +20 円 (+0.2%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢。上げ幅は小さいものの個人投資家を交え商いは活況、売買代金は東証1部上場企業のなかでトップとなっている。18年4~12月期はエヌビディア株の評価損はあったもののこれをデリバティブ取引で補い、ソフトバンク・ビジョン・ファンドやデルタ・ファンドなどが収益を押し上げる形となった。営業利益は前年同期比6割を超える伸びを示しており、これを受けて株価も再評価機運にある。また、通信子会社ソフトバンク<9434>の株式売却で得た資金を活用した上限6000億円という巨額の自社株買いも話題となった。ここにきて、自社株買いの終了が近いとの思惑から株価が不安定化する場面もあったが、「巨額の自社株買いは時価が実態より評価不足の水準にあるとの会社側からのメッセージでもある」(準大手証券ストラテジスト)との見方もあり、1万円台近辺は機関投資家とみられる買い板が厚い。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,098円  -36 円 (-3.2%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など石油関連株が安い。25日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近4月物は前週末比1.78ドル安の1バレル55.48ドルに下落した。トランプ米大統領が25日、「原油価格は高くなり過ぎている」とツイッターに投稿したことを受け、原油価格の先行きに警戒感が出ている。

■鉄人化計画 <2404>  401円  +80 円 (+24.9%) ストップ高   11:30現在
 鉄人化計画<2404>がストップ高。25日の取引終了後、エボラブルアジア<6191>と資本・業務提携することで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の提携は、首都圏繁華街を中心に店舗を展開して若年層を多く集客する「カラオケの鉄人」の特性を生かし、エボラブルアジアのオリジナルキャンペーンなどを継続的に実施するのが狙い。また、エボラブルアジアの総合旅行プラットフォーム「エアトリ」の会員向けメルマガなどで「カラオケの鉄人」のプロモーションを実施するほか、「カラオケの鉄人」店舗の空スペース有効活用として、訪日外国人などの観光客へ向けた荷物預かりサービスを行い、鉄人化の企業価値向上を図るとしている。なお、資本面では、エボラブルアジアが25日付で鉄人化の発行済み株数の2.42%を取得している。

■リアルワールド <3691>  858円  +150 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在
 リアルワールド<3691>がストップ高まで買われている。同社は25日、グループ会社のカチコが、動画の受託制作や動画ツールサービスの提供を行っているvivito(東京都渋谷区)と資本・業務提携したと発表。これが材料視されているようだ。今回の提携で、リアルワールドが抱えている全国1000万人以上のクラウドワーカーを活用した大量動画制作を行うことで、高まる動画ニーズに対応していく構え。また、vivito に在籍するプロクリエイターへの報酬を「RealPay(リアルペイ)」を通じて提供する取り組みなども開始するとしている。

■井筒屋 <8260>  246円  +32 円 (+15.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 井筒屋 <8260> が急騰。25日大引け後、19年2月期の連結経常利益を従来予想の4億円→7億円に75.0%上方修正。従来の28.7%減益予想から一転して24.8%増益見通しとなったことが買い材料視された。閉店セールが好調に推移するなか、販管費が想定を下回ることが上振れの要因となる。

■いい生活 <3796>  351円  +32 円 (+10.0%)  11:30現在
 いい生活<3796>が大幅高で3日続伸。25日の取引終了後に発表した1月度の月次概況(速報)で、クラウドソリューション事業の売上高が1億9100万円(前年同月比24.0%増)と大幅に伸長したことが好感されている。複数の受託開発案件の完了と売り上げ計上が寄与した。また、クラウドサービス1法人当たり平均月額単価が同1.1%増の約11万8200円となったほか、クラウドサービス全体の利用法人数が前月比19社純増の1375法人と順調に積み上がったことなども寄与した。

■イーソル <4420>  4,815円  +390 円 (+8.8%)  11:30現在
 25日、イーソル <4420> [東証M]が3月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の4分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 窪田製薬HD <4596>  379円  +80 円 (+26.8%) ストップ高   11:30現在
 やまねメディカル <2144>  462円  +80 円 (+20.9%) ストップ高   11:30現在
 Sシャワー <4838>  679円  +100 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エンビプロ <5698>  775円  +100 円 (+14.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ビーマップ <4316>  788円  +100 円 (+14.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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