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【経済】ブロックチェーンをベースとするミュージック・エンターテイメント部門を発表


世界でも有数の包括的なブロックチェーン技術サービス提供企業であるビットフューリー・グループは、アーティストや音楽業界の利害関係者が直面する課題解決のために、ブロックチェーン・ソリューションをデザインするミュージック・エンターテイメント部門「ビットフューリー・サラウンド」を発表した。
「ビットフューリー・サラウンド」が最初に取り組む課題は、ビットコイン・ブロックチェーンで保護されるオープンソースの音楽プラットフォームの構築である。「SurroundTM」と呼ばれるオープンソースのプラットフォームは、業界内のコラボレーションや新たなアプリケーションの革新が期待されるところだる。
「SurroundTM」プラットフォームによって、ミュージック・エンターテイメント業界全体の安全な著作権譲渡、接続の合理化に加え、精度の高い監視や管理システムを通じて、事業が効率化できるようになる。同プラットフォームは、透明性の高い管理機能や信頼できるデータを提供することで、知的財産の共有や収益化、経済機会の拡大を目的に、完全に相互運用できるデジタル・エコシステムを構築する。
ビットフューリーの最高経営責任者であるヴァレリー・ヴァヴィロフ氏は、次のように述べている。
「ミュージック・エンターテイメント業界は、複雑かつ競争の激しいテクノロジー主導の環境へと進化しましたが、透明性の欠如という問題を抱えています。我々はこのオープンソースのブロックチェーンを基盤とするエコシステムを構築することにより、アーティストを保護すると共に業界全体の成長を奨励したいと考えています」。
SurroundTMプラットフォームは、ミュージック・エンターテイメント業界のエコシステムの成長に不可欠で重要な要因を確保するための、以下を含む統合レイヤの提供や維持管理を行う。
サービス水準合意(SLA)能力
相互運用性およびオーディタビリティ
ブロックチェーン内の安全な資産移動
ペイメント・レイル
変更不可能な信頼できるデータ
タイムスタンプの固着および分散化
オープンエコノミーのためのツール(一元化されたAPI、スマート・コントラクトの管理、ピアツーピア構造)
人工知能および機械学習
資産の共同所有
ビットフューリーは最初に、業界が現在直面している以下のような多くの課題を解決するためのソリューションを構築する。
クリエイティブ産業とプラットフォーム・エコノミー間のバリューギャップ
法的拘束力のあるデジタル著作権の登録
信頼性が高く統合されたデータの世界的欠如
詐欺行為(セカンダリー市場、不正利用、データの改ざん等)
事務的業務の非効率性
透明性に欠ける契約の管理
キャッシュフローの遅延および不明確な資金の割り当て
使用価値の世界的な収集
イノベーション速度
経済および政治的な課題(エマージング市場、為替変動、不安定性、規制等)
「SurroundTM」を利用することで、アーティストやレーベル、出版社、著作権管理団体、ストリーミングサービス、消費者、開発者などのステークホルダーは、シームレスな交流ができるようになり、ブロックチェーン技術による効率利得から直接恩恵を受けることが可能となる。
「SurroundTM」エコシステムは、ビットフューリーのExonumオープンソース・ブロックチェーン・プラットフォーム上で構築され、透明性の高い環境をつくりだし、すべてのレベルで信頼性や協調性の向上を図る。ミュージック・エンターテイメント業界との共同で構築したこのオープン・エコシステムの確立によって、平等な競争条件下での取引やすべての利害関係者にとっての価値を高めることができるようになる。
「SurroundTM」は、コオペラティブとして設定されるので、参加者は新たな事業を立ち上げたり、既存のバリューギャップを埋めることができるようになる。価値や時価総額の配分は、参加者による実際のパフォーマンスを通して実現する。
ビットフューリー・サラウンド事業部門の拠点は欧州におき、最初の導入実績はアムステルダムとベルリンの予定だ。さらに、ロサンゼルスや東京、ソウル、モスクワへの展開も準備している。
ビットフューリーの音楽部門の最高経営責任者には、ミュージック・エンターテイメント業界で20年の実績をもつヴィヴェンディ社の事業開発エグゼクティブである、ステファン・シュルツ氏が就任する。
シュルツ氏は、「ビットフューリーのサラウンド事業により、アーティストの著作権が強化され、アーティストやビジネスパートナーは新たなコンテンツや革新的なソリューションを開発する力や、インセンティブを得るはずだ」と述べている。
サラウンド事業部門は、ミュージック産業における配信や価値配分に関するアーティストやビジネスパートナーの力関係を著しく改善する。
ユニバーサル・ミュージック・デジタルの創設メンバーで、エグゼクティブ・バイスプレジデントも務めたステファン・シュルツ氏は、次のように語っている。
「音楽は、おそらく消費者行動における感情、グローバリゼーション、ボラティリティによって動く今日の世界で最もパワフルな通貨であるといえるでしょう。それにも関わらず音楽市場全体の価値は1990年代後半よりも減少しています。ブロックチェーン技術は、AIとともにこの大きな流れを逆転させ、業界全体の飛躍的かつ持続可能な成長の時代を可能にするでしょう」」
また同氏は、「サラウンドのエコシステムは透明性と信頼性を強化するとともに、事務的コストを削減し、ブロックチェーン上でのアーティストから消費者へのコンテンツの透明性のあるフローを確保します。それにより向上した効率性は全ての市場参加者が公平にもたらされます。ビットフューリーのような、より良い世界に向けて全力を尽くす真のマーケットリーダーだけが、オープンソースかつコオペラティブなプラットフォームを提供し、非常に意義のある市場に参入する大胆さを有しています」と述べた。
さらに続けて、「このプラットフォームにより個人のステークホルダーの権限強化、市無限の新たなビジネスモデルと連携のための市場開放、そして知的財産権の保護向上に繋がるでしょう。また、最も重要なことは、アーティストやステークホルダーに公平に報酬を支払う持続可能な環境を生み出すでしょう」と述べた。

ビットフューリーの日本代表を務める青沼克典氏は、次のように語っている。
「日本は世界第2位の音楽市場を有し、業界のすべてのステークホルダーにとって非常に重要なオーディエンスです。ビットフューリーは、基礎となるフルサービスブロックチェーン企業として日本におけるブロックチェーン業界の推進において大きな役割を担ってきました。本日、日本における音楽業界に変革をもらすべく我々の革新的なアプローチをご紹介できることを大変嬉しく思います。ブロックチェーン技術を活用することで業界の全てのステークホルダーの皆さまの力を増大することができると確信しております」
ビットフューリーとは?
世界有数の包括的なブロックチェーン技術サービスを提供するビットフューリー・グループ(BitfuryGroup)は、極めて重要性の高いテクノロジーを駆使し、将来のためのソリューションを構築している。その使命は、ハードウェアやセキュリティー、ソフトウェアなどのあらゆる段階でイノベーションを発揮し、透明性と信頼性を向上させること。2011年に設立したビットフューリーは、ビットコインブロックチェーン向けのセキュリティー・インフラプロバイダーのトップ企業だ。ビットコインブロックチェーンのほか、カスタム可能な半導体チップやモバイルデータセンターなど仮想通貨やブロックチェーンのセキュリティーを担保する革新的なハードウェアを設計・生産している。プライベートブロックチェーンのフレームワークのExonumや、高度なアナリティクスプラットフォームのクリスタル・ブロックチェーン、オープンソース・ライトニングネットワークのライトニングピーチを提供する専門的なエンジニアリングチームを通じて、世界最先端のアプリケーションソフトウェアを提供中だ。


【ニュース提供・エムトレ】

《US》

 提供:フィスコ

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