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【注目】前週末15日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

東洋炭素 <日足> 「株探」多機能チャートより

■東洋炭素 <5310>  2,081円 (-429円、-17.1%)

 東洋炭素 <5310> が急反落。同社は2月14日大引け後に決算を発表。18年12月期の連結経常利益は前の期比89.8%増の70.5億円に拡大したが、19年12月期は前期比29.1%減の50億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を40円→50円(前の期は30円)に増額し、今期も50円を継続する方針とした。

■コカBJH <2579>  2,955円 (-435円、-12.8%)

 東証1部の下落率8位。コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス <2579> が続急落。同社は2月14日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年12月期の連結最終利益は101億円になり、19年12月期は前期比28.8%減の72億円に減る見通しとなった。

■オープンハウス <3288>  3,885円 (-560円、-12.6%) 一時ストップ安

 オープンハウス <3288> が続急落、一時ストップ安に売られた。同社は2月14日大引け後に決算を発表。19年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比13.2%減の81.5億円に減り、10-3月期(上期)計画の205億円に対する進捗率は39.8%となり、5年平均の41.2%とほぼ同水準だった。

■関電化 <4047>  816円 (-110円、-11.9%)

 関東電化工業 <4047> が急反落。14日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を98億円から96億円(前期比6.1%増)へ、純利益を68億円から67億円(同9.5%増)へ下方修正したことが嫌気された。半導体・液晶用特殊ガス類が、市場環境の悪化により計画を下回る見通しである一方、電池材料が計画を上回る見通しのため、売上高は従来予想の550億円(同7.2%増)で据え置いたが、半導体・液晶用特殊ガス類の高付加価値製品の販売数量が計画を下回る見通しであることが利益を押し下げるとしている。同時に発表した第3四半期累計(18年4-12月)決算は、売上高403億7400万円(前年同期比8.3%増)、営業利益67億7000万円(同2.9%増)、純利益48億5200万円(同3.3%増)だった。なお、従来6円を予定していた期末配当を1円増額して7円にするとあわせて発表したが、これに対する反応は限定的のようだ。

■オプティム <3694>  4,210円 (-400円、-8.7%)

 オプティム <3694> が急反落。同社は2月14日大引け後に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常損益(非連結)は5.2億円の赤字(前年同期は2.3億円の黒字)に転落した。

■ソースネクスト <4344>  502円 (-45円、-8.2%)

 ソースネクスト <4344> が急反落。同社は2月14日大引け後に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.8%増の8.6億円となったが、通期計画の25億円に対する進捗率は34.7%にとどまり、5年平均の79.0%も下回った。

■電通 <4324>  4,725円 (-395円、-7.7%)

 電通 <4324> が急反落。同社は2月14日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年12月期の連結最終利益は前の期比14.4%減の903億円になり、19年12月期も前期比32.0%減の614億円に落ち込む見通しとなった。

■すかいらーく <3197>  1,682円 (-125円、-6.9%)

 すかいらーくホールディングス <3197> が大幅3日続落。14日の取引終了後に発表した19年12月期の連結業績予想で、売上高3700億円(前期比1.0%増)、営業利益220億円(同3.8%減)、純利益110億円(同3.8%減)と増収減益を見込んでいることが嫌気された。デリバリーやテイクアウトの成長に加えて、新店効果で増収を見込むものの、人件費単価の上昇継続や株主優待のコスト負担が利益を圧迫するほか、消費増税などの下振れリスクを織り込んだ。なお、18年12月期決算は、売上高3663億6000万円(前の期比1.9%増)、営業利益228億5700万円(同18.7%減)、純利益114億3800万円(同26.4%減)だった。

■キリンHD <2503>  2,514.5円 (-158.5円、-5.9%)

 キリンホールディングス <2503> が急反落。同社は2月14日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年12月期の連結税引き前利益は前の期比5.6%増の2468億円に伸びたが、19年12月期は前期比23.0%減の1900億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を48円→51円(前の期は46円)に増額し、今期も前期比12円増の63円に増配する方針とした。

■CKD <6407>  1,069円 (-53円、-4.7%)

 CKD <6407> が大幅反落。14日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を1160億円から1150億円(前期比0.6%減)へ、営業利益を67億円から43億円(同65.5%減)へ、純利益を48億円から29億円(同68.3%減)へ下方修正し、あわせて期末配当予想を20円から8円に減額したことが嫌気された。半導体メモリー設備投資や中国での自動化投資減少の影響などにより、機器部門の売り上げが減少傾向にあることが要因という。また、直近の受注動向なども踏まえたとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年4-12月)決算は、売上高895億400万円(前年同期比5.8%増)、営業利益41億7400万円(同54.0%減)、純利益28億6200万円(同55.2%減)だった。

■SBG <9984>  10,330円 (-475円、-4.4%)

 ソフトバンクグループ <9984> が7日ぶり大幅反落。ここ4-12月期の好決算と6000億円を上限とする大規模な自社株買いを背景に株価は上昇トレンドを強めていたが、15日は全体相場がリスクオフに傾くなか売りに押される展開を余儀なくされている。売買代金はNEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]を凌いで全市場を通じてトップとなっている。15日は先物主導で売り圧力の強い地合いとなっており、同社株など日経平均寄与度の高い値がさ株は裁定解消売りによる影響も受けている。また、同社が出資する米画像処理半導体大手のエヌビディアの四半期決算では最終利益が半減したことなども、ネガティブな思惑を与えている。

■大塚HD <4578>  4,380円 (-140円、-3.1%)

 大塚ホールディングス <4578> が大幅反落し、昨年来安値を更新。15日の寄り前に、大塚製薬が開発する精神病薬「ブレクスピプラゾール」の効能追加を目的とした双極性障害I型におけるグローバル臨床試験(フェーズ3)の結果速報を発表しており、主要評価項目においてプラセボ群と比較して統計学的有意な症状改善を示さなかったとしたことが嫌気された。同臨床試験は、デンマークのH.ルンドベック社と進めていたもので、この結果を受けて両社は、詳細な解析を行った後、試験結果についてFDA(米国食品医薬品局)と協議するとしている。

※15日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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