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【市況】<マ-ケット日報> 2018年12月12日

 12日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比454円高の2万1602円だった。前日の米国株は小安く材料とならなかったが、取引開始前にカナダが中国ファーウェイの幹部保釈と報道されると雰囲気が変わり、米中貿易摩擦緩和期待でほぼ一本調子の上げ相場となった。過度なリスク後退からドル高・円安も進展。日経平均は今月一番の上げを演じている。

 昨日の米国市場は米中貿易交渉進展期待も国内政治の不透明感からダウ平均は反落した。取引開始当初はトランプ大統領の「中国と実りある対話があり重要な発表を期待」とのメッセージでダウ平均は368ドル高まで買われたが、予算編成を巡る与野党の対立激化が嫌気されてマイナス圏へ。当面の買い材料は貿易摩擦緩和期待だろうが、他はマイナス材料も多く一進一退の展開が続きそうだ。

 一方、東京市場はファーウェイ幹部保釈とトランプ大統領の対中協議に前向きな姿勢を好感してほぼ全面高の展開に。売り方の買い戻しが主体だが2万1500円超えの反発を見せたことで目先の底割れはこれで回避。今晩の米国株次第だがもう一段の戻りがあってもいい状況だ。ケイ線的には25日移動平均線(2万1881円)まで目立った上値抵抗ポイントはない。米国の金利が低下傾向を辿るなか円安的な動きが出ていることも安心材料となっている。株価が下げ止まるとPER面の割安さ(12倍)も効いてこよう。(ストック・データバンク 編集部)

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