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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ケア21 <日足> 「株探」多機能チャートより

■ケア21 <2373>  1,310円 (+181円、+16.0%)

 介護サービスを展開するケア21 <2373> [JQ]が急反騰。20日大引け後、株主優待制度を新設すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。毎年10月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律でクオカード1000円分を贈呈する。18年10月末時点の対象株主から制度を開始する。

■ジェネパ <3195>  791円 (+100円、+14.5%) ストップ高

 ジェネレーションパス <3195> [東証M]がストップ高。21日午後1時40分ごろ、集計中の18年10月期連結業績について、営業利益を1億5000万円から2億円(前の期1700万円)へ、最終利益を8000万円から1億3000万円(同500万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。物流費の値上げを一部販売価額に転嫁した影響により、売上高は100億円から87億円(前の期比14.3%増)へ下振れたが、販売価額への転嫁により利益率の向上が図れたことが利益を押し上げた。また、ECマーケティング事業のノウハウやビッグデータを活用したECサポート事業へ注力したことも寄与したとしている。

■ジェイテック <2479>  305円 (+30円、+10.9%)

 ジェイテック <2479> [JQG]が急騰。企業の求人需要は旺盛だが、とりわけ自動車などの製造業やIT企業向けの技術者に対するニーズが強い。同社は自動車やIT業界向けに技術者派遣を行っており、このニーズを正面から享受している。また、都市再開発の動きが進むなか、構造的な人手不足に悩まされている建設業界向けの人材需要も捉え業績に反映させている。19年3月期第2四半期(4-9月)の営業利益は従来予想の1600万円から7500万円(前年同期比5倍)に増額している。

■マルマエ <6264>  786円 (+72円、+10.1%)

 マルマエ <6264> [東証2]が急反騰。20日、東証が同社を27日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ホロン <7748>  1,736円 (+153円、+9.7%)

 ホロン <7748> [JQ]が急反発。同社は半導体製造に必要なフォトマスクとウエハーの検査・測定装置メーカー。旺盛な半導体需要を背景に業績は拡大基調にある。株価は6日に発表した業績上方修正と配当増額が好感され、翌日ストップ高に買われるなど急騰し、その後も利益確定売りをこなしながら上値指向を維持している。6日に19年3月期の業績修正を発表。経常利益(非連結)を従来予想の3億7700万円→6億7800万円に79.8%上方修正し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。半導体製造大手が半導体回路の微細化を推し進めるなか、フォトマスクのパターンを測定する最新鋭の超微細寸法測定装置や欠陥検査装置の販売が想定以上に伸びる見込みだ。併せて期末一括配当を前期の3倍となる15円に増額修正しており、これも評価材料となっている。

■Aiming <3911>  420円 (+36円、+9.4%)

 Aiming <3911> [東証M]が全体軟調相場に逆行し急反発。同社が開発・運営を担当し、バンダイナムコオンラインが提供するスマートフォンゲーム「戦国大河」の配信が21日からスタートしており、これが好材料視された。「戦国大河」は歴戦の武将とともに敵軍を倒しながら自国を強化し、天下統一を目指すシミュレーションゲーム。事前登録者数は20万人を突破している話題作で、人気化による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■エルテス <3967>  2,133円 (+157円、+8.0%)

 エルテス <3967> [東証M]が急反発。株価は11月に入り急速に上値追い態勢を示し、11月9日にマドを開けて買われた後は1900~2000円トビ台での高値もみ合いを続けていたが、ここを上放れる兆し。同社はSNS上での風評被害や炎上対策などネットリスクを回避するソリューションを提供している。リスク検知に特化したビッグデータ解析技術などをベースに対策を提供、顧客基盤の拡大が進んでいる。19年2月期はトップラインが2ケタ増収、営業利益は前期比4割増を見込むが一段の上振れが有力視される。10月には三井住友信託銀行が同社第3位の大株主に浮上、三井住友信託銀行に対しては独自の技術やサービス提供に伴うデジタルデータの集積・利活用、また信託関連業務におけるサービスの高度化や利便性向上などのイノベーションに積極的に協力する方針を開示している。

■サムコ <6387>  1,228円 (+76円、+6.6%)

 東証1部の上昇率8位。サムコ <6387> が急反発。同社は9月10日に、19年7月期通期の単体業績予想を発表した。売上高は64億円(前期比17.1%増)、経常利益は9億5000万円(同47.8%増)、最終利益は6億4000万円(同56.9%増)と大幅増益を見込み、18期ぶりに経常過去最高益を更新する見通しとなっている。今期は半導体関連の旺盛な設備投資需要が継続するなか、通信用半導体レーザーや各種センサー向けエッチング装置などの受注が伸びる見通しだ。株価は10月2日に年初来高値1488円をつけて以降、下落基調となっていたが、1150円水準での下値固めが続き、上放れのタイミングが近そうだ。PERは15倍台と割高感はない。

■ダブスタ <3925>  4,035円 (+245円、+6.5%)

 ダブルスタンダード <3925> [東証M]が急伸。20日、東証が同社を27日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■エフティ <2763>  1,485円 (+82円、+5.8%)

 エフティグループ <2763> [JQ]が急反発。20日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の0.76%にあたる25万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月21日から19年1月31日まで。

■Fringe <6550>  900円 (+43円、+5.0%)

 Fringe81 <6550> [東証M]が急反発。20日の取引終了後、アプリメディア向けに、広告配信プラットフォーム開発・ナショナルクライアントを含む広告主への営業活動・広告事業全般に関するオペレーションを同時に支援するサービス「GrowLio」の提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同サービスは、国内で初めて広告配信プラットフォームのシステム開発・ナショナルクライアントを含む広告主への営業・広告事業全般に関するオペレーションの3方同時支援を行うサービス。アプリメディアの配信される広告のコントロールができずメディアの世界観に合わない広告配信が行われる可能性があるといった課題や、自社で開発・オペレーション・営業まですべて行うには負担が大きいといった課題を解消し、世界観やユーザー体験を損なわずに、広告による収益化を実現をすることができるようになるとしている。

■東エレク <8035>  15,355円 (+710円、+4.9%)

 東京エレクトロン <8035> 、SCREENホールディングス <7735> など半導体製造装置関連が全体下げ相場のなかで強さを発揮。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディアが反発、マーケット関係者の間で注目度の高い投資情報会社シトロンリサーチが同社株を買ったことが、株価切り返しの足場となった。このほか半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズも買われており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)もプラス圏で引けている。足もと外国為替市場で1ドル=112円70銭台と円安方向に振れていることもあり、東京市場でも半導体関連株は買い戻しが優勢となった。

■イワキ <6237>  1,310円 (+58円、+4.6%)

 イワキポンプ <6237> [東証2]が大幅続伸。20日の取引終了後、財務省に提出された大量保有報告書で、米運用会社のダルトン・インベストメンツのイワキポンプ株式保有割合が5.02%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑の買いが入った。報告書によると長期保有を目的としており、報告義務発生日は11月13日となっている。

■ミネベア <6479>  1,698円 (+65円、+4.0%)

 ミネベアミツミ <6479> が大幅反発。20日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の1.49%にあたる630万株(金額で116億5500万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月21日から12月20日まで。

■明治HD <2269>  8,970円 (+210円、+2.4%)

 明治ホールディングス <2269> が続伸。SMBC日興証券が20日付で、投資評価「2」を継続し、目標株価を8000円から9000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、計画利益を出す経営体質は同社ならではの競争優位性があるためで、他社が見習うべきところと指摘。また、上期決算を振り返ると、経費の削減余地が大きいとしており、今後も利益重視で堅実な経営が、利益水準を緩やかでも押し上げていくと見込んでおり、19年3月期営業利益予想を942億円から1010億円へ、20年3月期を同985億円から1043億円へ、21年3月期を同1020億円から1080億円へ上方修正している。

■ブレインP <3655>  7,070円 (+120円、+1.7%)

 ブレインパッド <3655> が反発、全体地合いとは軌道を異にして上場来高値近辺での頑強な値動きを続けている。前日の米国株市場では画像処理半導体大手で人工知能(AI)関連の象徴株にも位置付けられるエヌビディアが朝方の大幅安から切り返し3%強の上昇で着地。これは空売り専門の米投資情報会社シトロンリサーチが同社株を買ったことがリバウンドの背景となっており、目先底入れ期待が広がった。ブレインパッドはエヌビディアとは開発支援プログラムでパートナー企業契約を結んでおり、株価にポジティブに働いている。業績面でもAIを活用したビッグデータ分析などアナリティクス事業が好調、AIにホワイトカラー業務を代行させるRPA分野の展開にも厚く、今月に入りRPAテクノロジーズと共同で「RPA×AI導入支援パッケージプラン」の提供を開始するなど、戦略的提携も進めている。

■GMO-PG <3769>  5,590円 (+60円、+1.1%)

 GMOペイメントゲートウェイ <3769> が反発。岩井コスモ証券は20日、同社株の投資判断「A」と目標株価7250円を継続した。同社は非対面のクレジットカード決済を行うオンライン決済代行サービスの大手。インターネット通販業者向けのサービスが拡大し、19年9月期の連結営業利益は前年同期比27%増の83億円と最高益の見通し。同社では25年9月期に同利益250億円以上を目指しており、キャッシュレス社会の進展を追い風に中期的な成長が期待できると評価している。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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