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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):住友鉱、京セラ、資生堂

住友鉱 <日足> 「株探」多機能チャートより
■住友金属鉱山 <5713>  3,196円  +70 円 (+2.2%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>、DOWAホールディングス<5714>、東邦亜鉛<5707>など非鉄株が上昇。ここ非鉄市況が上昇基調にある。これは、好調な米国経済や米中貿易摩擦問題の改善に向けた期待があるが、これが非鉄セクターの株価見直し機運につながっている。そのなか、亜鉛市況の上昇が顕著だ。中国の大気汚染対策を目的とする減産への思惑が亜鉛市況上昇を後押ししており、LMEでは昨年7月初旬以来7カ月ぶりの高値圏にある。これを背景に、東邦亜鉛もにわかに動意含みとなった。

■京セラ <6971>  6,035円  +123 円 (+2.1%)  本日終値
 京セラ<6971>が3日ぶり切り返しに転じた。同社は4日に独セラミック部品大手のエイチ・シー・スタルク・セラミックスとオランダの機械工具メーカーファン・アーデン・グループの買収を発表、これによる欧州圏での業容拡大効果に期待した買いを引き寄せた。株価は1月末に6210円の高値をつけた後、利益確定売りに調整を入れていたが75日移動平均線上で下げ止まっており、大勢2段上げへの期待が膨らんでいる。

■ホクト <1379>  2,015円  +33 円 (+1.7%)  本日終値
 ホクト<1379>は続伸。4日取引終了後、会社側は4月~12月期の連結決算を発表。売上高は520億400万円(前年同期比6.4%増)、営業利益は20億900万円(同2.4倍)となった。健康志向を背景に18年4月からマイタケの値段が対前年比で好調に推移したことで業績拡大につながった。なお、会社側は通期業績について売上高687億円(前期比2.7%増)、営業利益33億4000万円(同5.0%増)と従来見通しを据え置いた。業績の急拡大を市場は好感している。

■EPSホールディングス <4282>  1,727円  +27 円 (+1.6%)  本日終値
 EPSホールディングス<4282>が4日続伸。4日の取引終了後、CRO(開発業務受託機関)事業やCSO(医薬品販売業務受託機関)事業を展開するACメディカル(東京都中央区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回の買収は、顧客と地域の補完による顧客基盤の拡大や、ノウハウの共有によるがん・中枢神経や難病・希少疾患の新薬開発の推進などが狙い。取得価格は非開示としているが、18年9月期連結純資産(467億円)の15%未満としている。なお、業績に与える影響については現在精査中としている。

■あさひ <3333>  1,505円  +23 円 (+1.6%)  本日終値
 あさひ<3333>はしっかり。4日の取引終了後、従来14円を予定していた期末一括配当を4円増額して18円にすると発表しており、これが好感された。普通配当を2円引き上げ16円にするとともに、19年4月に創業70周年を迎えるのを記念して2円の記念配当を実施する。なお、前期実績の14円に対しては4円の増配になる予定だ。

■資生堂 <4911>  6,811円  +80 円 (+1.2%)  本日終値
 資生堂<4911>が4日続伸。同社は4日取引終了後に、福岡県久留米市に新たな生産拠点「資生堂九州福岡工場(仮称)」を建設すると発表。生産能力増強による業績への寄与などが期待されているようだ。新工場の建設は、国内外の化粧品需要拡大に対応し、今後の更なる成長性を確保するため、中長期的に安定した供給体制を確立することが主な目的。資生堂九州福岡工場(仮称)は主に国内外向けのスキンケア製品の製造工場として、2021年度中の稼働を予定し、投資額は約400~500億円を見込んでいる。

■持田製薬 <4534>  9,890円  +90 円 (+0.9%)  本日終値
 持田製薬 <4534> が4日続伸。4日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の73億円→94億円に28.8%上方修正。減益率が39.2%減→21.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。医薬品関連事業の売上高が堅調に推移するなか、製品構成の変化による採算改善が利益を押し上げる。

■トヨタ自動車 <7203>  6,752円  +26 円 (+0.4%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が買い先行、75日移動平均線をサポートラインに強含む展開にある。好調な米国経済を背景に米長期金利が足もと上昇基調にあり、外国為替市場では日米金利差拡大の思惑からドル買いの動きが強まっている。目先1ドル=110円近辺の推移と円安が進み、為替感応度の高い同社をはじめ自動車セクターにはフォローの風として意識されている。もっとも、同社はあすに決算発表を控えていることもあって、この結果を見極めたいとの思惑もあり積極的に上値を買う動きには反映されていない。なお、同社の19年3月期通期の想定為替レートは1ドル=110円。

■サンバイオ <4592>  2,620円  -1,090 円 (-29.4%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が前日比1270円安(34%安)の2440円で寄り付いた。前日まで4日連続のストップ安で取引時間中に値がつかなかったが、きょうは5日ぶりに商いが成立した。4日間で株価は約8割も下落した。1月29日の取引終了後に、開発中の再生細胞薬「SB623」の慢性脳梗塞を対象とした米国フェーズ2bの臨床結果が不調に終わったことを開示、これがネガティブサプライズとなり売り注文が殺到、気配値のまま連日値幅制限いっぱいに売り込まれる展開が続いていた。

■アイビー化粧品 <4918>  1,344円  +300 円 (+28.7%) ストップ高   本日終値
 アイビー化粧品<4918>がストップ高の1344円水準でカイ気配となっている。4日の取引終了後、「頭皮外用剤」に関する特許の出願を行ったと発表したことが好感された。同社では、毛包外毛根鞘におけるカルボニルタンパクの産生が薄毛の発生に関与している可能性を見出し、そのカルボニルタンパクの産生を抑制する植物素材をスクリーニングし、テンニンカ果実及びビワ葉の溶媒可溶成分にその効果があることを発見。これら植物の溶媒可溶成分は、活性酸素及びカルボニルタンパクの産生を抑制することで、酸化ストレスによる外毛根鞘細胞の増殖低下を抑制する可能性があることから、これらを含む頭皮外用剤は薄毛予防に対する有効なアプローチとして期待できるとしている。

●ストップ高銘柄
 シベール <2228>  179円  +50 円 (+38.8%) ストップ高   本日終値
 はてな <3930>  3,700円  +700 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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