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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:コカBJH、ソフトバンク、JAL

コカBJH <日足> 「株探」多機能チャートより
■コカBJH <2579>  3,315円  +315 円 (+10.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス <2579> が急反騰。21日付の日本経済新聞朝刊で「飲料メーカー国内最大手のコカ・コーラボトラーズジャパン(CCBJI、東京・港)は2019年4月にも、主力のコカ・コーラを含む清涼飲料を値上げする」と報じられたことが刺激材料となった。報道によると「まず大型ペットボトル商品を対象に、希望小売価格を6~10%引き上げる見通し。消費増税分の反映以外の値上げは27年ぶりになる」という。これを受けて、値上げ効果による来期の業績拡大を期待する買いが向かった。なお、値上げが他社に広がるとの思惑から、伊藤園 <2593> 、サントリー食品インターナショナル <2587> なども大幅高に買われている。

■ソフトバンク <9434>  1,350円  +54 円 (+4.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ソフトバンク<9434>は続伸。朝方は安く始まったものの売り圧力は限定的で高配当利回りなどに着目した買いが優勢となった。主力の通信事業は値下げ圧力などもあり成長性に乏しく、配当性向85%の維持は難しいとの見方がある一方、マーケットでは親会社のソフトバンクグループ<9984>との連携も視野に非通信分野でのビジネスチャンスに期待するムードがある。そうしたなか、21日付の日本経済新聞では同社の宮内社長が非通信の新規分野を強化する方針を報じており、これも株価を刺激しているもようだ。

■日経Dインバ <1357>  1,414円  +44 円 (+3.2%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が4日続伸で1400円台に乗せてきた。同銘柄は日経平均株価の値動きと逆方向に連動するETFで、騰落率は日経平均のマイナス2倍になるように設定されている。下げ相場に対するヘッジ目的や空売り感覚で個人投資家の物色対象となりやすい。1400円台乗せは今年4月3日取引時間中以来約8カ月半ぶりで、現在の全体相場の地合いの悪さを象徴している。売買代金も上位4位にランクインしている。

■ノーリツ <5943>  1,504円  +33 円 (+2.2%)  11:30現在
 ノーリツ <5943> が大幅反発。20日大引け後、18年12月期の連結最終利益を従来予想の32億円→60.1億円に87.9%上方修正。従来の40.8%減益予想から一転して11.3%増益見通しとなったことが買い材料視された。保有する投資有価証券の一部売却に伴い、売却益が発生することが最終利益を押し上げる。

■ウシオ電機 <6925>  1,146円  +19 円 (+1.7%)  11:30現在
 20日、ウシオ電機 <6925> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.26%にあたる800万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月21日から19年12月20日まで。

■武田薬品工業 <4502>  3,899円  +59 円 (+1.5%)  11:30現在
 武田薬品工業<4502>が底堅さを発揮し続伸歩調。前日の日経平均暴落のなかが大幅高で逆行する動きをみせていた。きょうも、目先筋の利食いをこなして強さをみせている。ニューヨーク証券取引所に24日付で上場することを発表したことを契機に、機関投資家とみられる大口の買いを断続的に集めている。アイルランドの製薬大手シャイアー買収では資金調達の際に4兆円規模の新株発行などを予定し、株式需給悪につながるとの思惑からいったんは大きく売り込まれたが、徐々にシャイアー買収による実態面での業容拡大効果に期待するムードが強まりつつある。世界的にメガファーマはブロックバスター開発(大型の新薬開発)が難しくなっており、希少疾患領域へのシフトが鮮明化している。シャイアーは希少疾患領域での遺伝子治療で高い実績があり、武田薬が過去最高額の買収を決めた背景もここにある。日本の遺伝子治療は欧米の後塵を拝しているが、遺伝子医薬品開発を手掛けるアンジェス<4563>の重症虚血肢治療薬「コラテジェン」の早期承認見込みで、遺伝子治療に対する注目度も急速に高まる可能性がある。つれて武田薬の存在感も高まることが予想される。

■日本オラクル <4716>  6,720円  +40 円 (+0.6%)  11:30現在
 日本オラクル<4716>が反発している。20日の取引終了後に発表した第2四半期累計(6~11月)単独決算が、売上高912億5400万円(前年同期比8.5%増)、営業利益277億8400万円(同11.1%増)、純利益192億7600万円(同11.6%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。幅広い業種や事業規模の顧客から受注により、主力のクラウド&ライセンス事業が好調に推移し業績を牽引した。なかでも「Oracle Cloud Platform」に対する需要のほか、「Oracle Cloud Infrastructure」に対する需要が増加した。なお、19年5月期通期業績予想は1.0~5.0%増収、一株利益305~315円の従来見通しを据え置いている。

■日本航空 <9201>  3,869円  +18 円 (+0.5%)  11:30現在
 JAL<9201>、ANAホールディングス<9202>がいずれも堅調。業種別騰落率で「空運」は33業種中、唯一前日比で上昇しているセクターとなっている。世界的にリスク回避ムードが強まるなか債券買い、株式売りの動きが加速しているが、原油市況もまたリスクオフの流れのなか下値模索の展開を強めている。また、外国為替市場ではドル売り円買いの動きが強まり、目先1ドル=110円台に入るなど円高局面にある。しかし、空運セクターはこの原油安と円高が燃料費の低下をもたらす材料となることで、利益採算向上への期待が買い材料となっている。

■東京エレクトロン <8035>  12,405円  +45 円 (+0.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が全体軟調相場に抗して反発。株価は直近3営業日で1200円以上下落したが、目先は押し目買いが優勢となっている。世界景気の減速懸念から半導体設備投資需要も低減するとの思惑が、日米株式市場で関連株への売り圧力につながっている。前日の米国株市場でも半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズが下値模索の動きを継続している。ただ、東エレクは年初来安値圏での推移を続け、PERは9倍を下回っており目先的には売られ過ぎとの見方もある。実際、三井住友トラストや日興アセットなど機関投資家に買い増しの動きもみられ、これも株価の見直し機運を映している。

■ジャパンディスプレイ <6740>  70円  -9 円 (-11.4%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 ジャパンディスプレイ<6740>は続落。岩井コスモ証券は20日、同社の目標株価を200円から170円に引き下げた。投資判断は「A」継続した。19年1~3月期について新型iPhone減産の影響を受けるものの、11月の会社側が発表したガイダンスから大きく乖離しない水準に着地すると見ている。なお、最大顧客向けノッチ付4辺狭額縁液晶の生産は順調であり、10~12月期は黒字転換できそうな点を評価している。大手顧客の液晶回帰は同社にとって大きなプラスとしており、期初計画通り業績が推移すれば再評価の余地はあると指摘している。今期営業利益率予想は従来の2~3%から1~2%へ引き下げたものの、通期は黒字転換との見方を継続し、19年3月通期営業利益は142億2000万円(前期は617億4900万円の赤字)を見込んでいる。

■日本エスコン <8892>  633円  -38 円 (-5.7%)  11:30現在
 日本エスコン<8892>は小幅続落している。日証金が20日付で、日本エスコン株を貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となっているようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  6,426円  -203 円 (-3.1%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>は4日続落。6400円台まで水準を下げ、10月25日につけた年初来安値6396円が視界に入ってきた。米国との貿易摩擦懸念はマイナス材料ながら、トランプ政権は交渉中は関税引き上げはないとの意思を示しており、株価は11月下旬から12月初旬にかけて戻り足をみせていた。しかし、ここにきて米国も含め世界景気の減速懸念が高まりをみせており、自動車販売の鈍化に対する思惑が買い手控えムードにつながっている。足もとは、外国為替市場で1ドル=110円台に入るなど円高基調が強まっていることで輸出採算悪化に対する警戒感も売りを誘っている。

■JXTG <5020>  563.5円  -13.6 円 (-2.4%)  11:30現在
 JXTGホールディングス<5020>が6日続落で年初来安値更新、昭和シェル石油<5002>も3日続落と売りに押されている。前日のWTI原油先物価格は2ドル29セント安と再び急落し1バレル=45ドル台まで水準を切り下げた。これは2017年7月以来、1年5カ月ぶりの低水準で、これを背景に米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売り込まれ、全体指数押し下げに大きく影響した。この流れが東京市場にも波及しているが、両銘柄とも連日の下落で値ごろ感も生じており、下げ渋る気配をみせている。

■大塚家具 <8186>  319円  +56 円 (+21.3%) 一時ストップ高   11:30現在
 大塚家具<8186>は急反騰し一時、ストップ高の343円に買われている。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「中国家具販売大手の居然之家(北京市)と業務提携する方針を固めた」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、居然之家は「居然之家」(イージーホーム)のブランド名でも知られており、資本提携も視野に入れるという。大塚家具は経営立て直しのために提携する企業を国内外で探していたが、居然之家との提携による業績回復が期待されているようだ。

■DWセラピ研 <4576>  475円  +80 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>はストップ高カイ気配。20日の取引終了後、自社で創製した緑内障治療剤「H-1337」に関して、緑内障・高眼圧症を適応症とした米国第1/2a相臨床試験で、有効性が確認されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。同試験は緑内障・高眼圧症患者を対象に、同剤を投与した際の安全性及び薬物動態の評価、並びに眼圧下降効果の用量反応性を検討する試験で、その結果、有効性の主要評価項目で同剤の有効性が確認されたほか、安全性に関しても重篤な有害事象は認められなかったという。なお、同件による18年12月期業績予想の変更はないとしている。

●ストップ高銘柄
 DWセラピ研 <4576>  475円  +80 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 テリロジー <3356>  1,000円  -300 円 (-23.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 アイ・エス・ビー <9702>  1,503円  -400 円 (-21.0%) ストップ安   11:30現在
 イメージ ワン <2667>  646円  -150 円 (-18.8%) ストップ安   11:30現在
 フェニックスバイオ <6190>  780円  -150 円 (-16.1%) ストップ安   11:30現在
 岡山製紙 <3892>  558円  -100 円 (-15.2%) ストップ安   11:30現在
 など、6銘柄

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