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【市況】米国株見通し:米中首脳会談への楽観的な見方は後退

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物  2733.50(- 9.50) (21:20現在)
ナスダック100先物  6870.00(-25.25) (21:20現在)


 21時20分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は軟調推移。NYダウ先物は前日比80ドル安程度で推移している。欧州株式市場は高安まちまち。時間外取引のNY原油先物は前日比ほぼ横ばいで推移。こうした流れを受け、19日の米株式市場は売り優勢気味に始まりそうだ。


 17-18日開催のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会談では、中国が米国の自国第一主義や保護主義を批判、米国も中国の貿易慣行は不公正と批判し、両国は激しく対立。共同宣言の採択断念に至っており、今月末のG20に合わせた米中首脳会談への楽観的な見方は後退している。一方、米国の中間選挙で再集計されていたフロリダ州において、上院議員、州知事いずれも共和党候補の勝利が確定したことは好感されそうだ。NY原油先物は、産油国の減産観測が下支えとなる一方、米国内在庫の増加が重しとなり、もみ合い展開になるとみられる。


 本日発表となる米経済指標は、全米住宅建設業協会(NAHB)の11月住宅市場指数で、前月と同水準になるとの予想。6月以降の5カ月間は67から68の水準が続いていることで、ピークアウト感が広がる可能性があり、株式市場にはややネガティブな材料になりそうだ。

《KK》

 提供:フィスコ

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