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【材料】武田薬が強さ発揮、シャイアー買収で遺伝子治療分野の展開に期待感

武田 <日足> 「株探」多機能チャートより
 武田薬品工業<4502>が底堅さを発揮し続伸歩調。前日の日経平均暴落のなかが大幅高で逆行する動きをみせていた。きょうも、目先筋の利食いをこなして強さをみせている。ニューヨーク証券取引所に24日付で上場することを発表したことを契機に、機関投資家とみられる大口の買いを断続的に集めている。アイルランドの製薬大手シャイアー買収では資金調達の際に4兆円規模の新株発行などを予定し、株式需給悪につながるとの思惑からいったんは大きく売り込まれたが、徐々にシャイアー買収による実態面での業容拡大効果に期待するムードが強まりつつある。世界的にメガファーマはブロックバスター開発(大型の新薬開発)が難しくなっており、希少疾患領域へのシフトが鮮明化している。シャイアーは希少疾患領域での遺伝子治療で高い実績があり、武田薬が過去最高額の買収を決めた背景もここにある。日本の遺伝子治療は欧米の後塵を拝しているが、遺伝子医薬品開発を手掛けるアンジェス<4563>の重症虚血肢治療薬「コラテジェン」の早期承認見込みで、遺伝子治療に対する注目度も急速に高まる可能性がある。つれて武田薬の存在感も高まることが予想される。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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