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【通貨】ユーロ週間見通し:下げ渋りか、米中対立解消期待で円買い縮小も

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■強含み、米追加利上げ観測後退でユーロ買い継続

先週のユーロ・ドルは強含み。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨で、大半のメンバーが今後の追加利上げに対して慎重な姿勢を示したことから、年内利上げ観測は後退し、ユーロ買い・ドル売りが優勢になった。9日に発表された11月のユーロ圏失業率が市場予想を下回る7.9%に低下したこともユーロ買いにつながった。取引レンジ:1.1389ドル-1.1570ドル。

■下げ渋りか、米金利見通しなどがユーロを下支え

今週のユーロ・ドルは下げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)は金利引き上げについて慎重な姿勢を維持しているが、年内の米追加利上げ観測は後退しており、ユーロ買い・ドル売りの興味は失われていない。一部の米政府機関の閉鎖は続いていることから、新たなユーロ売り材料が提供されない場合、ユーロの下げは小幅にとどまりそうだ。

予想レンジ:1.1400ドル-1.1550ドル

■強含み、米中協議進展への期待残る

先週のユーロ・円は強含み。米中の次官級会合での貿易協議の進展期待から世界的に株高となり、リスク回避ムードは後退してユーロ買い・円売りが観測された。一部の中国経済指標が市場予想を下回ったことから、ユーロ買いは一服したが、米ドル安・円高の進行は一服し、リスク回避的なユーロ売り・円買いを抑制した。取引レンジ:123円41銭-125円09銭。

■下げ渋りか、米中対立解消期待で円買い縮小も

今週のユーロ・円は下げ渋りか。ユーロ圏経済の回復がやや遅れていることから、ユーロ売りの興味は残されているものの、米中協議の進展によって二国間の貿易摩擦解消への期待が広がっている。そのため、目先的にリスク回避のユーロ売り・円買いは弱まる可能性がありそうだ。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・14日:11月鉱工業生産(前月比予想:-1.1%、10月:+0.2%)
・18日:11月経常収支(10月:+230億ユーロ)

予想レンジ:123円00銭-126円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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