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【市況】東京株式(大引け)=32円高、米中貿易交渉への期待感を背景に4日続伸

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 21日の東京株式市場は日経平均が4日続伸と上値追い基調を継続した。目先過熱感も意識されたが、米中貿易摩擦が緩和するとの期待が株価を後押しした。

 大引けの日経平均株価は前営業日比32円74銭高の2万1464円23銭と4日続伸。東証1部の売買高概算は12億320万株、売買代金概算は2兆2414億1000万円。値上がり銘柄数は1029、対して値下がり銘柄数は1000、変わらずは101銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前場はやや売りに押される展開だったが、後場に入ると一転して買い優勢となり日経平均はフシ目の2万1500円を上回って推移する場面もあった。前日の米国株市場ではNYダウが3日続伸で約3カ月ぶり高値圏に浮上、米中貿易協議が進展することへの期待感がリスクを取る動きを後押しした。1月のFOMCの議事要旨では、FRBが保有資産圧縮を年内に終了するとの見方が強まる一方、利上げ観測も再浮上するなど、マーケットは消化難で株価の方向性も定まりにくかった。後場に入ると、米中貿易交渉で6つの覚書が準備されているとの報道が、交渉の進展を予期するものとして、全体相場にポジティブに作用した。業種別騰落では値上がり業種17に対し、値下がりが16とほぼ同数、また個別でも値上がり銘柄数と値下がり銘柄数がいずれも1000に乗せ、拮抗する状況となった。

 個別では、ソニー<6758>が堅調、任天堂<7974>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>が買われ、コマツ<6301>も上昇した。昭和電工<4004>も買い優勢だった。カドカワ<9468>が大幅高に買われ、新日本科学<2395>も値を飛ばした。アイスタイル<3660>、システムインテグレータ<3826>も急伸。新明和工業<7224>が物色人気、ZOZO<3092>も商いを伴い大きく上値を伸ばした。アカツキ<3932>も高い。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、トヨタ自動車<7203>、武田薬品工業<4502>なども冴えない。資生堂<4911>が売りに押され、IHI<7013>は大きく値を下げた。ケネディクス<4321>が売られたほか、グレイステクノロジー<6541>の下げも目立つ。マクニカ・富士エレホールディングス<3132>も安い。LIXILグループ<5938>も下値を探る展開となった。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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