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【通貨】ユーロ週間見通し:弱含みか、ユーロ圏の経済指標下振れで下落基調

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■やや強含み、米金利先高観後退でユーロ売り縮小

先々週・先週のユーロ・ドルは上げ渋り。米長期金利の低下を受けたユーロ買いが観測されたが、欧州関連の主要経済指標などの有力な手掛かり材料は少なかったこと、ユーロ圏の12月消費者物価指数の伸びが鈍化したことから、ユーロ買いは拡大せず、年明け後は上げ渋り。3日に一時1.1309ドルまで売られる場面があった。取引レンジ:1.1309ドル-1.1497ドル。

■もみ合いか、ユーロ圏経済の回復の遅れに思惑

今週のユーロ・ドルはもみ合いか。ユーロ圏の小売売上高や失業率などの経済指標が手掛かり材料Tなりそうだ。低調な結果だった場合、ユーロ圏経済の回復の遅れを懸念したユーロ売りが優勢となりそうだ。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨からハト派寄りのスタンスが示されれば、ユーロ買い・ドル売りが強まる可能性は残されている。

予想レンジ:1.1300ドル-1.1500ドル

■軟調推移、リスク回避の円買い強まる

先々週・先週のユーロ・円は軟調推移。年末年始では欧州関連の材料は少なく、円主導の動きになった。中国の製造業景況感の悪化や米国の政治リスクの高まりなどから、世界的な景気減速懸念による株安が広がり、リスク回避の円買いが優勢となった。3日のアジア市場で対円レートは一時118円台後半まで急落した。取引レンジ:118円71銭-127円10銭。

■弱含みか、ユーロ圏の経済指標下振れで下落基調

今週のユーロ・円は弱含みか。世界的な景気減速への懸念で投資家のリスク許容度は低下しており、リスク選好的なユーロ買い・円売りは抑制されそうだ。ユーロ圏の11月小売売上高が予想を下回った場合、域内経済の回復の遅れを嫌気したユーロ売りが活発となる可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・7日:11月小売売上高(前念比予想:+0.3、10月:+1.7%)
・11日:11月失業率(予想:8.1%、10月:8.1%)

予想レンジ:121円00銭-125円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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