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【市況】東京株式(大引け)=238円安、米株安やアジア株安を背景にリスクオフ

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 20日の東京株式市場は終始売り優勢、日経平均は一時300円近い下げをみせた。その後下げ渋ったが後場売り直され、結局寄り付きと同水準の安値圏で着地した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比238円04銭安の2万1583円12銭と反落。東証1部の売買高概算は14億3070万株、売買代金概算は2兆3369億8000万円。値上がり銘柄数は734、対して値下がり銘柄数は1294、変わらずは84銘柄だった。

 きょうの東京市場は再びリスクオフの波にさらされた。前日の米国株市場ではアップル株の急落などが足を引っ張りNYダウが一時500ドル超の下げとなり、これを引き継ぐ形でハイテク株などに売りがかさんだ。APECでは米中対立の影響で首脳宣言が初めて見送られたこともあって、米中貿易摩擦問題が引き続き買い手控え要因となっている。取引時間中は1ドル=112円台半ばまで進んだ円高や中国・上海株や香港株をはじめアジア株が安く、これも投資家心理を冷やした。日経平均は朝方に下値に大きく突っ込んだ後は前引けにかけ戻り足をみせたが、後場は先物を絡め売り直された。電機セクターが安いほか、原油関連も売り込まれた。下値では買い向かう動きも見られ売買代金は前日の水準を上回った。

 個別では、日産自動車<7201>が売買代金トップで株価は大幅安。任天堂<7974>、ソフトバンクグループ<9984>も大きく下げた。村田製作所<6981>、ファナック<6954>も軟調。コスモエネルギーホールディングス<5021>が値下がり率トップ、長谷川香料<4958>、ヤーマン<6630>も急落した。GMOインターネット<9449>、アウトソーシング<2427>も安い。TOKYO BASE<3415>、インフォマート<2492>も安い。

 半面、トヨタ自動車<7203>がしっかり、NTT<9432>も頑強。東京電力ホールディングス<9501>も買い優勢だった。メディカル・データ・ビジョン<3902>、不二製油グループ本社<2607>が値を飛ばし、ヤマシンフィルタ<6240>も大幅高。トリドールホールディングス<3397>、関西ペイント<4613>も物色人気を集めた。リソー教育<4714>、グレイステクノロジー<6541>なども水準を切り上げた。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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