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【市況】18日の米国市場ダイジェスト:NYダウは82ドル高、反発もFOMC控え様子見ムード

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは82ドル高、反発もFOMC控え様子見ムード

米国株式相場は上昇。ダウ平均は82.66ドル高の23675.64、ナスダックは30.18ポイント高の6783.91で取引を終了した。前日の大幅下落で主要株式指数が年初来安値を記録したこともあり、買い戻しが先行。トランプ政権がメキシコ国境の壁建設予算についてやや譲歩の姿勢を示したことも好感された。しかし、明日のFOMC(連邦効果市場委員会)の結果発表を見極めたいとの思惑から上値も限られ、引けにかけてやや上げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、小売や半導体・同製造装置が上昇する一方でエネルギーや食品・飲料・タバコが軟調。

ソフトウェアのオラクル(ORCL)やレストラン運営のダーデンレストランツ(DRI)は予想を上回る決算を発表して上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は、増配と自社株買い枠の拡大を発表して上昇。医療用大麻のティルレイ(TLRY)は、製薬大手のノバルティスAGと医療用大麻の供給で提携し大幅上昇となった。メディアのCBS(CBS)はムーンベス前会長のセクハラ疑惑を受け、1億2千万ドルの退職金を支払わないことを発表したが小幅下落。一方で原油価格の下落を受けて、エクソン・モービル(XOM)やマラソン・オイル(MRO)が売られた。

明日に結果発表を控えるFOMCでは利上げが見込まれているが、足元の株価下落を受けて見送る可能性も一部で指摘されている。2019年の利上げは従来3回程度が予想されていたものの、現在は1回あるかどうかが予想されており、利上げは最終局面に入った。

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■NY為替:良好な米住宅指標や株価反発でドル売り一服

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円34銭から112円63銭まで上昇し、112円50銭で引けた。11月の米住宅着工件数が予想を上回ったことや株式相場が下げ止まりドル買い・円売りが再燃。しかし、マッコーネル共和党上院院内総務が、「民主党が共和党の歳出案を却下した」と発表したことから、一部米国政府機関の閉鎖懸念が強まり、ドルは伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは、1.1387ドルから1.1350ドルまで下落し、1.1364ドルで引けた。12月の独IFO企業景況感指数は予想を下回ったことからユーロ売りが優勢となったが、イタリア財務省当局者は、政府が2019年予算で欧州連合(EU)と合意との報道を好感したユーロ買いに下げ止まった。ユーロ・円は、128円03銭から127円76銭まで下落。株安を嫌ったリスク回避の円買いが継続した。ポンド・ドルは、1.2693ドルから1.2621ドルまで下落。ドル・スイスは、0.9900フランから0.9937フランまで上昇した。


■NY原油:大幅続落で46.24ドル、供給過剰への懸念広がる

NY原油先物1月限は大幅続落(NYMEX原油1月限終値:46.24 ↓3.64)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比-3.64ドルの46.24ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時45.79ドルまで売られた。原油在庫増加を警戒して売りが活発となった。49ドル以下ではストップロスとみられる売りも執行されたようだ。世界経済の減速によって原油需要は想定をかなり下回る可能性があり、市場参加者の間では供給過剰への懸念が広がっている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 24.47ドル 0.00ドル(0.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 39.89ドル +0.29ドル(+0.73%)
ゴールドマン・サックス(GS)171.50ドル +3.49ドル(+2.08%)
インテル(INTC) 47.74ドル +0.66ドル(+1.40%)
アップル(AAPL) 166.07ドル +2.13ドル(+1.30%)
アルファベット(GOOG) 1028.71ドル +12.18ドル(+1.20%)
フェイスブック(FB) 143.66ドル +3.47ドル(+2.48%)
キャタピラー(CAT) 124.27ドル -0.20ドル(-0.16%)
アルコア(AA) 28.24ドル +0.13ドル(+0.46%)
ウォルマート(WMT) 91.08ドル +0.31ドル(+0.34%)
スプリント(S) 5.91ドル +0.09ドル(+1.55%)

《SF》

 提供:フィスコ

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