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【特集】TOKAI Research Memo(3):2019年3月期2QはLPガス事業の減益を他事業の増益でカバーし2ケタ増益


■業績動向

1. 2019年3月期第2四半期累計業績の概要
TOKAIホールディングス<3167>の2019年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比4.6%増の88,840百万円、営業利益が同11.6%増の3,475百万円、経常利益が同13.9%増の3,580百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同39.3%増の1,736百万円と増収増益決算となった。LPガス事業やCATV事業を中心に顧客件数が順調に増加したほか、2018年3月期に実施したM&A効果も寄与し、第2四半期累計売上高で過去最高を更新した。主な増減益要因を見ると、高気温の影響や仕入価格の上昇によりガス事業で9億円の減益要因となったものの、顧客件数の積み上げに伴う月次課金収入増等で11億円、格安スマートフォン「LIBMO」の販促費削減で1億円の増益要因となり、ガス事業の減益分をカバーした。

2019年3月期第2四半期末におけるグループ顧客件数は前期末比17千件増の2,893千件となった。前年同期の純増数は13千件となっており、純増分の増加率で見ると34.9%増と大きく伸長している。とりわけ、営業エリアの拡大が進んでいるLPガス事業やCATV事業の増加が顕著であった(LPガス事業で9千件増、CATV事業で14千件増)。

なお、期初会社計画比では売上高で1.4%、営業利益で6.1%の未達となっている。営業利益の未達については、高気温による家庭用LPガス販売量の下振れ、及び原油高に伴う仕入価格上昇でLPガス事業の利益が下振れたことが要因で、CATV事業や情報通信サービス、アクア事業などは会社計画を上回っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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