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【市況】東京株式(大引け)=75円安、米株波乱安受け続落も売り一巡後下げ渋る

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 21日の東京株式市場は前日の米株急落などを受けリスク回避の売りにさらされ大幅安で始まったが、朝方売り一巡後は一貫して下げ渋る展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比75円58銭安の2万1507円54銭と続落。東証1部の売買高概算は13億9258万株、売買代金概算は2兆4105億3000万円。値上がり銘柄数は596、対して値下がり銘柄数は1431、変わらずは85銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避ムードのなか寄り付き段階で大きく売り優勢に傾いたものの、その後日経平均は押し目買いや買い戻しが作用して一貫して下げ渋った。前日の欧米株が全面安で米国株市場ではNYダウが550ドル強の下げをみせた。また、原油市況の急落も投資家心理を冷やし、主力株をはじめ広範囲に売りを誘発したが、米株市場でエヌビディアが朝安後に大きく切り返したことなどが意識され、東京市場でも半導体関連の下値を拾う資金が顕在化し、電機セクターの強さが全体相場を下支えした。外国為替市場で1ドル=112円台後半にドル高・円安に振れたこともプラスに働いた。ただ、先物主導で日経平均に偏重した戻り足の色が強く、値下がり銘柄数は1400超で全体の7割近くを占めている。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が軟調。高島屋<8233>が急落したほか、オリンパス<7733>、SBIホールディングス<8473>が大きく売られた。三菱商事<8058>が軟調、武田薬品工業<4502>も安い。キャリアインデックス<6538>、東祥<8920>、東プレ<5975>なども値を下げた。日本CMK<6958>、日本トムソン<6480>も下値を探った。

 半面、東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>、SUMCO<3436>など半導体関連が買われ、村田製作所<6981>、キーエンス<6861>も堅調。ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。LIFULL<2120>が急伸、長谷川香料<4958>も大幅高。CKD<6407>、TOKYO BASE<3415>も物色人気。伊藤忠テクノソリューションズ<4739>も上値を追った。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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