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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):SUBARU、ブラザー、カチタス

SUBARU <日足> 「株探」多機能チャートより
■SUBARU <7270>  2,697.5円  +153 円 (+6.0%)  本日終値
 SUBARU<7270>が急伸。同社はきょう午後1時に、19年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の2200億円から1850億円(前期比51.2%減)に引き下げたが、当面の悪材料出尽くしと受け止められたようだ。売上高予想も3兆2100億円から3兆1200億円(同3.5%減)に下方修正した。今年1月に起きた電動パワーステアリング装置の不良部品発生に起因し、群馬製作所の操業停止による生産台数および販売台数の減少などを織り込んだ。なお、前提為替レートは1ドル=110円(前回公表は110円)、1ユーロ=129円(同130円)としている。

■ブラザー工業 <6448>  2,032円  +105 円 (+5.5%)  本日終値
 ブラザー工業<6448>が6連騰。6日取引終了後、19年3月期第3四半期累計(18年4月~12月)の連結決算を発表。売上収益は5218億1700万円(前年同期比2.3%減)、営業利益は616億7200万円(同16.1%増)、最終利益は465億800万円(同19.7%増)と好調だった。産業印刷機や工業用ミシンなどが伸びており、市場では、プリンターなどを扱う主力のプリンティング・アンド・ソリューション事業が会社計画比で上振れたことなどが利益に寄与したと見ている。今回の決算は「ポジティブ」と評価され、株価は買い先行となった。

■カチタス <8919>  3,515円  +155 円 (+4.6%)  本日終値
 カチタス<8919>が全体下げ相場のなかも6日続伸と我が道を行く展開。テクニカル的にも25日・75日移動平均線のゴールデンクロスを示現、株価はこの両移動平均線を大きく上放れる形で上昇加速し昨年12月3日の戻り高値3435円を上回った。同社は戸建てリノベーション販売で業界トップに位置する。地方都市郊外などを中心に大量の空き家があり、今もなお年間60万戸ペースで増加している状況。同社はこの“巨大なニッチ市場”でビジネス展開しており、収益成長期待が強い。19年3月期は営業利益段階で前期比15%増の85億200万円を計画するが、進捗率から上振れする可能性が高いとみられている。

■J-オイルミルズ <2613>  4,015円  +175 円 (+4.6%)  本日終値
 J-オイルミルズ <2613> が急反発し、昨年来高値を更新した。6日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比71.1%増の58.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。油脂の値上げ浸透に加え、オリーブオイルなど高付加価値商品の販売が伸びたことが寄与。油脂コストの良化も増益に大きく貢献した。通期計画の58億円をすでに0.4%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■エレコム <6750>  3,220円  +70 円 (+2.2%)  本日終値
 エレコム<6750>が反発。6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年4~12月)連結決算が、売上高739億7700万円(前年同期比4.9%増)、営業利益98億9800万円(同27.2%増)、純利益62億1600万円(同19.3%増)と大幅増益となったことが好感された。新製品投入効果でパソコン関連商品が堅調だったほか、地震や台風の影響によりモバイルバッテリーやテレビアンテナの需要が高まったことが寄与した。また、周辺機器でメモリ関連製品が順調に販売を伸ばしたことも貢献した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高1000億円(前期比6.9%増)、営業利益110億円(同7.9%増)、純利益65億4000万円(同9.5%減)の従来見通しを据え置いたが、期末配当は従来予想の25円に特別配当3円を加えて28円にするとしており、これも好材料視されている。年間配当は56円(前期50円)となる予定だ。

■デジタルアーツ <2326>  8,030円  +160 円 (+2.0%)  本日終値
 デジタルアーツ<2326>が大幅続伸、上場来高値を連日更新する異彩の強さを発揮している。ネットの閲覧制限や情報漏洩を防ぐフィルタリングソフトを展開しており、サイバーセキュリティー関連の有力株としてここ大きく頭角を現している。主力製品のバージョンアップで標的型攻撃に対応することが可能となり、市場ではこれを評価する動きが強まっている。19年3月期営業利益は前期比37%増の26億円を会社側では見込むが、立花証券では、20年3月期についても企業や公共機関向けに新製品の導入が進むことから大幅増益基調が続く見通しとし、同社株の投資評価を「やや強気」でフォローしている。

■東京エレクトロン <8035>  15,860円  +265 円 (+1.7%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が3日ぶり反発。米国株市場ではここ半導体関連株の戻りが顕著で、前日に半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.6%高と大きく上昇し6日続伸となった。相対的に出遅れる日本の半導体関連銘柄にも水準訂正期待の買いが入りやすくなっている。同社株はテクニカル的にも25日・75日移動平均線のゴールデンクロス示現が接近している。

■日本製粉 <2001>  1,852円  +14 円 (+0.8%)  本日終値
 日本製粉<2001>は反発。6日取引終了後4月~12月の連結決算及び自己株式消却を発表。売上高は2549億9200万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は87億2900万円(同14.5%増)となった。18年6月及び12月の小麦粉値上げが実施した結果、小麦粉及び副製品のふすまは販売数量、価格ともに前年比で伸び、会社全体の営業利益率が前年同期の3.1%から3.4%に改善している。19年3月期業績は売上高3500億円(前期比8.2%増)、営業利益120億円(同19.3%増)と据え置いた。また、2月22日に発行済み株式総数に対して4.48%の370万株を消却することを明らかにした。

■特種東海製紙 <3708>  4,005円  +30 円 (+0.8%)  本日終値
 特種東海製紙<3708>はしっかり。6日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、純利益を27億円から39億円(前期比77.8%増)へ上方修正したことが好感されている。引き続き原料価格が高騰していることから、売上高は800億円(同1.2%増)、営業利益は31億円(同21.2%減)の従来見通しを据え置いたが、営業外損益における持ち分法による投資利益が増加したことに加えて、継続して行っている政策保有株式の売却が進捗したことが要因としている。

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