市場ニュース

戻る
 

【市況】<マ-ケット日報> 2019年1月23日

 23日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比29円安の2万593円だった。前日の米株安や貿易摩擦への懸念から売りが先行。日経平均は180円安とやや売り込まれる場面があったが、売り一巡後は円安進行に助けられて下げ幅を大きく縮小させている。日銀金融政策決定会合の結果は現状維持となり相場の反応はほとんど見られなかった。

 昨日の米国市場は米中貿易協議にやや不透明感が出てきたことでダウ平均は5日ぶりに反落した。直前の4日間で800ドル近くも上昇していた反動もあったようだ。この日は米中貿易協議の核心部分(知的財産権などの構造面)で折り合いがつかないとの報道があり、先行していた期待感が少し後退してしまった。中国の経済指標がふるわなかったことも響きダウ平均の下げ幅は一時462ドルまで達する場面も。米国株の戻りもこの辺りでいったん一服となりそうだ。

 さて、東京市場は米株安に押されたものの下値は案外堅く、円安基調が維持されていることでちょっとした安心感が生まれている。企業の想定為替レート109円を超える円安となっており、年末年始のような極端な下方修正リスクは遠のいている。一方、中国経済への懸念は依然として残っており、日本電産 <6594> が見せたような個別企業レベルの下方修正リスクは拭えない。これは10-12月決算が見えてくる来週まで買い方の動きを鈍らせる要因となるだろう。(ストック・データバンク 編集部)

株探からのお知らせ

    日経平均