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【注目】前週末7日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

すかいらーく <日足> 「株探」多機能チャートより

■オロ <3983>  4,155円 (+175円、+4.4%)

 オロ <3983> が大幅反発、11月中旬に大陰線を引き大きく下に放れたが、3500円近辺を底値ラインに売り物をこなし、ここにきてジリ高歩調で下値を切り上げている。企業のクラウド型のシステム投資が活発化するなか、基幹業務システムで需要を開拓している。強みとするERPソフト開発は大手企業グループからの案件が高水準で収益に反映されている。6日付けでアセットマネジメントOneが同社の株式を買い増したことが判明、保有比率は10.61%(共同保有)にまで高まっており、これも需給面から株価の刺激材料となっている。

■ヤマトHD <9064>  3,066円 (+103円、+3.5%)

 ヤマトホールディングス <9064> が3日続伸。同社は6日、11月の小口貨物取扱実績が約1億5673万個(前年同月比3.6%増)になったと発表。2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。なお、今期の累計実績は約11億7833万個で、前年同期比では3.9%減となっている。

■すかいらーく <3197>  1,947円 (+64円、+3.4%)

 すかいらーくホールディングス <3197> が3日続伸。同社は6日の取引終了後、11月度のIRレポートを発表しており、既存店売上高は前年同月比0.7%増と小幅ながら4ヵ月連続で前年実績を上回った。11月3日の文化の日が土曜日と重なり、前年と比較して祝日日数が1日少なかったことによるマイナス影響があったものの、17年以降にオープンした新店の売上高効果が想定通りに上積みされたことが売り上げを押し上げた。

■ジェイエイシ <2124>  2,343円 (+77円、+3.4%)

 ジェイエイシーリクルートメント <2124> が大幅反発。同社が9日に発表した18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結決算は、売上高が172億4600万円(前年同期比42.3%増)と急拡大、経常利益も45億8000万円(同6.1%増)と増益を確保した。18年12月期通期予想の経常利益55億1100万円(前期比3.6%増)に対する第3四半期累計経常利益の進捗率は83.1%に達している。外資系企業向けをはじめとして、人材紹介ビジネスを手掛け、高額案件に強みを持っており業績も足もと好調に推移している。企業の高水準の求人ニーズを背景に、主力の国内人材紹介事業が伸びて全体業績を押し上げた。株価は10月30日安値1934円で一番底をつけ、11月21日の安値1998円で二番底を確認して反転上昇軌道にある。

■京阪HD <9045>  4,800円 (+125円、+2.7%)

 京阪ホールディングス <9045> 、阪急阪神ホールディングス <9042> 、南海電気鉄道 <9044> など関西系電鉄株が上値追い。2025年の大阪万博開催が決定したことで、その経済波及効果が期待されている。開催予定地の大阪湾の人工島「夢洲」の会場建設費は1250億円と試算されているが、これに周辺の交通網や商業施設、ホテルなどのインフラ拡充が必須となる。電鉄株にとって、これから2025年に向け収益機会は大きく広がりをみせていく。そのなか、京都・大阪間を地盤とし、中之島線に延伸構想のある京阪HDや梅田再開発に傾注する阪急阪神HD、大阪南部を地盤に関西国際空港に乗り入れする南海電気鉄道などは、株式市場でも有力関連銘柄として投資家の視線を集めている。

■ピジョン <7956>  4,750円 (+120円、+2.6%)

 ピジョン <7956> が反発。主力商品の哺乳器やスキンケアを中心に、中国人観光客を中心としたインバウンド需要が業績に反映されている。18年2-10月期の連結決算は、売上高793億9400万円(前年同期比5.4%増)、営業利益168億6000万円(同12.9%増)と好調だった。6日付で米ブラックロックの日本法人ブラックロック・ジャパンが財務省に提出した大量保有報告書によると、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率は5.63%と5%を上回ったことが判明、これが目先の株価支援材料となった。

■セコム <9735>  9,612円 (+215円、+2.3%)

 セコム <9735> が反発。同社は7日、家庭用AED(自動体外式除細動器)のレンタルサービスとオンラインサービスをパッケージ化した「セコム・MyAED」の販売を今月から開始すると発表。同社は、2004年9月に日本で初めてAEDをレンタル方式で提供する「セコムAEDパッケージサービス」を開始し、今年4月には累計販売台数が20万台を突破。医療機関や消防機関を除く一般市場で、国内トップシェアを誇っている。新たに発売する「セコム・MyAED」は、レンタル方式のAEDを家庭での使用に合わせてパッケージ化した国内初のサービスで、レンタル料は1台につき月額2400円(税別)となる。

■JR東日本 <9020>  10,340円 (+180円、+1.8%)

 JR東日本 <9020> が堅調推移。同社は7日、愛知製鋼 <5482> とNEC <6701> 、日本信号 <6741> 、京セラ <6971> 、ソフトバンクグループ <9984> 、先進モビリティ(東京都目黒区)と共同で、「JR東日本管内のBRTにおけるバス自動運転の技術実証」を行うと発表した。実証期間は18年12月12日から19年3月8日を予定。この実証実験では、BRT(バス高速輸送システム)の車線維持制御や速度制御、正着制御、無線を用いた信号制御による交互通行、位置情報の測定、無線機の電波到達距離の検証などを行うとしている。

■スクエニHD <9684>  3,460円 (+60円、+1.8%)

 スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が4日ぶりに反発。同社は6日、スマートフォン向けRPG「ロマンシング サガ リ・ユニバース」の配信を開始したと発表。これを受けて朝方には4%近く上昇する場面もあったが、買い一巡後はやや伸び悩む動きとなった。同ゲームは、「ロマンシング サガ」シリーズの完全新作。同シリーズならではの高い戦略性を持った奥深いバトルはそのままに、新たなシステムと融合し、より進化したバトルが楽しめるという。

■NEC <6701>  3,575円 (+60円、+1.7%)

 NEC <6701> が3日続伸し新高値を更新。6日に提出された大量保有報告書で、米系大手投資ファンドのブラックロック・ジャパンの保有株比率は6.31%から7.48%に上昇したことが注目されている。保有目的は純投資としている。

■マーケットE <3135>  859円 (+11円、+1.3%)

 マーケットエンタープライズ <3135> [東証M]が反発。6日大引け後、KDDI <9433> が提供するホームIoT「au HOME」サービス拡充の一環として、同社の「高く売れるドットコム」の買取機能が追加されたと発表しており、これを好感する買いが向かった。au HOMEは「あんしん」「べんり」「たのしい」をコンセプトにしたIoT サービスで、アプリ上で保有家電を一元管理し、取扱説明書の確認や消耗品の購入をサポートする家電管理機能を提供している。今回の連携により、ユーザーは登録した自宅の家電を「高く売れるドットコム」を通じて簡単に売却することが可能となるという。

■JAL <9201>  4,027円 (+47円、+1.2%)

 日本航空 <9201> が反発。原油市況が足もと下落基調を強めており、前日のWTI原油先物価格は前日比1ドル40セント安の1バレル=51ドル49セントと急落。これを受けて資源開発関連や石油関連株は売りに押されているが、燃油コストの低下が見込まれる空運セクターは逆に買い材料となった。

■コメ兵 <2780>  1,338円 (+14円、+1.1%)

 中古品の買い取り・販売などを手掛けるコメ兵 <2780> が続伸。同社は7日午後1時に、11月度の月次売上高速報を公表。全社ベースの売上高は35億5300万円(前年同月比10.5%増)となり、10月度の伸び率(5.8%増)から拡大していることが好感されたようだ。

※7日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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