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【通貨】ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ブレグジットの不透明感は払拭されず

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■弱含み、米長期金利の上昇などが意識される

先週のユーロ・ドルは弱含み。英議会下院で欧州連合(EU)離脱協定案が否決されたものの、ユーロ売り・ポンド買いが活発となったことや、米長期金利の上昇が意識されたようだ。ユーロ圏のインフレ見通し引き下げの思惑が広がったこともユーロ売り材料となった。取引レンジ:1.1353ドル-1.1490ドル。

■弱含みか、ECB理事会で域内経済に弱気な見通しも

今週のユーロ・ドルは弱含みか。24日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で主要政策金利は据え置きの公算。また、域内の景気見通しについて弱気な見方が示される可能性から、ユーロは売られやすい展開となりそうだ。一方、米国経済の失速も警戒され、利上げ休止の観測が広がっていることから、ユーロ売り・米ドル買いが急速に広がる可能性は低いとみられる。

予想レンジ:1.1250ドル-1.1450ドル

■下げ渋り、米ドル高・円安進行の影響受ける

先週のユーロ・円は下げ渋り。米長期金利の上昇やユーロ圏のインフレ見通し引き下げの思惑が広がったことでユーロ売り・米ドル買いが優勢となったが、米ドル・円相場が円安方向に振れた関係でユーロの対円レートは下げ渋った。米中貿易摩擦緩和の思惑が浮上し、リスク選好的なユーロ買い・円売りも観測された。取引レンジ:123円40銭-124円97銭。

■伸び悩みか、ブレグジットの不透明感は払拭されず

今週のユーロ・円は伸び悩みか。24日に開催される欧州中銀(ECB)理事会で政策金利の据え置きが見込まれ、弱気な景況感が示された場合は、ユーロ売り先行となりそうだ。また、21日にメイ英首相が提示する代替策は事態打開につながらないとの見方から、欧州連合(EU)からの強硬離脱を警戒した円買いが大幅に縮小する可能性は低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・24日:マークイット1月総合PMI(予想:51.3、12月:51.1)
・24日:欧州中央銀行理事会(主要政策金利は据え置きの予想)

予想レンジ:123円00銭-126円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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