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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

UFHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■アイビーシー <3920>  1,492円 (+300円、+25.2%) ストップ高

 アイビーシー <3920> がストップ高。14日大引け後に発表した18年9月期の経常利益(非連結)は前の期比21.3%増の2億0500万円で着地。連結決算に移行する19年9月期の同利益も前期非連結比34.6%増の2億7600万円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期はITインフラ投資やクラウドへの移行ニーズが拡大するなか、社内システムの性能監視ソフト「System Answerシリーズ」の販売が伸びるうえ、ネットワークコンサルティングも堅調に推移する見通しだ。今期から保険とITを融合したインシュアテックのスタートアップであるiChain社が子会社に加わる。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の3.87%にあたる22万株(金額で2億6224万円)を上限に、15日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■ライドオンE <6082>  1,584円 (+300円、+23.4%) ストップ高

 ライドオンエクスプレスホールディングス <6082> がストップ高。14日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比32.9%増の3.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。WEBからの注文拡大に向けた販売促進の強化やテレビCMなどが奏功し、宅配寿司「銀のさら」の売り上げが大きく伸びたことが寄与。投資有価証券売却益が増加したことも増益に貢献した。第1四半期(4-6月)の同利益は69.3%減益だっただけに、大幅増益に転換したことを好感する買いが殺到した。

■メドピア <6095>  2,170円 (+400円、+22.6%) ストップ高

 メドピア <6095> [東証M]がストップ高。14日大引け後に発表した18年9月期の連結経常利益は前の期比5.8倍の3億7900万円に伸びて着地。続く19年9月期も前期比37.2%増の5億2000万円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は医師向けコミュニティサイトの会員数の拡大基調が継続し、製薬企業から受け取るマーケティング支援料が増加する。また、法人向け健康労務管理ソリューションや特定保健指導サービスの強化などを通じ、ヘルスケアソリューション事業の黒字化を目指す。

■UFHD <4235>  2,323円 (+400円、+20.8%) ストップ高

 ウルトラファブリックス・ホールディングス <4235> [JQ] がストップ高。14日大引け後、18年12月期の連結税引き前利益を従来予想の5億円→6億円に20.0%上方修正したことが買い材料視された。円安による為替差益の増加に加え、米国における地方税の納税費用が減少したことが上振れの要因となる。売上高は1-9月期に米国向け車載シート材用合成皮革が好調だったものの、10-12月期は調整局面となることが予想されるため当初の計画を据え置いた。同時に発表した18年12月期第3四半期累計(1-9月)の同利益は5億円だった。

■アドベンチャ <6030>  9,270円 (+1,500円、+19.3%) ストップ高

 アドベンチャー <6030> [東証M]がストップ高。14日大引け後に発表した19年6月期第1四半期(7-9月)の連結税引き前利益が前年同期比3.2倍の4.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の格安航空券販売サイト「スカイチケット」は台風や震災の影響で過去最大のキャンセルが発生したものの、前期に連結化したチケット販売店の買収効果などで取扱高が急拡大し、4.3倍の大幅増収を達成した。併せて発表した10月連結取扱高は前年同月比86%増の99.8億円だった。

■キトー <6409>  2,046円 (+294円、+16.8%)

 キトー <6409> が急反騰。一時300円を超える上昇をみせ東証1部値上がり率でベスト5に入る人気となった。同社は巻上機や大型クレーンなどを手掛け、ここ安倍政権の政策を追い風に急拡大基調にある国内の補修・補強市場向けで需要を取り込んでいる。14日取引終了後に発表した19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算は、売上高が281億9000万円(前年同期比14.3%増)と2ケタ増収を達成、営業利益は25億6400万円(同2倍)と前期実績から倍増した。

■チェンジ <3962>  5,260円 (+705円、+15.5%) ストップ高

 東証1部の上昇率6位。チェンジ <3962> がストップ高。同社は14日取引終了後、19年9月期の単独業績予想を発表した。売上高は34億3000万円(前期比31.7%増)、営業利益は7億5300万円(同46.6%増)、最終利益は5億1200万円(同49.1%増)といずれも急拡大した。最終利益はほぼ5割増で過去最高利益更新が続く見通しで、これを評価する買いを呼び込んでいる。ロボティクスを活用した業務自動化プロジェクトなど最新IT技術を駆使した合理化サービスや新規事業の人材育成などが好調で収益を押し上げている。

■IDOM <7599>  470円 (+60円、+14.6%)

 東証1部の上昇率7位。IDOM <7599> が続急伸。中古車買い取りチェーンの最大手だが、12日に発表した10月の直営店車両販売台数が前年同月比7.3%増と増加、9月の3.7%減から改善色を示したことが株価底入れの契機となった。さらに、西日本を中心にワンストップショッピング型の中古車販売を展開するビッグモーター(東京都・港区)が直近大株主に浮上、13日付でIDOM株式の保有株比率を5.23%から6.27%にさらに増やしており、資本面からの思惑も株価を刺激している。

■アマダHD <6113>  1,197円 (+123円、+11.5%)

 東証1部の上昇率10位。アマダホールディングス <6113> が3日ぶり急反騰。板金加工向け工作機械が好調で収益に貢献している。株価は中国関連の一角としてここ上値の重い展開を余儀なくされていたが、目先は見直し買いが集まった。同社は14日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上収益を3100億円から3300億円(前期比9.4%増)へ、営業利益を405億円から430億円(同8.2%増)へ、最終利益を285億円から310億円(同14.4%増)へそれぞれ増額しており、これが好感された。

■東応化 <4186>  3,455円 (+280円、+8.8%)

 東京応化工業 <4186> が続急伸。同社は11月14日大引け後に決算を発表。18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は78.6億円となり、通期計画の114億円に対する進捗率は69.0%となったことが好感された。

■日本マイクロ <6871>  805円 (+64円、+8.6%)

 日本マイクロニクス <6871> が続急伸。同社は11月14日大引け後に決算を発表。18年9月期の連結経常利益は前の期比2.2倍の34.4億円に急拡大し、従来予想の32億円を上回って着地。なお、19年9月期の業績見通しは開示しなかった。同時に、前期の年間配当を15円→19円(前の期は10円)に増額し、今期の年間配当は未定とした。同時に発行済み株式数(自社株を除く)の2.57%にあたる100万株(金額で7億2000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも好感された。

■新日本建 <1879>  1,160円 (+72円、+6.6%)

 新日本建設 <1879> が急反発、中長期トレンドの分水嶺である75日移動平均線とのマイナスカイ離を一気に解消した。同社はマンション建設を主力に手掛けるが、都内での大型案件受注が相次ぎ収益に寄与している。14日後場取引時間中に18年4-9月期連結決算を発表したが、売上高は422億300万円(前年同期比21.1%増)、営業利益は60億1700万円(同12.9%増)、最終利益は40億3800万円(同11.7%増)と大幅増収増益を達成した。前日は決算発表後から株価水準を切り上げたが、15日は改めて買いの勢いが増している。PERが7倍台と割安感が際立っていることも、投資資金の食指を動かしている。

■アウトソシン <2427>  1,453円 (+84円、+6.1%)

 アウトソーシング <2427> が5日ぶり急反発。技術者派遣を主力業務として展開しているが、外国人就労拡大に向けた政策が動き出すなか、市場では「同社が育成している外国人実習生の管理業務受託が収益に寄与する段階にあり、好採算部門として今後の業績への反映が期待できる」(国内中堅証券)という見方が出ている。同社は12月決算企業だが、18年1-9月期営業利益が前年同期比38.4%増の92億8300万円と急拡大しており、大幅増収増益基調を改めて見直す形で押し目買いを誘導している。

■フェローテク <6890>  1,080円 (+41円、+4.0%)

 フェローテックホールディングス <6890> [JQ] が大幅続伸。14日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比26.2%増の48.6億円に伸び、従来予想の39億円を上回って着地したことが買い材料視された。旺盛な電子部品需要を背景に、石英製品やセラミックス製品など半導体製造装置向け部材の販売が好調だったほか、半導体・有機ELパネル製造装置向け真空シールの販売も伸びたことが寄与。太陽電池関連事業や電子デバイス事業の業績悪化を吸収し、営業2ケタ増益を達成した。円安進行で為替差損益が好転したことも大幅増益に貢献した。

■東芝 <6502>  3,975円 (+140円、+3.7%)

 東芝 <6502> [東証2]が大幅3日続伸。同社は15日の取引開始前に自己株式立会外買付取引(ToSTNeTー3)を通じて約152億3147万円(397万1700株)の自社株買いを行ったと発表した。同社は8日に上限7000億円(同2億6000万株)の自社株買いを決議、取得期間は19年11月8日までとした。13日の約1207億8596万円(3322万8600株)に続く、15日の自社株買いで合計約1360億1740万円(同3720万株)が買い付けられたが、決議された上限の金額や株数には達しておらず、今後も継続して自社株買いが実施される見込みだ。

■資生堂 <4911>  7,319円 (+211円、+3.0%)

 資生堂 <4911> 、コーセー <4922> など化粧品関連株が強い動き。前日発表された中国の10月の小売売上高の伸びが鈍化したこともあって、中国景気の減速懸念が改めて意識されている。しかし、中国向け売上比率の高い両銘柄とも、直近の株価は打たれ強くなっている。「米中貿易摩擦問題は、今月末のG20での両国首脳会談などを契機に双方歩み寄りで緩和するとの思惑も出ており、化粧品株は空売りの買い戻しが株価に浮揚力を与えている」(準大手証券)との見方も出ている。

■太平洋セメント <5233>  3,725円 (+95円、+2.6%)

 太平洋セメント <5233> が続伸、10月下旬を境に戻り足に転じているが、米中間選挙後は継続的な買いが流入している。米中間選挙の結果は上院と下院で過半数の議席を占める政党が異なる「ねじれ議会」となったが、超党派として支持が得られる経済政策としては「インフラ投資」との見方が強い。そのなか、同社は米国でのセメント事業が好調で、今後も追い風が期待できるとの思惑が株価にプラスに働いている。国内セメント事業も値上げ効果が来期業績には反映される公算が大きく、これを見込んだ機関投資家とみられる買いが観測される。

■日本空港ビル <9706>  4,255円 (+100円、+2.4%)

 日本空港ビルデング <9706> が続伸。ドイツ証券は13日、同社株のレーティングの「バイ」を継続した。目標株価は6200円としている。同社は7日に19年3月期業績予想の増額修正を発表。これを受け、同証券でも今期と来期の業績見通しを増額した。主要な利益成長ドライバーは「羽田国際空港における2020年3月の国際線処理能力の拡大」と指摘。10月以降株価は下落しているが、ここは押し目買いの好機とみている。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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