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【市況】東京株式(大引け)=123円安、“エヌビディア・ショック”が直撃

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場は終始軟調。前日の米株市場はリスク選好ムードだったが、米株取引終了後のエヌビディア株急落の余波で半導体関連株中心に売りがかさんだ。

 大引けの日経平均株価は前営業日比123円28銭安の2万1680円34銭と続落。東証1部の売買高概算は14億2466万株、売買代金概算は2兆5593億円。値上がり銘柄数は607、対して値下がり銘柄数は1442、変わらずは63銘柄だった。

 きょうの東京市場は、寄り付きは高かったものの、その後は主力輸出株中心に売りに押される展開となった。前日の米株市場ではNYダウが200ドル超に買われるなど主要株指数が揃って上昇、流れはリスクオンに傾いたかに見えた。しかし、取引終了後に発表した米画像処理半導体大手エヌビディアの決算で、収益先行き見通しが市場予測に届かなかったことから、同社株が時間外で急落し、東京市場にもその余波が及んだ。エヌビディアに関連する任天堂やソフトバンクグループのほか、半導体関連などへの売りが投資家心理を冷やした。東証1部全体の7割近い銘柄が値を下げている。業種別には電機や機械などの輸出株が弱い一方、陸運、保険、水産などの内需株が底堅く、原油市況の目先下げ止まりを反映して資源関連株などが買い戻された。

 個別では、任天堂<7974>が断トツの売買代金で急落、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株の下げもきつい。昭和電工<4004>、ダイキン工業<6367>も売られた。イーレックス<9517>が大幅安、日総工産<6569>も急落した。日本管理センター<3276>は値下がり率トップに売り込まれた。KYB<7242>、スルガ銀行<8358>が安く、ツガミ<6101>も下値を探った。

 半面、ファーストリテイリング<9983>がしっかり。日本郵政<6178>も底堅さをみせた。アイロムグループ<2372>、TOKYO BASE<3415>が大幅高、ゲオホールディングス<2681>も値を飛ばした。大日本住友製薬<4506>が物色人気となり、チェンジ<3962>、ネクステージ<3186>も上昇した。コロプラ<3668>、IDOM<7599>も買いを集めた。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

最終更新日:2018年11月16日 16時19分

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