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【市況】14日の中国本土市場概況:上海総合0.05%安で6日ぶり小反落、深セン創業板は0.3%高

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

14日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.37ポイント(0.05%)安の2719.70ポイントと6日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、1.45ポイント(0.05%)安の2848.21ポイントで取引を終えている。

利食い売り圧力が意識される流れ。上海総合指数は13日まで急ピッチな上昇が持続し、足元では約4カ月ぶりの高値水準を回復した。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。米中貿易戦争の警戒感が薄らぐなか、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。米政府が定めた制裁関税引き上げ期限が3月1日に迫るなか、米関係者の話として「期限の60日間先送りを検討する」との情報が14日昼近くに報じられた。14~15日にかけた閣僚級通商協議は、北京で開かれている。取引時間中に公表された今年1月の中国貿易統計に関しては、輸出・輸入の伸びがそろって上振れた。

金融株が下げを主導。中国農業銀行(601288/SH)が1.3%安、中国工商銀行(601398/SH)が1.1%安、中国太平洋保険(601601/SH)が1.5%安、華泰証券(601688/SH)が1.8%安で引けた。石油株や石炭株、非鉄株などもさえない。

半面、ハイテクは上げが目立つ。通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)が4日連続でストップ高、電子部品メーカーの環旭電子(601231/SH)が7.3%高で引けた。医薬品株も急伸。康美薬業(600518/SH)が値幅制限いっぱいまで上昇した。不動産株、消費関連株、海運株なども物色されている。

テクノロジーなど新興企業株で構成される深セン創業板指数は0.3%高と続伸。約2カ月ぶりの高値水準を回復した。

外貨建てB株の相場は値上がり。上海B株指数が0.47ポイント(0.17%)高の282.17ポイント、深センB株指数が0.77ポイント(0.08%)高の925.79ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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