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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:大日本住友、国際石開帝石、ソースネクス

大日本住友 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大日本住友製薬 <4506>  2,934円  +132 円 (+4.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 大日本住友製薬<4506>が急反発したほか、サンバイオ<4592>、ヘリオス<4593>など再生医療分野の研究に経営資源を注ぐバイオ関連株に投資資金が向かっている。京都大学iPS細胞研究所のチームがiPS細胞を使いがんへの攻撃力を高めた免疫細胞「キラーT細胞」を作製したことが伝わり、これが関連銘柄の株価を刺激する格好となっている。日本では再生医療分野でiPS細胞に特化した戦略が進められており、既に京大がパーキンソン病、大阪大学が角膜の病気、慶応大学が脊髄損傷や心臓病において再生医療分野での研究開発を進捗させている。直近、iPS細胞による脊髄損傷治療の臨床研究について慶大グループが承認されたことも報じられ、来夏にも臨床研究が開始される可能性がある。また、iPS細胞は新薬の開発に活用する「iPS創薬」分野でも注目度が高く、関連銘柄は今後も折に触れてマーケットの関心を集めるケースが増えそうだ。

■ベルーナ <9997>  1,211円  +32 円 (+2.7%)  11:30現在
 ベルーナ<9997>は反発している。15日の取引終了後に発表した10月度の売上高(速報値)が、前年同月比17.1%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。総合通販事業で衣料品と荷電・雑貨などがともに前年を上回ったことに加えて、ソリューション事業で封入・同梱サービス、通販代行サービスがともに前年を上回ったことなどが寄与した。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,261.5円  +32.5 円 (+2.6%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>がいずれも反発に転じている。業種別騰落率でも両銘柄が属する「鉱業」は33業種中で値上がり率トップとなっている。ここ記録的な連続下落基調にあったWTI原油先物価格だが、今週14日に13営業日ぶりに反発。15日も続伸しており、目先ようやく下げ止まった形となっている。前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株が買われており、東京市場でもここまで原油市況連動で下値を探っていた銘柄群に買い戻しが優勢となっている。

■ソースネクスト <4344>  1,209円  +31 円 (+2.6%)  11:30現在
 ソースネクスト<4344>が大幅続伸している。この日朝方、初代「POCKETALK(ポケトーク)」が、15日付けで電気通信事業法で規定された技術基準適合認定を取得し、認定番号が発行されたと発表しており、これが好感されている。なお、最新版の「ポケトークW」は、技術基準への適合性を満たし、既に認定を取得している。

■RPAホールディングス <6572>  16,090円  +400 円 (+2.6%)  11:30現在
 RPAホールディングス<6572>が9日ぶりに反発している。午前10時ごろ、子会社RPAテクノロジーズが、LegalTech協会(東京都渋谷区)と業務提携したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。LegalTech協会は、法律とテクノロジーを融合することで、法律関連産業の発展を図ることを目的に設立した団体。今回の提携により、RPAテクノロジーズが提供する「BizRobo!」などを活用した士業事務所関連業務の負担軽減を目的としたデジタルレイバーの創出や、「BizRobo!」の普及を図るとしている。

■アニコムHD <8715>  3,675円  +35 円 (+1.0%)  11:30現在
 アニコム ホールディングス<8715>が反発している。15日の取引終了後に発表した10月度の月次経営パラメーターで、新規契約件数が1万2637件(前年同月比2.3%増)となり、引き続き新規契約件数が増加基調にあることが好感されている。また、保有契約件数も73万4255件(前月比0.6%増)と順調に積み上がっており、業績への貢献が期待されている。

■KYB <7242>  2,565円  -288 円 (-10.1%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 KYB<7242>が大幅続落となっている。この日寄り前に、免震・制振装置のデータ改ざん問題で、係数補正以外の不適切行為が行われていた疑いがあることが判明したと発表しており、これが嫌気されている。外部調査委員会による調査の過程で判明したとしており、不正のあった物件が増える可能性があるとしている。

■東京エレクトロン <8035>  14,345円  -695 円 (-4.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連株は総じて売り優勢の展開となっている。前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要指数が上昇するなか、半導体関連株が買われフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も3.3%超の大幅高となった。本来ならば東京市場でも半導体関連に物色の矛先が向くところだが、引け後に決算発表した画像処理半導体大手エヌビディアの収益見通しが、市場コンセンサスを下回ったとの理由から時間外取引で同社株が急落、楽観ムードが一変した。半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズも同じく時間外で大きく下げており、リスクオフに伴う売り圧力が東京市場にも波及している。

■ラクスル <4384>  3,065円  -115 円 (-3.6%)  11:30現在
 ラクスル<4384>が反落している。15日の取引終了後、19年7月期第1四半期に、関係会社株式評価損4400万円を特別損失として計上すると発表しており、これが嫌気されている。非連結子会社ラクスル・インターナショナルの財政状態および業績などを考慮した結果としている。

■三菱UFJ <8306>  652.3円  -2.6 円 (-0.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは売り買い交錯もやや売りに押される展開。前日の米国株市場では米中貿易摩擦問題が緩和の方向に向かうとの思惑からNYダウなど主要指数が上昇、JPモルガンやバンク・オブ・アメリカなど大手金融機関が軒並み上昇し全体指数押し上げに寄与した。ただ、ここにきて米長期金利が低下傾向にあり、前日の米10年債利回りは4日続落し終値ベースで3.11%台まで水準を切り下げた。きょうは、東京市場が気迷いムードのなか軟調気味に推移していることもあり、足もと銀行株も冴えない動きを強いられている。

■カーメイト <7297>  945円  +150 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 カーメイト<7297>がストップ高の945円水準でカイ気配となっている。国土交通省が15日、大雪時に自動車の立ち往生が懸念される高速道路や国道の区間で、タイヤチェーンの装着を今冬から義務づける方針を明らかにしており、これを受けて自動車用品製造・卸大手の同社に思惑的な買いが入っているようだ。

■クラスターテクノロジー <4240>  525円  +43 円 (+8.9%) 一時ストップ高   11:30現在
 クラスターテクノロジー<4240>が一時ストップ高。同社は15日、開発していたエポクラスターCoolieシリーズの「コイル封止用低温硬化エポキシ成形材料(SR-03)」がレジャー分野で採用され、このほど量産を開始したと発表。これが材料視されているようだ。新材料の主な特徴は、注型成形に比べ短時間成形が可能、工程簡素化により次工程(保管、運送、アフターキュア)での取り扱いが容易、低温成形・低粘度ボビンの変形や電気素子へのダメージ防止、低弾性率なので環境変化における応力緩和などが挙げられる。

■インターアクション <7725>  2,343円  +149 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 インターアクション<7725>が3日続伸している。15日の取引終了後、取引作から大口受注を獲得したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。受注金額は4億4900万円で、19年5月期第3四半期または第4四半期に売り上げ計上を予定しているという。なお、19年5月期業績予想については、現在精査中としている。

■レカム <3323>  269円  +12 円 (+4.7%)  11:30現在
 レカム <3323> [JQ]が大幅高。15日大引け後に発表した18年9月期の連結経常利益は前の期比2.4倍の6.3億円に伸びて着地。続く19年9月期も前期比90.2%増の12億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は海外事業で日系企業向けにLED照明や業務用エアコンの販売が好調だったうえ、情報通信事業でM&Aにより加わった3社の業績上積みも寄与し、収益が急拡大した。今期は前期に連結化した3社の通期フル寄与などで、56.2%の大幅増収を見込む。併せて、今期の年間配当は前期比1.5円増の3円に大幅増配する方針としたことも支援材料となった。

■キャンバス <4575>  603円  +15 円 (+2.6%)  11:30現在
 キャンバス<4575>が続伸している。15日の取引終了後、抗がん剤として開発中の「CBP501」フェーズ1b試験の用量漸増相に関するデータの中間とりまとめを終了したと発表。比較的多数の既治療歴を有する患者を対象とした臨床第1相試験としては良好な内容と判断できるとしたことが好感されている。CBP501は、多様な細胞機能に関わるたんぱく質カルモジュリンの制御機能を調整し、複数の作用により抗がん活性を示す、独特の作用機序を持つ抗がん剤。今回の治験では、既治療歴を有する固形がん患者に対し、CBP501・オプジーボ・シスプラチンを併用投与したという。なお詳細については、1~3月に開かれる学会で発表の予定としている。

●ストップ高銘柄
 カーメイト <7297>  945円  +150 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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