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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:大日本住友、ALBERT、ブレインP

大日本住友 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大日本住友製薬 <4506>  3,190円  +447 円 (+16.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 大日本住友製薬 <4506> が急反騰。27日大引け後、米国での非定型抗精神病薬「ラツーダ」の後発品申請に対する特許侵害訴訟について、後発品メーカー全16社と和解が成立したと発表しており、これを好感する買いが向かった。同社は「ラツーダ」の用途特許の侵害を理由として、今年2月に米ニュージャージー州連邦地方裁判所に特許侵害訴訟を提起し、被告と和解を進めてきた。今回、残る被告とも和解し、同訴訟の紛争終結に至った。和解契約により、複数の後発品メーカーは23年2月21日まではラツーダの後発品を販売することができない。なお、紛争終結による今期業績への影響は軽微とし、20年3月期以降の業績影響については精査中としている。

■ALBERT <3906>  15,750円  +1,980 円 (+14.4%)  11:30現在
 ALBERT<3906>が急騰、上場来高値を更新した。ここ同社株をはじめ人工知能(AI)関連株が再び物色人気化の兆しをみせている。そのなか、同社はビッグデータ分析サービスなどを展開するが、ディープラーニングなどAI分野で強みを有し、データ解析からAIアルゴリズムの開発・実装まで一気通貫に手掛ける。その実力は大手企業からも注目され、トヨタ自動車<7203>や東京海上ホールディングス<8766>傘下の東京海上日動火災保険と提携関係にあり、業容拡大への期待が大きい。また、圧倒的な人材不足が顕在化しているデータサイエンティスト育成・派遣事業にも注力していることから、マーケットの関心は高い。18年12月期はデータサイエンティストの採用が進み需要を取り込む体制が整ったことで、収益回復が急。会社側計画の営業損益1億5000万円の黒字は上振れ含みとなっている。

■OBC <4733>  10,010円  +480 円 (+5.0%)  11:30現在
 27日、オービックビジネスコンサルタント <4733> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■メイコー <6787>  1,863円  +84 円 (+4.7%)  11:30現在
 プリント配線板製造で国内大手のメイコー<6787>が3日ぶりに大幅反発している。同社は9日、19年3月期通期連結業績予想について、売上高を1180億円から1200億円(前期比10.6%増)へ、経常利益を68億円から90億円(同87.7%増)へ、純利益を60億円から73億円(同66.9%増)へそれぞれ上方修正した。第2四半期累計期間に車載向け、スマートフォン向け、その他の基板がそれぞれ好調に推移し、業績を計画よりも押し上げたことが上方修正につながった。株価は、10月17日に年初来高値の3560円をつけて以降、下落トレンドを強いられていたが、今月21日の安値1718円を底に、反発の兆しをみせている。PERは6倍台と割安水準にある。

■ブレインパッド <3655>  7,800円  +350 円 (+4.7%)  11:30現在
 ブレインパッド<3655>が5連騰で連日の上場来高値更新となったほか、データセクション<3905>、テクノスジャパン<3666>、ホットリンク<3680>、メタップス<6172>、Ubicomホールディングス<3937>、メンバーズ<2130>、シグマクシス<6088>など人工知能(AI)関連株に物色人気が集中している。AIの普及が加速するなか、その技術的発展の加速に合わせ倫理的な原則の取り決めも必要との認識が深まっており、日本政府は今年に入り有識者による会合でAI開発・活用の際に考慮すべき問題点などについて協議を進めてきた。直近、政府が策定したAIの7原則が明らかにされるなど、倫理面を重視したうえで法整備が進捗する方向が見えたことから、AI関連株全般の株価を改めて刺激する格好となっている。特にシンボルストックであるブレインパッドが最高値街道にあることで、他の関連株もこれに追随する流れとなっているようだ。

■チェンジ <3962>  6,600円  +220 円 (+3.5%)  11:30現在
 チェンジ<3962>は4日続伸し上場来高値を更新。27日の取引終了後、“新概念のサイバーセキュリティー製品”と呼ばれる「AppGuard」を手掛けるBPwグループなどと「AppGuard」の販売に関する契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。AppGuardは、未知のマルウェアをブロックしマルウェアから完全防御するOS Protect型のエンドポイントセキュリティー製品で、約20年以上破られたことのない実績が特徴。今回の契約は、Blue Planet-works(東京都渋谷区)及びその子会社BPw(両社合わせてBPwグループ」)、PCIホールディングス<3918>子会社のSafer Connected World(SCW)と販売契約を締結。これによりAppGuardの販売をSCWと共同で行うほか、IoT社会の安全性に不可欠なソリューション開発・価値創造に努めるとしている。

■日本郵船 <9101>  1,947円  +47 円 (+2.5%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株に投資資金が流入している。業種別騰落率で「海運」は上昇率トップとなっている。鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が足もと急騰している。26日時点で4日続伸、しかも26日は124ポイントの大幅上昇で一気に1200台を回復している。また、株価指標面では、郵船、商船三井ともPBRが0.6倍前後、川崎汽船も0.7倍台と割安感が際立つ。市況底入れ期待が強まるなか、低PBR株の宝庫でもある海運株はリバウンド狙いの買いを呼び込んでいる。

■スズケン <9987>  6,030円  +50 円 (+0.8%)  11:30現在
 スズケン<9987>はしっかり。27日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、最終利益を201億円から266億円(前期比41.3%増)へ上方修正したことが好感されている。保有する投資有価証券の一部を売却したことにより、投資有価証券売却益93億1300万円を特別利益として計上することが要因としている。なお、売上高2兆817億円(同2.0%減)、営業利益215億5000万円(同9.2%増)は従来予想を据え置いている。また、同時に上限を400万株(発行済み株数の4.22%)、または260億円とする自社株買いを実施すると発表したこと評価されている。取得期間は11月28日から12月28日までで、経営環境の変化に対応する機動的な資本政策遂行のためとしている。

■シップHD <3360>  4,275円  -200 円 (-4.5%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 27日、シップヘルスケアホールディングス <3360> が250億円のユーロ円建ての新株予約権付き社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料視された。転換価格は5280円。発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は9.5%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。調達資金は借入金返済やミャンマーの医療機器会社の株式取得資金などに充てる。一方、発行済み株式数(自社株を除く)の6.62%にあたる330万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したが、こちらへの反応は限定的となった。

■DyDo <2590>  6,110円  -140 円 (-2.2%)  11:30現在
 ダイドーグループホールディングス<2590>が反落している。27日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1月21日~10月20日)連結決算は、売上高1332億2900万円(前年同期比0.5%減)、営業利益59億9800万円(同24.7%増)、純利益34億3200万円(同9.4%増)となったが、7月21日~10月20日の第3四半期では最終利益が同21.0%減となっており、これを嫌気した売りが出ているようだ。自販機1台当たりの売上高の低下傾向が続き国内飲料事業が減収となったほか、トルコリラ急落による影響で海外飲料事業の売上高が目減りし減収となったが、自販機チャネルにかかる固定費低減効果などで販管費率が大幅に改善し、営業増益を確保した。ただ、為替差損の発生や7月豪雨などに伴う災害損失見積額を計上したことが最終利益を圧迫した。なお、19年1月期通期業績予想は、売上高1752億2000万円(前期比1.5%増)、営業利益57億4000万円(同17.4%増)、純利益36億4000万円(同45.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■BBSec <4398>  2,769円  +209 円 (+8.2%)  11:30現在
 9月26日に東証ジャスダック市場に新規上場したブロードバンドセキュリティ<4398>が急伸している。同社はきょう、ICTサービスコーディネーターのJSOL(東京都中央区)とセキュリティー分野で販売パートナー契約を締結したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。両社は、契約締結以前にも共同で複数の企業にセキュリティーの提案およびサービス提供を行っていたが、より強化した連携を構築することを目的に今回の契約締結に至った。

■フェイスネットワーク <3489>  1,103円  +82 円 (+8.0%)  11:30現在
 フェイスネットワーク <3489> [東証M]が前日に10%上昇したのに続き、この日も大きく買われている。26日大引け後、東証本則市場への市場変更を目指し、27日に8万株の立会外分売を実施すると発表しており、これを好材料視する買いが続いている。同社は東証1部への市場変更申請を行う準備を進めている。今回の立会外分売は、その形式基準の充足を図るとともに、株式の分布状況改善や流動性向上を目指すために行うもの。翌日、分売は27日に予定通り終了したと発表している。

■パス <3840>  225円  +12 円 (+5.6%)  11:30現在
 パス<3840>は大幅高、きょうで5日続伸と上値指向が強い。化粧品や健康関連商品の通販などを行うが、足もとの業績は低調で立て直しを模索している。提携先のオーストラリア・Blockshine Technology社がルーデン・ホールディングス<1400>と締結した業務委託契約が、27日付でパス子会社のBlockshine Japanへ移管された。これが、株高への思惑につながっている。今後はBlockshine Japanが仮想通貨不動産決済プラットフォームなどの構築や資金調達に関するアドバイスを行う計画にあり、業容拡大期待が高まった。

●ストップ高銘柄
 アテクト <4241>  2,114円  +400 円 (+23.3%) ストップ高   11:30現在
 ダイヤHD <6699>  1,669円  +300 円 (+21.9%) ストップ高   11:30現在
 フジタコーポレーション <3370>  1,011円  +150 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本テレホン <9425>  735円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在
 エクスモーション <4394>  4,940円  +670 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 以上、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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