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【市況】<マ-ケット日報> 2019年2月12日

 連休明けの市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前週末比531円高の2万864円で、上げ幅は本年最高を記録した。連休中に海外で進んだ1ドル=110円台半ばへの急な円安や、米中貿易協議進展への期待からヘッジファンドなどの短期資金が流入。前週末の下げ(418円安)から先物主導で一気に切り返す展開となった。取引時間中には米政府機関再閉鎖が回避される見通しが伝わり一段高へ。トヨタ <7203> など主力株にも買いが入り安心感が広がっている。

 昨日の米国市場は今週の米中閣僚協議を見極めたいとの姿勢からダウ平均が小幅に4日続落した。一時は米中首脳会談が3月中にも開催されるとの報道でプラス圏に戻す場面があったが、確定情報ではなかったため買いはすぐにしぼんでしまった。15日に期限を迎えるつなぎ予算の行方も気になった模様。

 一方、東京市場はドル・円相場がフシ目の110円を一気に超えてきた動きを受けて雰囲気が大きく改善。米政府機関閉鎖が回避されることも手伝い、日経平均は朝から大引けまで一貫して買われ続けるなど大幅高を演じた。25日移動平均線を再び上回ったことで2万1000円へ挑戦する形を取り戻し、円相場の動き次第では今週中にも大台突破の可能性も出てきたといえよう。

 今週の主なスケジュールは、12日(火)決算(日産、楽天)、13日(水)米1月の消費者物価、決算(東芝、ダイキン)、14日(木)米中閣僚会議、10-12月GDP速報、中国1月の貿易統計、決算(日本郵政)、15日(金)米つなぎ予算期限、米1月の鉱工業生産、決算(ブリヂストン)となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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