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【材料】塩野義薬は続落、国内有力証券は投資判断を「ニュートラル」に引き下げ

塩野義 <日足> 「株探」多機能チャートより
 塩野義製薬<4507>は続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は10日、同社の19年3月期に対する業績見通しを上方修正し、目標株価を7000円から7800円に引き上げた。しかし、HIV治療薬の売上に伴うロイヤルティ収入による利益成長のストーリーは十分株価に織り込まれたとして、投資判断は「ニュートラル」に引き下げた。

 同社主力製品のHIV治療薬の臨床開発は、2剤レジメン(治療で投与する薬剤の種類や量、期間、手順などを時系列で示した計画書)が欧米で申請中。2剤レジメンは承認前に米国HIVガイドラインに掲載されたことから、2剤レジメンの認知度向上が見込まれ上市後の拡販に期待が持てる状況であり、同証券は19年3月期営業利益見通しを1266億400万円(従来予想に対して約40億円増)、20年3月期を1461億円(同約50億円増)に上方修正。今後の注目点は、HIVフランチャイズロイヤルティによって得た利益の投資先であり、将来の事業成長のための積極的な投資や株主還元の強化に注目する、としている。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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