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【市況】21日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高で続伸、自動車セクターなどに買い

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

週明け21日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比14.50ポイント(0.56%)高の2610.51ポイントと続伸した。約1カ月ぶりの高値水準を切り上げている。上海A株指数も上昇し、15.22ポイント(0.56%)高の2733.65ポイントで取引を終えた。

中国の経済統計が買い安心感を誘う流れ。取引時間中に公表された2018年のGDP成長率は、前年比6.6%と前年実績(6.8%)を下回ったものの市場の事前予想と一致し、ネガティブなサプライズとみられなかった。中国政府の成長率目標「6.5%前後」を上回っている。また、18年12月分の各種統計では、小売売上高や鉱工業生産額が上振れした。また、中国の政策に対する期待感も持続。関係各局は18日、地方政府に対し、各地の実情に応じた政策支援を強化するよう求める方針を確認した。農村消費を拡大するため、高品質な工業製品の「下郷」(購入支援)策を実施させる予定。自動車や家電の消費を促す狙いだ。

業種別では、自動車が高い。上海汽車集団(600104/SH)が2.9%、長城汽車(601633/SH)が1.6%ずつ上昇した。食品・飲料や小売、家電など消費関連株も物色される。海運株、資源・素材株、銀行・保険株、医薬品株もしっかり。

ハイテク株も上げが目立つ。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が5.7%高、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が4.6%高、電子部品メーカーの環旭電子(601231/SH)が3.0%高で引けた。

外貨建てB株の相場も値上がり。上海B株指数が0.31ポイント(0.11%)高の278.11ポイント、深センB株指数が2.93ポイント(0.34%)高の868.88ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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