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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米株高継続に期待も景気減速懸念で買い後退

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

17日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。米国企業の好業績を背景とした株高継続が期待され、109円台前半に水準を切り上げる可能性があろう。ただ、足元で発表された弱い米経済指標を受け、景気減速への懸念がドルの重しとなりそうだ。

前日は米国の企業決算発表でバンクオブアメリカやゴールドマンサックスなど大手金融機関の好業績を受け、株買い・ドル買いに振れた。また、英国でメイ首相に対する不信任
案の否決で政局混迷が回避された安ど感からポンド・円などで円売りが進み、ドル・円は一時109円20銭まで強含んだ。終値ベースでの109円回復は、昨年12月31日以来。本日アジア市場の朝方はその流れが続き、109円10銭台をつけたが、日経平均株価が高寄り後下げに転じるとリスク回避的な円買いが強まり、ドル・円は再び108円台に値を下げた。しかし、本日も米国企業の決算発表を好感して株高になれば、長期金利が上昇してドル買いが再燃しよう。

今晩はモルガンスタンレーなど金融セクターの決算が引き続き注目される。ただ、トランプ大統領の一般教書演説の延期も議論されるなど、予算編成をめぐり政府と議会の対立は長期化し、株価を下押しする可能性もある。一方、経済指標の発表も材料視される。前
日の米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、製造業について雇用情勢を改善しながらも拡大ペースの減速を指摘。本日の1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は前回からやや反発が予想されるものの、まだひと桁台の低水準が続くとみられ、景気減速懸念から株売りやドル売りも想定される。ブレグジットの先行き不透明感も、引き続き円買い要因として意識されよう。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 ユーロ圏・12月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.6%、速報値:+1.6%)
・22時台 南ア中銀が政策金利発表(6.75%に据え置き予想)
・22:30 米・1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:9.5、12月:9.1←9.4)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、前回:21.6万件)
・24:45 クオールズ米FRB副議長講演(保険業界関連会合)
※米・12月住宅着工件数、12月住宅建設許可件数は発表延期

《FA》

 提供:フィスコ

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