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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 アンリツ、モノタロウ、アドテスト (30日大引け後 発表分)

アンリツ <日足> 「株探」多機能チャートより

 30日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 アンリツ <6754>   ★今期税引き前を57%上方修正、配当も5円増額
 ◆19年3月期の連結税引き前利益を従来予想の70億円→110億円に57.1%上方修正。増益率が52.1%増→2.4倍に拡大する見通しとなった。北米やアジアを中心に5Gのチップセットや携帯端末向け開発用計測器の販売が伸びることが寄与。原価率が想定より改善することも利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の17円→22円(前期は15円)に増額修正した。

 キューブシス <2335>   ★4-12月期(3Q累計)経常が40%増益、自社株買いも発表
 ◆19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比40.4%増の6.3億円に拡大して着地。建設機械メーカーや食品メーカー向けシステム基盤の構築案件が拡大したほか、クラウドコンサル案件が増加したことが寄与。生産性の向上や体制の最適配置などで採算が改善したことも大幅増益に貢献した。
  併せて、発行済み株式数の2.80%にあたる40万株(3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元の拡充を好感する買いも期待される。

 Vコマース <2491>   ★今期経常は8%増で3期連続最高益、1円増配へ
 ◆18年12月期の連結経常利益は前の期比68.1%増の37.9億円に拡大し、従来予想の32.5億円を上回って着地。続く19年12月期も前期比8.1%増の41億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期は「Yahoo!ショッピング」出店者向けCRM(顧客管理)ツールの導入が大きく伸び、業績高変化を遂げた。今期は成果報酬型広告を主力とするマーケティングソリューションの拡大に注力し、14.6%の大幅増収を見込む。
  前期の年間配当を21円→25円(前の期は10円)に増額し、今期も前期比1円増の26円に増配する方針とした。

 モノタロウ <3064>   ★今期経常は20%増で10期連続最高益、実質増配へ
 ◆18年12月期の連結経常利益は前の期比16.3%増の137億円で着地。続く19年12月期も前期比19.9%増の165億円に伸び、10期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期もネット広告の出稿や検索エンジン最適化に注力し、工具通販の新規顧客開拓を進めるほか、既存顧客向けも利便性向上などで売上拡大を目指す。売上高は前期比24.4%増の1362億円を見込む。
  併せて、今期の年間配当は15円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は15.4%増配とする方針とした。

 サイオス <3744> [東証2]  ★前期経常を3.9倍上方修正
 ◆18年12月期の連結経常利益を従来予想の8000万円→3億1000万円に3.9倍上方修正。減益率が75.5%減→4.9%減に縮小する見通しとなった。主力のシステム障害回避ソフトや金融機関向け経営支援システム、文書管理ソフトの受注が伸びたことが寄与。利益率の高い自社製品の販売回復に加え、販管費を削減したことも上振れに大きく貢献した。

 M&Aキャピ <6080>   ★10-12月期(1Q)経常は89%増益で着地
 ◆19年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比89.5%増の19.5億円に拡大して着地。M&A成約件数は前年同期を下回ったものの、大型案件の好調な成約が寄与し、70.2%の大幅増収を達成した。
  第1四半期実績だけで、通期計画の39億円に対する進捗率は50.2%に達しており、業績上振れが期待される。

 アドテスト <6857>   ★今期税引き前を17%上方修正、配当も13円増額
 ◆19年3月期の連結税引き前利益を従来予想の545億円→640億円に17.4%上方修正。増益率が2.2倍→2.6倍に拡大する見通しとなった。端末高性能化を背景に、スマートフォン用プロセッサ―やセンサーなど非メモリー向け半導体検査装置の販売が伸びる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の75円→88円(前期は32円)に増額修正した。予想PERが9.7倍→8.2倍に低下する一方、配当利回りは3.84%に上昇し、割安感が強まった。

 IXナレッジ <9753> [JQ]  ★4-12月期(3Q累計)経常は55%増益・通期計画を超過
 ◆19年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比54.9%増の7億7300万円に拡大して着地。大手通信事業者向けシステム検証案件や大手飲料事業者向け再構築案件など受注が好調だったことが寄与。事業の選択と集中が進み、採算が改善したことも大幅増益に貢献した。
  通期計画の7億3900万円をすでに4.6%上回っており、業績上振れが期待される。

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