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【市況】<マ-ケット日報> 2018年11月21日

 21日の市場は日経平均が続落。終値は前日比75円安の2万1507円だった。前日の米国株の急落を受けて開始早々に300円以上も売り込まれたが、円相場が落ち着いていたことや中国株の下げが限定的だったことからその後は下げ幅を縮小。売り込まれていた半導体株などにも買いが入り目先的ながらも売り一巡感が広がった。10月の安値接近で売り込みづらくなっている雰囲気もある。

 昨日の米国市場は世界景気の減速懸念からダウ平均が大幅続落。10月29日以来およそ3週間ぶりの安値で取引を終えた。ダウ平均は年初来の騰落で再びマイナス圏に落ち成長鈍化を印象付ける格好となっている。この日は昨日の急落の原因となったアップルが引き続き売られ、IT・ハイテク株の多いナスダック指数は7カ月半ぶりに7000の大台を割り込んでいる。

 さて、東京市場は米国株の急落を受けてこの日も売り込まれはしたが、下げ幅は昨日より小さく、外国人などの実需売りが峠を越えている様子を窺わせている。米国で長期金利が低下しているものの円相場は安めに推移。日米のファンダメンタルズが激変までには至っていないことも市場に安心感を与えていた。ただ、内外ともにこれといった買い材料が見当たらず上値はなかなか展望しづらい状況にある。日経平均は2万1000円台前半で日柄をかけて下値を固めて行くしかないような状況だ。(ストック・データバンク 編集部)

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